香港在住携帯博士・山根康宏氏イチオシの香港一の携帯電話マーケット、先達廣場。何十軒もの携帯ショップが所狭しと軒を連ね、最新機種から中古品までいろんな種類の携帯電話や、アクセサリーが売られている専門店街である。
MTR旺角駅のD1出口を上がると、眼前には電気街やVideo CD/DVDショップ、そして携帯ショップが広がっている。少し歩くと、左手に先達廣場のビルがある。
先達廣場は3階建てになっていて、1階と2階には携帯ショップ、3階はフィギュア・鉄道模型・アダルトグッズなどの専門店となっている。携帯電話は新規・中古含め各種売られているが、1階よりも2階のほうが若干安いようだ。店先に気だるそうに立っている店員の中国人のお姉さんたちは、どことなく日本の繁華街にいる中国エステの立ちんぼのお姉さんを思わせる雰囲気である。
香港はじめ東南アジア・ヨーロッパ諸国の携帯電話の買い方は、日本とまるっきり異なっている。日本では、携帯電話を買うときは、まずドコモやauなどの携帯通信事業者と契約をし、ドコモならドコモの機種を、auならauの機種を選んで買うようになっている。ところが、こちらでは機種は機種として選んで買い、携帯通信事業者は別にキャリアショップに行って契約するようになっている。たとえば、NOKIAの機種を買って、SmarTone-Vodafoneの携帯通信事業者と契約する、といったぐあいである。事業者と契約したときに貸し出される小さなICカード(SIMカード、またはUIMカードと呼ばれる)を電話機の中に差し込んでスイッチを入れると、その事業者の携帯電話として使うことができるようになる。
このやり方は日本人から見ると二度手間のように感じられるのだが、電話機の規格や仕様が事業者にかかわらず統一されているので電話機メーカーからすればいちいち異なった仕様の電話機を何種類も作らなくても済み、また利用者の立場からは、もっと安い事業者が出てきてそれに乗り換えるときに、わざわざ電話機ごと買い換えなくても済むというメリットがある。また国を問わず仕様が共通なので、国をまたいだローミング利用が簡単だったり、逆にそれぞれの国ごとに違う事業者と契約して、1台の端末でそれぞれの事業者と入れ替えて利用できるというのも大きな特徴である。さらに、アクセサリーが世界共通なので、どこの国へ行っても共通の部品が手に入るという利点もある。
日本でもボーダフォンから売り出されているNOKIA6630や、まもなく売り出される予定のNOKIA6680に対応した着せ替えカバー、キャリングケース、メモリ、Bluetoothヘッドセットなど、日本ではNOKIAの携帯電話自体あまり出回ってないので、これらはNOKIAショップで細々と割高の値段で売られているだけなのだが、香港では当たり前のように多種多様なものがリーズナブルな値段で並べられている。
ということで、もうすぐ日本で発売されるNOKIA6680に対応した着せ替えカバーと256MBのRS-MMCメモリ、キャリングケース、そしてBluetoothヘッドセット(NOKIA HS-36W。日本未発売)を買ってきた。あと、持ってきた携帯電話(702NK、NOKIA7600、NOKIA6650)のバッテリ=の残量がそろそろ危なくなってきたので、香港の電気プラグの形状に対応した充電器もゲットしておいた。
先達廣場を出ると、西洋菜南街という通りに出る。ここは夜になると歩行者天国になる。
まさしく、お台場の「台場小香港」のモデルそのままの風景が展開されていると感じたのは僕だけだろうか。
※参考:台場小香港
【参考】深水埗
ちなみに、旺角から地下鉄で数駅行った深水埗というところにも、電気街がある。
こちらは、モバイル関連よりも、PCのマザーボードやパーツなどがメインで売られている専門店街のようである。