香港在住の携帯電話ライター・山根康宏氏に代理購入をお願いしていた香港Hutchson 3-3GのプリペイドSIMカード「3G International Rechargable SIM Card」が手元に届いたので、手持ちのNOKIA7600に入れて遊んでみた。
通常、外国人が自由に購入できるプリペイドSIMカードでできることといえば、通話とSMSぐらいなものだが、この3G International Rechargable SIM CardではGPRSによるデータ通信のほか、TV電話や、「3Grid」というポータルサイトのコンテンツサービスまで利用できるという。
購入価格は98HKD(約1470円)。通信料とは別に毎月28HKD(約420円)が基本料という形で引かれていく(但し香港内での利用に限りこの基本料を通信料に充てることができる)。有効期限は90日間。リチャージすれば180日延長される。
SIMカードは通常、初回利用時に「開通(アクティベーション)」作業をしてからでないと利用することができない。このSIMカードは日本でも開通作業可能なのだが、まれに外国では開通作業ができないこともあるそうなので、慎重を期して香港で開通済の状態にして頂いてから送ってもらった。
NOKIA7600にこのSIMカードを挿入し、電源をONする。Welcome Noteが聞こえて待受画面になるが、いつまで経ってもキャリア名が表示されない。初回のローミングなのでうまく電波を掴んでくれなかったかな。Operator selectionをManualにし、強制キャリアサーチすると、「Vodafone JP」と「JP DoCoMo」の2キャリアが表示された。たぶんどちらでも良いと思うが、とりあえず「Vodafone JP」を選択すると、いつもの待受画面になった。
Vodafone V702NKとの間でSMSのやりとりをしてみたところ、日本語も問題なく通った。
通話は、日本の電話機からこの端末に架けるときは通常の国際電話の架け方でよいが、日本にいるときにこの端末から他に架けるときは、「**125*001(国番号)(電話番号)」+「#」という形でダイヤルし、コールバックを待つ形となる。コールバックされてきた呼に応答すると、相手の電話が鳴り出し、相手がそれに出れば通話することができる。なお、NOKIAの電話機の場合、続けて「**」と押すと「+」に変わってしまいうまくダイヤルできないので、カーソル移動キーなどをうまく使いながら「*」を2つ入力する必要がある。
山根氏の香港GSM/3G携帯情報局にも書かれているように、GPRSの設定は次のようにする。
メニューから「サービス」-「設定」-「接続設定」で「使用するサービス設定」を選び、「(未登録)」のものを1つ選択し「使用」をクリックする。次いで「使用中サービス設定の編集」を選び、次の値を設定していく。
設定名:3Grid(たとえば。何でもいい)
ホームページ:http://mobile.three.com.hk/
プロキシ:無効化
ベアラ設定:
GPRSアクセスポイント:mobile.three.com.hk
認証タイプ:標準
ログイン方法:自動
ユーザ名:(空白)
パスワード:(空白)
このように設定したあと、「メニュー」-「サービス」-「ホーム」を選択すると、めでたく下のようなポータルサイト画面が表示された(少々時間がかかったけど)。
なお、リチャージの方法には
(1)リチャージバウチャーによるリチャージ
(2)ATMなどからHSBCか恒生銀行の指定口座(口座番号は携帯番号+開通時に渡される1桁のチェックコードの計9桁)へ送金
(3)PPS(電話やインターネットからの送金。香港の銀行のATMカードが必要)
がある。僕はHSBCの口座があるので、ネットバンキングで送金すればなんとかなりそうだが、何もない人はバウチャーを手に入れるか、郵便局などから送金するしかなさそうだ。Smartone-Vodafoneのようにクレジットカードを利用したネット経由のリチャージなどのようなオプションを今後期待したい。
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3G International Rechargable SIM Card
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我在香港!
といっても、お台場にある「台場小香港」だけど。
お台場にある「デックス東京ビーチ」の6階と7階に、香港を模したテーマパークのようなものがある。もうだいぶ前からあるようだが、先日、初めて足を踏み入れてみた。香港政庁が協力しただけあって、本物の香港の下町のような町並みである。昨年訪港したときに感じた、あの饐えた汚い雰囲気も、カビ臭いレンガの匂いも、そのままだ。
6階は、下町を模した回廊や、屋台、喫茶店、中国グッズの店などがある。
喫茶店「文ちゃんのお茶」。「龜苓膏専門店」と書かれているので亀ゼリーを期待したが、この看板は飾りで、実際には亀ゼリーはなかった。【2005/8/31追記】
この日行ってみると、亀ゼリーを出すようになっていた。練乳のような甘い味がついていて、食べやすくなっている。
【追記おわり】「awang-awang」というマッサージの店があり、香港式の、棒を使ったフットマッサージを受けてきた。足の裏を小さな棒でグリグリするのだが、なかなか痛い。相当内臓が疲れているようだ。
7階は、香港の有名なレストラン「鴻星(Super Star)海鮮酒家」の「日本台場店」が入っているほか、中国・成都の「陳麻婆豆腐」の日本店や、回転点心の店などがある。
鴻星海鮮酒家のダックはそこらにあるペラペラの薄い北京ダックなどと違い、香港で実際に食べたような肉厚のジューシーなものだ。お兄さんもフレンドリーで、なかなか楽しい。陳麻婆豆腐の麻婆豆腐はさすが本場だけあって、山椒がきいてて容赦のない辛さ。やはり麻婆豆腐はこうでなきゃ。
平日の夕方だけあって、人はまばらだったが、何時間いても飽きそうにない。日常に疲れた時などに、香港まで足を延ばす余裕がないときにぶらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれない、と思った。【2011/9/4追記】
「台場小香港」は、2010年末限りで閉鎖されてしまいました。非常に残念です…。まあその数年前から店の数が激減して急激にしょぼくなってたから、こういう外国のテーマパーク的施設は時代の役割を終えたとみるべきなのかもしれませんが…。
【追記おわり】 -
あれから1ヶ月経ってしまったわけだが
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故からちょうど1ヶ月が過ぎたが、現場は電車の復旧はおろか、まだ事故の爪痕を生々しく残した状態が続いている。
JR西日本の組織のいろいろな問題点が浮き彫りにされた。運転士に対する過酷な”日勤教育”と称する懲罰、過度に時間に厳格すぎるダイヤ、効率最優先で安全対策が等閑視された経営戦略、事故原因の隠蔽体質……などなど、JRの糞な体質が次々と世間の批判の槍玉に挙げられた。
しかし、このようなJR憎し的な批判的な論調がマスコミを中心に展開されてきた影響か、JRに関することなら何でも叩いて構わないかのような風潮が生まれてきた。
まず、事故現場に居合わせながら、現場にとどまって救助活動をせずにそのまま出勤した2人の運転士について批判されているが、彼らはそんなに責められるべきなのか? 「非常事態にあっては、これからの予定を変更してでも現場で救助活動や乗客の安全な誘導にあたること」というマニュアルがあったにもかかわらず、それに反して出勤したというのであれば、批判されても仕方ないが、彼らはその場で勤務先の上司に連絡し、その指示に従ってそのまま出勤したとのことである。であれば、彼らを責めるのは全くの筋違いだ。
もし上司の指示に従わず、または勤務先に連絡することもせず、勝手に現場に居残ったために、彼らの本来の配置である路線の乗務に影響が出たら、その路線の利用者が迷惑したのではないか。勝手に乗務員が抜けて穴が開いたら、今度はそこで混乱が発生して、それが二次事故に結びつく可能性だってないわけじゃない。それに、とりあえずはまず職場に行って、そこで作られた特別の救助体制みたいなものに組み込まれて、その中で組織的に動いたほうがより効率良い活動ができるだろうと予測して、あえて出勤という選択肢を選んだのかもしれない。
それを、あたかも持ち場を投げ出して逃げたかのように報道され、世間にさんざんバッシングされたあげく、新聞社に”反省文”まで出させられていた。仮にそうであったとしても、彼らとて人間、未曾有の大惨事に接して、同じように事故に遭った一般人と同様に、パニック状態になっていたとしても不思議ではない(そういう事態に備えた訓練を実施するプログラムが会社に用意されていなかったという点は批判に値するかもしれないが)。眼前に広がる阿鼻叫喚の修羅場を目にして、冷静に行動できる人など、そうそういるもんじゃないだろう。この2人の運転士も、どうしてよいか自分で判断がつかなかったから、上司の指示を仰いだのではないか。
問題なのは、非常時におけるマニュアルや訓練体制が未整備であったことであって、現場の個人の行動をあんまり責めるのは、酷というものだろう。あとになってから、ああすべきだった、こうすべきだったといろいろあげつらって他人を批判することは非常に簡単だが、批判する前に、自分が同じ立場に居合わせたら果たしてどうしただろうかということを、もう一度振り返ってみたいものだ。
また、事故があってから社内で予定されていた飲み会や宴会を中止しなかったことも批判を浴びているが、自分の会社の組織では果たしてどうだっただろう。「若手社員が『中止しよう』という声をあげなかったことは情けない」などと言った人もいたようだけど、その人の勤める組織はさぞかし風通しがよく、大先輩の勤続30年の慰労会でいろいろな部署から偉い部長やら本部長やらに調整つけて忙しいスケジュールを押さえてもらって出ていただく予定のものを「止めませんか」と進言できるんだろう。全然一緒に仕事したことのない別の部署で何か不祥事があっても、会社全体の問題と考えて、自分の組織でも楽しい飲み会は遠慮するような配慮を見せられるに違いない。正義漢ぶって拳を振り上げて批判記事を書き、記者会見で罵声を浴びせる記者はいても、JRを批判する前に自分の周りを振り返って反省してみるという雰囲気をみせた報道は、ひとつも見たことがないが、みんな相当素晴らしい組織に所属してるようだ。
遺族や被害者など、事故の当事者が怒りにまかせて感情的にJRを叱責するのは理解できるが、マスコミまでがそのお先棒を担いでセンセーショナルな報道を繰り返し、JRに対する敵意を煽り立てているのは、どういうわけか。そのほうが、読者の受けがよいからだろう。
その結果、JR関係なら何でも攻撃してよいかのような雰囲気ができてしまった。現場の駅員が、事故の被害者でもない乗客に殴られたり、女性運転士が線路に蹴り落とされたり、それこそ何の関係もない阪急の線路に置き石されたりする。つか置き石とかしてる奴、まじ氏ねよ。それでまた事故でも起こって死者とか出たら、それこそ今度は誰のせいになるんだ。
JR西日本を庇うつもりはさらさらないけど、一連のマスコミの論調を見て、ちょっとグチってみたくなった。もっともマスコミのほうはもう飽きてきたみたいで、ずぶぬれの謎のピアノマンやら立って歩くレッサーパンダやらに興味が移っちゃったようだけど。ま、「一ヶ月ぐらい困らないネタを提供してくれてありがとう」っていうところなんじゃないか。 -
紀宮さま 結婚式は11月15日
紀宮さま11月15日に挙式 両陛下が出席へ
天皇家の長女紀宮さま(36)と東京都職員の黒田慶樹さん(40)の結婚式が11月15日に東京都千代田区の帝国ホテルで行われることが決まった。宮内庁が18日、発表した。
天皇、皇后両陛下も出席される。当日は大安の火曜日。
(共同通信) – 5月18日帝国ホテルは会社のすぐ近くなんだが、当日、すごい警備なんだろうなー。いつもの通勤ルートが閉鎖されて、うんと遠回りさせられたりして。
天皇家の女性皇族が結婚するのは、昭和天皇の五女で島津久永さんと1960年に結婚した貴子さん以来、45年ぶり。
結婚式は2人の意向で神前式で行う。両陛下は式と披露宴の両方に出席する見通し。これまでの女性皇族の例と違い、仲人を立てないという。紀宮さまは簡略化した十二単(ひとえ)を羽織って挙式に臨む。
新居は皇居への近さや、防犯面などを考慮して都心のマンションを選定中。
(共同通信) – 5月18日都心のマンションって、どこだろう……。もしかして、六本木ヒルズ? ホリエモンの家の隣の部屋だったりしてw。
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カスタムHOSTSファイルのススメ
PCのセキュリティを高めるために、HOSTSというファイルをカスタマイズするという方法があるらしい。
まず、HOSTSファイルとはどういうものか説明しよう。HOSTSファイルとは、IPアドレスと、それに対応する名前(URL)を関連付けるための設定ファイルである。ご存知の通り、インターネット上のすべてのコンピュータにはIPアドレスが割り振られている。このサイトの場合は、66.33.205.82だ。
IPアドレスは覚えにくいので、ウェブサイトなどは、アルファベットの名前の形(URL)にして扱うのが基本だ。たとえばこのサイトの場合、「blog.yuki.la」という形だ。URLをブラウザから入力した場合、それをIPアドレスの形に変換する必要がある。DNS(ドメインネームシステム)サーバは、URLとIPアドレスとを相互に関連づけている。
ブラウザからURLを入力した場合、まず最初にそのPCの内部のHOSTSファイルを読みに行き、対応するIPアドレスを探すわけだが、HOSTSファイルは通常何も書かれていないので、HOSTSファイルからIPアドレスを見つけることはできない。そこで次に、DNSサーバに行き、対応するIPアドレスが見つかるまで、DNSサーバを順にたどっていく。
HOSTSファイルを応用すると、悪意のあるサイトや広告サイトなどをブロックすることができる。どうするかというと、ブロックしたいサイトのURLを記述し、それに対応するIPアドレスを「127.0.0.1」にするのだ。この127.0.0.1とは、そのPC自身のIPアドレス(ループバックアドレス)を意味するので、そのサイトへのリクエストはPCから外に出て行かない。つまり、そのサイトへアクセスができなくなる、というしくみだ。
このように設定しておいた状態でWebサイトにアクセスすると、サイト上の必要なファイルはPCにダウンロードされるが、それ以外の(広告ページの)ファイルについては、他のWebサーバに格納されているので、広告ページの入ったWebサーバへのリクエストを通さないようにしておけば、広告部分を除いたページだけがブラウザに表示される、という使い方ができる。
HOSTSファイルは、スパイウェアからPCを保護するのにも使うことができる。スパイウェアは、ブラウザを利用して、そのPCのアクセス状況をある特定のネット上のコンピュータにレポートするものだが、これもHOSTSファイルを適切に編集することによって、ブロックすることができる。
従って、HOSTSファイルを適切にカスタマイズすることは、セキュリティ上、非常に重要なことなのである。
フリーのカスタムHOSTSファイルがMike Burgess氏のサイトからダウンロードできる(海外サイト)。