アメリカに未来はあるの?

今日はJuly 4thで,アメリカの独立記念日ってことで,アメリカの話をしよう。
 アメリカの空前絶後の成長も一段落してきて,加熱ぎみの株価もだんだん雲行きが怪しくなってきている気配がしているようだ。それとともに,アメリカの将来を危ぶむような声もそろそろ出はじめているみたいに思える。
 しかし,私が思うに,アメリカ英語が国際標準である限り,アメリカは絶対に大丈夫だ。 今の世の中,標準を取った者が勝ちだ。 Mac対Wintelの競争の例をあげるまでもなく,中味の出来はともかく,標準さえ取ってしまえばシェアを握ることができ,競争に勝つことができる。ましてや,言葉というのは人間が生活するうえでの根幹をなすものだけに,国際標準の言葉を母国語として使うことのできるアメリカ人の世界的優位性は,疑いようがない。アメリカ標準のことをしばしば「グローバル・スタンダード」と表現する由縁は,ここだ。
 加えて,アメリカには世界最高の技術力と知的財産がある。教育水準の高い,優秀な人材が世界中からアメリカに押し寄せ,高いモチベーションと自由な発想で素晴しい製品を創造し,またそれを正当に評価する風土がある。珍奇なものに拒絶反応を示すどこかの国では認められなかったものが,アメリカで花開いた例は,枚挙にいとまがない。
 翻って,わがニッポンはどうかというと,出る杭を打つ画一的教育で全員に同じ内容の教育を受けさせ,給食では同じものを同じ量だけ同じ時間で食べさせる。そうすると,当然,同じだけO-157を摂取することになるわけなんだけど,発病して命を落とす子もいれば全然ケロッとしている子もいる。つまり,人間にはそれぞれ個体差があるってことを示すいい例なんだけど,日本の教育ではそれを認めないわけだ。そのうち中学生ともなると,実用性のかけらもない受験パズル英語漬けにされ,英語嫌いを増やし,英語の話せない日本人が増えていくわけだ。
 そうやって,国際競争力のない既製品を大量生産してきたニッポンが,いつのまにか「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと驕り高ぶり,「外国から学ぶことなど何もない」などとあぐらをかきはじめた。実際は,土地を転がして見かけ上の地価が増えていただけなのに,金持ちになったように錯覚してきたわけだけど,何のことはない,化けの皮がはがれてしまえば元のもくあみだ。
 今の日本の不況は,先進国から学ぶことをやめてすっかり慢心した日本の,当然の報いといえるね。

国際社会での日本

この前の朝のことだったけど,埼京線の池袋は相変わらずのラッシュで,通勤のサラリーマンやOLが電車にパンパンに詰め込まれて電車のドアが閉まらないほどになっていた。駅員さんが閉まり切らないドアに駆け寄って乗客を押し込んだりしていたわけだけど,その日,明らかに観光半分で日本に来たとみられる中年の外人15人ぐらいの一団が,その光景を見て人目構わず大声でゲラゲラ笑ったり,写真を撮ったりしていた。奴等は白人のおっさんばっかりで,英語のアクセントからは明らかにアメリカ人だった。奴等にとって,初めて見る通勤ラッシュのサラリーマンたちは,さながらコメディ俳優か,牧童に追い立てられて小屋の中に入っていく羊の群れにでも見えたんじゃないかな。
街を歩いてても,外人(特にアメリカ人)は日本の占領者だと言わんばかりに我が物顔でのし歩き,日本人を下に見ている。神戸にいた頃は,外国人も日本人も対等だと思っていて,そのように接してきたんだけど,東京ではその姿勢は通用しないようだね。彼らは日本人社会に溶け込もうとはしないし,その必要性もないと思っている。ましてや,日本語を話そうなどとは夢にも考えようとしない。日本人と接するといえば,道を聞く時と,英会話学校で教える時と,女の子をナンパする時ぐらいのものだ。もちろんそのときも,英語しか使わない。高校のときに,アメリカから交換留学生の女の子が来たんだけど,彼女は日本のホストファミリーに開口一番,「英語は国際標準語だから,あなたたちもみな英語を使うのが当然です。私に話しかける時は英語を使いなさい」と言ったそうだ。
日本人にとっては,全く舐められた話だけど,外人は体も大きいし,喋り方も立ち居振る舞いも明るいし,おまけに自己主張も強い。喧嘩して到底叶う相手ではない。また,顔形も彫りが深くて美形だし,背も高いし筋肉質だしナニも大きい(^^;)し,我々がどう逆立ちしても手に入れられないものを持っている。
「グローバル・スタンダード」と言われ続けて長いけど,日本や日本人のやることなすこと,こうまでみんな外国とあべこべになっているっていうのもちょっと珍しいんじゃないか。日本の昨今の経済的・技術的な凋落ぶりを見るにつけ,日本は完膚なきまでにやられてしまったなあという印象が強いし,日本の硬直化した社会システムそのものが変わらない限り,これじゃ外人にいいようにされてもしょうがないなあと思うね。