僕が口座を持っているHSBCから、突然厚めの手紙が来た。
開封してみると、小さな箱がついてきており、その中に黒い楕円形のキーホルダーのようなものが入っていた。
液晶画面の横にある白いゴム製のボタンを押すと、6桁の数字が出てくるようになっている。
最近、ネットバンキングでのフィッシングやスパイウェアによるアカウント利用などの問題が世界的に広がっているのを受けて、セキュリティ性を高めるために、このたびログイン時にこの6桁のワンタイムパスワードを入力するようにシステムが改められるのだとのことだ。そのワンタイムパスワードを出すためのセキュリティデバイスがこのたび配布された、というわけだ。
アクティベートするには、初回ログイン時にこのデバイスの裏面にあるシリアル番号のほか、デバイスのボタンを押して出てくる6桁の数字を入れる。2回目以降からはログインするつどデバイスのボタンを押し、出てくるワンタイムパスワードを入力してシステムに入ることになる。
香港のネットバンキングシステムの先進性に感心した。
Category: Network Technology ネットワーク技術
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香港流・ネットバンキングのセキュリティ
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カスタムHOSTSファイルのススメ
PCのセキュリティを高めるために、HOSTSというファイルをカスタマイズするという方法があるらしい。
まず、HOSTSファイルとはどういうものか説明しよう。HOSTSファイルとは、IPアドレスと、それに対応する名前(URL)を関連付けるための設定ファイルである。ご存知の通り、インターネット上のすべてのコンピュータにはIPアドレスが割り振られている。このサイトの場合は、66.33.205.82だ。
IPアドレスは覚えにくいので、ウェブサイトなどは、アルファベットの名前の形(URL)にして扱うのが基本だ。たとえばこのサイトの場合、「blog.yuki.la」という形だ。URLをブラウザから入力した場合、それをIPアドレスの形に変換する必要がある。DNS(ドメインネームシステム)サーバは、URLとIPアドレスとを相互に関連づけている。
ブラウザからURLを入力した場合、まず最初にそのPCの内部のHOSTSファイルを読みに行き、対応するIPアドレスを探すわけだが、HOSTSファイルは通常何も書かれていないので、HOSTSファイルからIPアドレスを見つけることはできない。そこで次に、DNSサーバに行き、対応するIPアドレスが見つかるまで、DNSサーバを順にたどっていく。
HOSTSファイルを応用すると、悪意のあるサイトや広告サイトなどをブロックすることができる。どうするかというと、ブロックしたいサイトのURLを記述し、それに対応するIPアドレスを「127.0.0.1」にするのだ。この127.0.0.1とは、そのPC自身のIPアドレス(ループバックアドレス)を意味するので、そのサイトへのリクエストはPCから外に出て行かない。つまり、そのサイトへアクセスができなくなる、というしくみだ。
このように設定しておいた状態でWebサイトにアクセスすると、サイト上の必要なファイルはPCにダウンロードされるが、それ以外の(広告ページの)ファイルについては、他のWebサーバに格納されているので、広告ページの入ったWebサーバへのリクエストを通さないようにしておけば、広告部分を除いたページだけがブラウザに表示される、という使い方ができる。
HOSTSファイルは、スパイウェアからPCを保護するのにも使うことができる。スパイウェアは、ブラウザを利用して、そのPCのアクセス状況をある特定のネット上のコンピュータにレポートするものだが、これもHOSTSファイルを適切に編集することによって、ブロックすることができる。
従って、HOSTSファイルを適切にカスタマイズすることは、セキュリティ上、非常に重要なことなのである。
フリーのカスタムHOSTSファイルがMike Burgess氏のサイトからダウンロードできる(海外サイト)。 -
PayPalを使った米国への送金
日本に居ながらアメリカに自分の銀行口座を作ったはいいが、そこに入金する方法をどうするか。自分でアメリカまで出向き、その銀行に現金を持って行って入金するという方法が一番確実だが、そんなこと現実的にやってられないという向きは、何らかの方法で日本からアメリカへ海外送金するほかない。
海外送金の方法としては、銀行や郵便局の電信送金、マネーオーダー、銀行小切手などいろいろあるだろうが、どれも手数料が数千円単位かかるので、10000円程度の少額の送金はアホらしくてやってられない。
そこで、Ayako Ambroseさんの運営するUS Life Handbookというサイトで紹介されていた方法として、PayPalを使った送金方法があった。
PayPalは、アメリカではオンラインショッピングの決済方法としてすっかり普及していて、18歳以上であれば世界45ヶ国の誰でも自分のメールアドレス単位でアカウントを作ることができる。
まず、自分のアカウントに対応するクレジットカードを登録する。自分のアカウントから他人のアカウントに資金を“送金”すれば、その登録されているクレジットカードで決済される。
自分のアカウントにも、別のPayPalアカウントを持っている人からのクレジットカード決済またはPayPalアカウントに入っている資金の送付を受ければ、資金を“入金”することができる。
アカウントに対応して、銀行口座を登録することができ、PayPalアカウントの資金残高を引き出して登録した銀行に入金することができる。その手数料は、アメリカの銀行へは無料、日本の銀行へは一律500円である。
これを利用すれば、自分で2つPayPalアカウントを持てば、クレジットカードを利用して日本からアメリカの銀行に格安の手数料で送金することができる。
まず、メールアドレスを2つとクレジットカードを2枚用意する。それぞれのメールアドレスを使って、PayPalアカウントを2個作成する。
アカウントの種類はPremierかBusinessでなければならない。Personalアカウントだと、相手からのクレジットカードによる“送金”が受け取れないからだ。
作成した2個のアカウントに、それぞれクレジットカードを1枚ずつ登録する。どちらかのアカウントに、送金したいアメリカの銀行口座を登録する。これで準備は完了。
実際に送金する方法は、まず、銀行口座を登録していないほうのアカウントから、登録したほうのアカウントに向けて資金を“送金”する。
登録したほうのアカウントに、資金が“入金”される。その資金を、登録した銀行口座へ“引き出し”する。
数日後、登録した銀行口座に実際に入金される。後日、銀行口座を登録していないほうのアカウントに登録したクレジットカードから、“送金”した資金が決済され、請求される。
というしくみである。
PayPalアカウントへの“入金”の際、手数料が差し引かれる。手数料は“入金”額が3000USD以内の場合、“入金”額の2.9%+0.3USDになる。10万円ぐらいまでの送金なら、銀行の電信送金よりも安い手数料で日本から米国へ送金が可能ということになる。
もう一つの利点(?)は、この方法を使えば、クレジットカードのショッピング枠を使って現金が引き出せることになるのだが、あまり派手にやるとカード会社に目をつけられてカード利用停止にされかねないので、やるなら「ご利用は計画的に」。
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プッシュホン
今年からNTTの電話回線の基本使用料が値下げされている。他社がNTTを経由しない直収サービスを相次いで始め、どんどん値下げ攻勢をかけているのを受けての対処だが、NTTの値下げ施策の一環として、プッシュホンサービスの基本料が免除となっている。
プッシュホンサービスとは何かというのを説明する前に、電話の架け方のしくみを説明しておこう。家の電話などからダイヤルを回す(または、プッシュホンのボタンを押す)と、その電話機がぶら下がっている電話局の交換機はどうやってそのダイヤルの番号を認識するのかというと、その認識の仕方には2通りある。1つは、電話機からそれぞれの番号に対応するパルス信号を交換機に送る方法。1をダイヤルするとパルスを1つ、2ならパルス2つ、3なら3つ、というふうに、それぞれの番号の数だけパルス信号を交換機に送ることで、交換機側では受け取ったパルスの数を数えて何番がダイヤルされたのかを認識することができる。このような方法で電話を架ける電話回線のことをダイヤル回線と呼ぶ。
それに対して、各ダイヤル番号に対応する高さの音(トーン)をあらかじめ定義しておき、その音を交換機に送る方法もある。たとえば1のボタンを押すと「ピ」という高さの音、2だと「ポ」という高さの音、3だと「パ」……というように、高さの異なる音をそれぞれの番号に割り付けておき、プッシュボタンを押すとそれぞれの音が電話機から交換機に送られる。交換機側では、「ピポパペポ……」などという音の組み合わせを聞いて、そこから対応する番号に変換して、何番が押されたのかを知ることになる。このような方法で電話を架けられるサービスのことをプッシュホンサービスと呼び、プッシュホンサービスが使える電話回線のことをプッシュ回線と呼ぶ。
ダイヤル回線だと、いちいち番号の数だけパルスを送らなければならないので、電話を架けるのに時間がかかりいらつくのだが、プッシュ回線だと、音の高さを変えるだけでよいので、短時間で電話を架けることができる。そのため、プッシュ回線のほうが高級な回線とされている。
去年までは、プッシュホンサービスには毎月300円ぐらいの基本使用料が上乗せされていた。そのため、僕の家の電話はダイヤル回線にして、手持ちの電話機はパルスモードに設定して使っていたのだが、今月からプッシュ回線の基本使用料がなくなり、ダイヤル回線の基本使用料とプッシュ回線のそれとが同額になった(東京などの3級局の場合)ので、この機に家の電話もプッシュ回線に切り替えることにした。
1月14日に工事が完了した。電話局内の交換機のみの工事のため僕が自宅で立ち会う必要はない。帰宅すれば勝手に切り替わっていた。
家の電話機をトーンモードに切り替え、ためしに適当なところに電話を架けてみると、ちゃんと繋がっていた。
何が嬉しいかというと、電話を架けるのが早くなったというのももちろんだが、24時間の自動音声サービスなどに電話を架けたとき、そこでよく番号のボタンを押して選択するシーンに出くわすのだが、そのときにいちいちトーンを出すモードに切り替えて終わった後でパルスモードに戻す、という操作をしなくて済むようになったことである。
願わくば、ダイヤルアップ全盛時代にこのような値下げをしてほしかった。そうすれば、モデムからダイヤルアップするのが劇的に高速になって楽しいことになっていただろうに。
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何のためのセキュリティか
最近相次ぐ情報漏洩事件を契機に、どこの会社でもセキュリティ対策に躍起になっている。これまではどちらかというと外部からの侵入やサイバーアタック対策がメインだったのが、このごろは内部の人間による不正行為が目立ってきていることもあり、社内からまず疑えという空気になってきており、内部向けの対策が主体となっているようだ。
オフィス内に特定の人間しか立ち入れない領域をつくる、社内のコンピュータにアクセスできる人間やアクセス可能なファイルを限る、身分証明書を常に肩からぶらさげて掲出する、はてはPCの持ち出しや私物の持ち込みまでも制限する……中で働く人間にとって、だんだん窮屈になってきている気がするのだが、「セキュリティ」という錦の御旗のもとでは、誰も何も言えない。
セキュリティ対策とは、「それにかけられるお金」と「守りたいもの」と「許容できるリスク」との兼ね合いだとどこかで習ったことがある。たとえば、家を侵入者から守るために、いくらでもお金をかけて強力な鍵をつけ、警備会社と契約し、生体認証システムを玄関に付けて家人の出入りまできっちりと管理し、果ては窓まで取っ払ってしまえば、ほぼリスクフリーの鉄壁の守りができあがるだろう。だが、窓もなく出入りまで監視されるような家に、誰が住みたいと思うだろうか。それに、その家にほとんど金目のものがなかったとしたら、わずかな価値の財産を守るために何百万円もかけて防御するなど、滑稽としか言えないだろう。
防御を薄めればそれだけ財産を失うリスクは増えるが、それがどこまでのリスクなら許容できるか、本当に守りたいものは何かというのをまず明確にして、許容できるリスクの範囲内で必要最小限の防御レベルにするのが本来の姿だと思う。そうでなければ、際限のないセキュリティ対策をとることになってしまい、それでかえって生産性を落としたりしたら実に本末転倒といわざるを得ない。
うちの会社でも、オフィス内の資料などを勝手に写真に撮られて持ち出されては困るという理由で、カメラ付き携帯電話の使用が制限され、オフィス内では電源オフにすることになった(そのくせ、デジカメの持ち込みは制限されてないのだから、よくわからん施策だ)。そのうち会社の入口でカンカン踊り(*)でもやりだすんじゃないかと気が気でならない。
(*)カンカン踊り……刑務所で、囚人が出役する工場から寝泊りする舎房へ刃物や不正な物品を持ち込むのを防ぐために、工場と舎房の行き帰り時に囚人を素っ裸にして身体検査する。そのときに、囚人に両手をバンザイさせ、手に何も持っていないことを示すため手の平をひらひらさせて、股下にも何も挟んでいないことを見せるために足を片足ずつ蹴り上げるようにして看守に見せる。口の中にも何も隠していないことを見せるため、口を大きく開けて舌を上下させる。このような身体検査の姿が「カンカン踊り」に似ていることからこのように呼ばれる。
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シンガポール訪問記2
朝は、8時過ぎに朝食。とはいってもシンガポールと日本とでは時差1時間なので、日本時間にすると朝の9時過ぎということになる。毎日6時起きが習慣の僕にとって、とても9時まで寝てられるものではないので、いつもシンガポール時間の朝5時過ぎには目が覚めてしまう。
ゆっくりと朝風呂につかり、TVをつける。シンガポールのTV局はMediaCorpという局の1局しかなく、あとはCNNとか近隣のマレーシアの放送局などが映る。NHKの放送チャンネルもあった。東京の放送と変わらない。こういうのを視ると、外国に来た気がしない。なおエッチな有料放送はシンガポールでは認められていないのか、探してもどこにもなかった。
TVを視ても飽き足らず、ホテルの外をお散歩することに。早朝だというのに外に出ると相変わらず蒸し暑い。背の高い名前のわからない熱帯樹から落ちた怪しい大きな木の実が道路上で弾け散り果肉をさらしていた。
近所にセブンイレブンがあったので、入ってみる。中は日本のコンビニとあんまり変わらない。マレーシア製の怪しいさとうきびジュースを買う。350ml入り1缶S$1.35(95円)。昨日の屋台の缶ジュースは1缶S$2.50だったので、ひょっとしたら昨日はボラれていたのかもしれない。そういえば屋台のオヤジ、「Japanese?」とか聞いてやがったもんなあ。
朝食はホテル内のバイキング。あまり美味い食事ではなかったが、バイキングということでついつい食べ過ぎてしまう。
9時過ぎ、お迎えの「南無阿彌陀佛」バスに乗って展示会の会場へ向かう。
展示会会場は「EXPO」という地名で、チャンギ国際空港の近所にある。法律で空港に近いところには住宅を建てられないことになっているので、空港周辺の一帯はこのような国際展示場や、日本郵船などのコンテナヤードで占められている。
展示場の建物を入ったところでレジストレーションをすませ、各人の名前と所属が印字されたプラスチック製の白い名札と、それを入れる透明なケースを受け取る。ケースにはストラップがついていて、場内では名札をケースに入れて首から提げて歩かなければならない。
ニシ・キヨミさんという女性が現地の通訳担当として同行する。彼女は12年前に会社の仕事の関係でシンガポールにわたったきり、現地で結婚しそこに住み着いてしまったのだという。
場内に入る前に、そのニシさんから簡単な注意がある。「私はここの入口の近くに立っていますから、通訳が必要なときは言いに来てくだされば同行します。あと、写真についてですが、撮影してよいのはこの外側までで、ここから中は撮影禁止になっています。展示ブースの説明員の方に一言断って、そこの写真を撮ってもよいと言われたら、そこだけは撮ってかまいませんが、それ以外のブースでみだりに写真撮影することは控えてください」
写真撮影だけでなく、服装についてもきちんとしたものでなければならないと入口に書かれており、ショーツ姿やサンダル履きなどのカジュアルな服装では入場を断られるとのこと。そのあたりの厳しさは、いかにも管理国家シンガポールらしい。
ひととおり注意事項の説明を受けたあと、私たちは場内に入って、めいめい自分の興味のある分野について自由に展示ブースを回る。
さて今年のCOMMUNIC ASIAの大きな目玉としては、モバイル関連、とりわけ携帯電話の躍進が目に付いた。ほとんどのブースで、携帯電話端末の新製品紹介が中心だったのである。
アジア地域の携帯電話のシステムは第二世代であるGSM方式が主流である。GSMはヨーロッパの郵政・電気通信主管庁会議(CEPT: Conférence Européenne des Postes et Télécommunications)を中心に規格化されたもので、もともとフランス語のGroupe Spécial Mobileの略称だったのが、世界進出にあたって英語のGlobal System for Mobile communicationsという言葉があてられるようになった。
日本の携帯電話業界は、携帯電話事業者主導で走ってきた経緯があり、各事業者が電話機端末の細かい仕様まで決めているので、日本で携帯電話を使うときはまず事業者と契約してから、その事業者が扱っている電話機を選んで購入する形になっている。別の事業者を契約したときは、電話機も新しい事業者の扱っているものに変えなければならない。また電話機の属する事業者以外の電波を、同じ電話機で受信することはできない。
それに対して、GSM端末はその仕様が共通化されているため、電話機メーカーはその仕様の範囲で思い思いの電話機を製造することができる。電話機の購入と事業者の契約とはまったく独立したものであり、携帯電話を使いたいユーザーは携帯電話事業者の発行する親指の爪ほどの大きさのICカード(SIMカード)を購入もしくはレンタルする。このSIMカードの形状は統一されていて、ICチップに電話番号などの識別情報が埋め込まれている。そのSIMカードを電話機に装着して電話機の電源をONすると、その地域で受信できる事業者をサーチして、最も適切な事業者を選択して電波を受信する。その電波は必ずしもSIMカードを発行した事業者である必要はなく、電話機を使う地域の事情に応じて最適な事業者が選択される。このため、GSMのカバーするエリアの範囲内であればどこの国に持って行っても、どの種類の電話機であっても、自由にローミングして使うことができるのである。GSMのエリアは、アジア諸国(韓国は除く)のほか、欧州、中東、アフリカ諸国など多岐にわたり、携帯電話の事実上のスタンダードとなっている。
GSM方式は電波の周波数帯域を多く消費し、日本のPDC方式などに比べ周波数利用効率などの点で必ずしも優れているわけではない。人口密度の極端に高い日本のような国ではPDC方式のほうがはるかに分があることは疑いないのだが、日本の狭い国内に閉じた標準制定にのみ配意して海外展開をなおざりにしているうちに、海外ではGSMにすっかり覇権を握られた形となってしまった。技術は優れていても政治的に弱い日本を示す好例といえよう。
街を見渡してみると、若者たちはどこででも携帯電話を取り出して気軽に会話している。地下鉄のホーム上は言うに及ばず、駅間のトンネル内でも電波が途切れないので、電車内で通話している人も多い。マナーにうるさいどこかの国のようにそれを咎めだてることもない。そんな国では、携帯電話でメールを打っている人はほとんど見かけず、通話がメインの使い方である。
ショートメッセージ(SMS)の送受信は可能だが、相手の電話番号を指定して送信する形しかなく、日本のようにインターネット上のメールアドレスにも送ることのできるEメール通信というのはまだないらしい。最近の機種では、メッセージに静止画や動画などを添付できる、マルチメディア・メッセージ(MMS)に対応していることを売りにしていた。MMS対応で、メガピクセルのカメラ付き携帯というのがアジアでの最先端で、COMMUNIC ASIAの展示でもそれを強調しているものが多かったように思う。
SMSについて面白いと思ったのが、展示会場の外に置いてあったジュースの自動販売機で、そこに書かれている電話番号にショートメッセージを送ると、その自動販売機からジュースを買うことができるようになっている。ジュースの代金は通話料と一緒にあとで課金されるようだ。
送信メッセージを入力したり、電話機の電話帳機能を使ったりする場合、電話機のキーを押すことでテキストの入力・編集をすることになる。つまり、電話機用の入出力インタフェースシステムを開発しているメーカーも当然のことながら存在する。カナダに本社をもち、北米、アジアにオフィスを展開するZi社は、eZiTextと呼ばれるテキスト入力システムを開発し、それを各社のGSM端末にインプリメントしている。GSM端末では文字の入力の仕方が日本と少し異なっている。たとえば、「east」という単語を入力する場合、一文字目の「e」という文字は電話機のキーパッドでいえば「3」キーの上にある。「3」キーの上に載っているアルファベットは「def」なので、「e」と入力するためには、日本の電話機であれば「3」キーを2回押すところだが、GSM端末では1回でよい。どの文字を入力する場合でもキーを押すのは1文字につき1回で、「east」と入力するためには「3278」と押せばよい。そうすると入力システムのほうで、入力された「3278」という数字から対応する文字の組み合わせをみて、そこから意味のある単語を判断しその候補が表示される。もちろん「east」だけではなく「fast」というのも考えられるので、候補は複数になるわけだが、電話機の矢印キーを上下させながら選択し、最後に「OK」キーを押すと入力単語が確定する。長い単語の場合は、最初の数文字を入力すると自動的に入力補完されて候補が表示される。Zi社のeZiTextはノキア、モトローラ、サムソンなど主要な電話機にはほとんど採用されているということである。
携帯電話端末はまだまだ第二世代であるGSMが幅を利かせており、第三世代のCDMA方式に移行するのは当分先のようである。シンガポールではSingTel社が「Be the first to 3G」というスローガンを謳っており、今年中にはCDMAのサービスを開始するということだが、既存のGSMからCDMAに完全に移行するのにはなお数年を要するだろう。COMMUNIC ASIAでもCDMA端末を展示していたメーカーは京セラ、サムスンなど一部の有名企業に限られ、それ以外の小規模メーカー、特に中国のメーカーにいたっては僕の見た限りでは皆無であった。
さてVoIP関係で飯を食っている僕なので、今回のCOMMUNIC ASIAでもVoIP関連の展示に非常に興味を持っていたのだが、残念なことに、VoIP関係の展示をしているのは、Lucent Technologies社やSIEMENS社などわずか数社がPC、PDAなどから利用できるIP電話のアプリケーションのデモをしているにとどまっており、目新しいものは窺い知ることができなかった。
ネットワーク系のIP化、つまり既存のPSTN電話網をIP網にシフトしていくというのは、世界的な流れとして各方面で検討されているのだけれど、アクセス系まで含めてトータルにIP化するソリューションを進行させているのは今のところ日本だけのようである。今後、その形態が世界的に広まるかどうかは未知数だが、少なくとも今の時点では、VoIPに関してはアジア地域では時期尚早というのが見た限りでの印象である。
昼食は展示会場内にカフェテリアがあり、入口で金券を買ってから、中で金券を払うしくみになっていた。現金で直接払わないのは、衛生上の理由なのかもしれない。
シンガポーリアン、チャイニーズ、マレーシア、インドなど各国料理が揃っているところなど、さすがは多国籍国家シンガポールだ。僕はマレーシア料理のカウンターに並び、怪しいカレーのようなものを注文した。そのあとジューススタンドに寄ってスターフルーツの生ジュースを頼んだ。それでも喉が渇くので、最後にコカコーラを注文。これだけできっかりS$10(約700円)。
もちろん展示といっても堅苦しいものばかりではなく、ビンゴゲームや、ダンスショーなどの余興もちゃんとある。下の写真はタイの通信キャリア・TOT社の民族舞踊である。
3時ごろまで展示場を見て回ると、さすがに足が棒のようになってきたので、地下鉄に乗ってホテルまで戻ることにする。
地下鉄は紙の切符ではなく、日本のsuicaのようなプラスチック製のICカードをデポジットS$1.00で借り受け、そこに運賃をチャージするしくみになっている(券売機では、デポジットS$1.00+運賃分の料金を払うことになる)。運賃がチャージされたカードを改札機の読み取り部分に「tap(かざす)」して改札を入り、出たところでも同じようにカードをtapして出る。カードは一度使うと再チャージ不可なので、使用後のカードは券売機でデポジットの払い戻しを受けなければならない。
地下鉄の駅はアメリカのように暗くなく、日本と同じ明るさ。車内も清潔だ。ただシートが球場の外野席のような硬いプラスチック製だったのが日本と違うところである。
ホテルに戻り、さて夜はどうしようか、せっかくだからマレーシアの国境近くまで地下鉄かタクシーかバスで行ってそこから歩いて国境越えしてジョホールバルまで行こうか、でも下手に出国してシンガポールに再入国できなくなったりしたらヤバイなーなどと考えつつ悶々としていると、携帯が鳴り、
「事務局の人と一緒に飯食わない?」
という部長さんの有難~いお言葉。もちろん2つ返事でOK。コンチネンタルホテルで部長さんと事務局の女性と3人で和やかにフレンチをいただいてきた。 -
日本からアメリカのフリーダイヤルにかけるには
米CuPhone社からインターネット電話が出ている。USB Internet Phoneという専用の電話機をPCのUSBポートに接続すると、インターネット経由で同じCuPhone社の電話機をもつ相手と通話することができる。電話機はUSB Internet Phoneを使ってもいいし、USB to RJ11 adaptorというアダプタを経由して普通の電話機をつないでもいい。USBポートに接続さえすれば、特別なドライバをインストールしなくてもPCで認識する。プライベートIPアドレスが割り当てられているLAN上や、ファイアウォール内部のPCでもOKだ。
USB Internet Phone
電話機の制御はIP Phone CenterというアプリケーションをPCにインストールしそのアプリケーションで行う。IP Phone CenterはWindows Messengerのような格好をしており、登録した相手がオンラインであれば、呼び出して電話をかけることができる。それだけなら、ちまたで流行りのインターネット電話と何ら変わらないのだが、CuPhone社のIP電話のすごいところは、CuPhone社のある米国サンノゼに、一般に公開されているデモ版のPersonal Phone Gatewayがあって、そのゲートウェイ経由で、サンノゼ市内の市内通話(アメリカの市内通話は無料)と、米国内のフリーダイヤルにかけることができるようになっている。日本からでもアメリカのフリーダイヤルに無料でかけられるというのは、けっこう使いでがあるのではないだろうか。
USB Internet phoneは販売価格39ドル、USB to RJ11 adaptorは59ドル。日本への送料はGlobal Priority Mail (GPM)を使うと10ドル。
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THOUGHTS & URLS: ブロードバンド開通
金曜日からOCN光アクセスのアカウントが使えるようになったので、あらかじめ買っておいたブロードバンドルータのWAN側をONUにつなぎ、LAN側をPCのつながってるハブにつけて、PCからルータを設定しようと思ってルータのIPアドレスを打ち込んだんだけど、応答がない!
ルータが壊れてんのかと思ってマニュアル見たりいろいろやってみたんだけど、結局設定しているPCを再起動すると、ルータにアクセスできるようになった。
今までつながってたADSLルータからケーブルを抜いてブロードバンドルータに差し替えただけじゃだめみたいね。
ともあれ、ルータにアクセスして、WAN側をPPPoEのプロトコルをしゃべるように設定し、認証ユーザ名とパスワードを入れると、晴れてBフレッツが使えるようになった。
やっぱり、体感速度はこころもち速くなったような気がするね。
ADSLと違って上り回線と下り回線が同じ速度だから、ファイルのアプがひじょーに速くなった。
といっても2ちゃん見るぐらいしか使い道ないんだけどね(ワラ
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ソアラも前回のオイル交換から3ヶ月たつので、そろそろ交換の時期かな~と思って、土曜日に近所の東京○ヨペットに持って行き、オイルを飲ませてあげた。
ついでに、前回交換しなかったエレメントも交換。
とりあえず、特にイジってるわけでもないので、オイルを3ヶ月or3000kmごとに交換してオイル交換2回に1回のペースでエレメントを換えときゃ、そんなに内燃系のトラブルは起こらないだろうと思ってるけどね。 -
THOUGHTS & URLS: ふぁいばー・つー・ざ・ほーむ!
今日はいよいよ待ちに待ったBフレッツの工事日のため、会社は年休をとって自宅で待機。
工事屋さんが来るんだけど、来る前に電話ぐらいあるだろうと思ってトイレにも行かずに電話待ってたのに、何も連絡なくいきなりやって来るかぁ!
MDF盤からモジュラーまで中の配管をたぐるようにケーブルを通し、MDF盤側でファイバーを融着したあと、宅内側ではONUで終端。
業者さんが携帯してたノートPCからフレッツ接続ツールを使ってテストしてみると、スループットは8.7Mbpsとのこと。
とりあえず、配線工事だけは終了。
あとはプロバイダの移行手続きが終わり次第使えるようになるわけだけど、ONUも外部電源が必要なので、それプラス、プロードバンドルータを用意すると、電源が1つ余計に必要になるというわけだ。
ああどこから確保して来ようか・・・ヽ(;´Д`)ノ