片瀬那奈・しらたひさこ主演の角川Web映画「香港バタフライ」がネット配信されている。
生まれつき運に見放された人生を送る主人公の菜穂美(片瀬那奈)。失意の日々を送っていると、香港在住で旅行代理店に勤める友人、真紀子(しらたひさこ)から突然、香港への誘いのメールが届く。香港へ向かった菜穂美は真紀子の手がける「開運ツアー」のモニターとして香港の観光スポット各地を回るが、運の悪さは相変わらず。失意のうちに日本に帰ろうとする菜穂美に、真紀子は香港バタフライの伝説を語る。昔・イギリス人と結婚して香港にわたり、事業を起こして大成功した日本人女性の周りを常に飛んでいたという伝説の蝶である。その蝶の奇跡を信じる菜穂美だが……。
新界の車公廟に参詣したかと思うといきなり香港島の文武廟に瞬間移動したり、香港で仕事しているはずの真紀子が仕事の連絡にボーダフォンジャパンの携帯を使ってたり(ボーダフォンが協賛だからね……でもせめて702NKにしてNokia Tuneを鳴らしてほしかったな)など、突っ込みたくなるところは多いのだが、香港政府観光局が特別協賛していることもあって、香港の風景をくまなく紹介する作りになっており、見る人を香港の街にひきつける、というしかけだ。
NTT西日本のインタラクティブ・コンテンツ配信システム「Vi! Click」による配信。本編だけでなく、アイコンのクリックによって映画のシーンに関連したロケ地の解説や観光ルート検索などが可能となっている。
11月1日からVodafone live! BBでも配信が開始された。また同じく協賛する全日空の香港便の機内でも視聴が可能となっている。
この映画ですっかり頭の中を香港モードに切り替え、今日から3泊4日の行程で香港に向かうのだった……。
Category: China 中国情勢
-
香港バタフライ
-
香港流・ネットバンキングのセキュリティ
僕が口座を持っているHSBCから、突然厚めの手紙が来た。
開封してみると、小さな箱がついてきており、その中に黒い楕円形のキーホルダーのようなものが入っていた。
液晶画面の横にある白いゴム製のボタンを押すと、6桁の数字が出てくるようになっている。
最近、ネットバンキングでのフィッシングやスパイウェアによるアカウント利用などの問題が世界的に広がっているのを受けて、セキュリティ性を高めるために、このたびログイン時にこの6桁のワンタイムパスワードを入力するようにシステムが改められるのだとのことだ。そのワンタイムパスワードを出すためのセキュリティデバイスがこのたび配布された、というわけだ。
アクティベートするには、初回ログイン時にこのデバイスの裏面にあるシリアル番号のほか、デバイスのボタンを押して出てくる6桁の数字を入れる。2回目以降からはログインするつどデバイスのボタンを押し、出てくるワンタイムパスワードを入力してシステムに入ることになる。
香港のネットバンキングシステムの先進性に感心した。 -
3G International Rechargable SIM Card
香港在住の携帯電話ライター・山根康宏氏に代理購入をお願いしていた香港Hutchson 3-3GのプリペイドSIMカード「3G International Rechargable SIM Card」が手元に届いたので、手持ちのNOKIA7600に入れて遊んでみた。
通常、外国人が自由に購入できるプリペイドSIMカードでできることといえば、通話とSMSぐらいなものだが、この3G International Rechargable SIM CardではGPRSによるデータ通信のほか、TV電話や、「3Grid」というポータルサイトのコンテンツサービスまで利用できるという。
購入価格は98HKD(約1470円)。通信料とは別に毎月28HKD(約420円)が基本料という形で引かれていく(但し香港内での利用に限りこの基本料を通信料に充てることができる)。有効期限は90日間。リチャージすれば180日延長される。
SIMカードは通常、初回利用時に「開通(アクティベーション)」作業をしてからでないと利用することができない。このSIMカードは日本でも開通作業可能なのだが、まれに外国では開通作業ができないこともあるそうなので、慎重を期して香港で開通済の状態にして頂いてから送ってもらった。
NOKIA7600にこのSIMカードを挿入し、電源をONする。Welcome Noteが聞こえて待受画面になるが、いつまで経ってもキャリア名が表示されない。初回のローミングなのでうまく電波を掴んでくれなかったかな。Operator selectionをManualにし、強制キャリアサーチすると、「Vodafone JP」と「JP DoCoMo」の2キャリアが表示された。たぶんどちらでも良いと思うが、とりあえず「Vodafone JP」を選択すると、いつもの待受画面になった。
Vodafone V702NKとの間でSMSのやりとりをしてみたところ、日本語も問題なく通った。
通話は、日本の電話機からこの端末に架けるときは通常の国際電話の架け方でよいが、日本にいるときにこの端末から他に架けるときは、「**125*001(国番号)(電話番号)」+「#」という形でダイヤルし、コールバックを待つ形となる。コールバックされてきた呼に応答すると、相手の電話が鳴り出し、相手がそれに出れば通話することができる。なお、NOKIAの電話機の場合、続けて「**」と押すと「+」に変わってしまいうまくダイヤルできないので、カーソル移動キーなどをうまく使いながら「*」を2つ入力する必要がある。
山根氏の香港GSM/3G携帯情報局にも書かれているように、GPRSの設定は次のようにする。
メニューから「サービス」-「設定」-「接続設定」で「使用するサービス設定」を選び、「(未登録)」のものを1つ選択し「使用」をクリックする。次いで「使用中サービス設定の編集」を選び、次の値を設定していく。
設定名:3Grid(たとえば。何でもいい)
ホームページ:http://mobile.three.com.hk/
プロキシ:無効化
ベアラ設定:
GPRSアクセスポイント:mobile.three.com.hk
認証タイプ:標準
ログイン方法:自動
ユーザ名:(空白)
パスワード:(空白)
このように設定したあと、「メニュー」-「サービス」-「ホーム」を選択すると、めでたく下のようなポータルサイト画面が表示された(少々時間がかかったけど)。
なお、リチャージの方法には
(1)リチャージバウチャーによるリチャージ
(2)ATMなどからHSBCか恒生銀行の指定口座(口座番号は携帯番号+開通時に渡される1桁のチェックコードの計9桁)へ送金
(3)PPS(電話やインターネットからの送金。香港の銀行のATMカードが必要)
がある。僕はHSBCの口座があるので、ネットバンキングで送金すればなんとかなりそうだが、何もない人はバウチャーを手に入れるか、郵便局などから送金するしかなさそうだ。Smartone-Vodafoneのようにクレジットカードを利用したネット経由のリチャージなどのようなオプションを今後期待したい。 -
我在香港!
といっても、お台場にある「台場小香港」だけど。
お台場にある「デックス東京ビーチ」の6階と7階に、香港を模したテーマパークのようなものがある。もうだいぶ前からあるようだが、先日、初めて足を踏み入れてみた。香港政庁が協力しただけあって、本物の香港の下町のような町並みである。昨年訪港したときに感じた、あの饐えた汚い雰囲気も、カビ臭いレンガの匂いも、そのままだ。
6階は、下町を模した回廊や、屋台、喫茶店、中国グッズの店などがある。
喫茶店「文ちゃんのお茶」。「龜苓膏専門店」と書かれているので亀ゼリーを期待したが、この看板は飾りで、実際には亀ゼリーはなかった。【2005/8/31追記】
この日行ってみると、亀ゼリーを出すようになっていた。練乳のような甘い味がついていて、食べやすくなっている。
【追記おわり】「awang-awang」というマッサージの店があり、香港式の、棒を使ったフットマッサージを受けてきた。足の裏を小さな棒でグリグリするのだが、なかなか痛い。相当内臓が疲れているようだ。
7階は、香港の有名なレストラン「鴻星(Super Star)海鮮酒家」の「日本台場店」が入っているほか、中国・成都の「陳麻婆豆腐」の日本店や、回転点心の店などがある。
鴻星海鮮酒家のダックはそこらにあるペラペラの薄い北京ダックなどと違い、香港で実際に食べたような肉厚のジューシーなものだ。お兄さんもフレンドリーで、なかなか楽しい。陳麻婆豆腐の麻婆豆腐はさすが本場だけあって、山椒がきいてて容赦のない辛さ。やはり麻婆豆腐はこうでなきゃ。
平日の夕方だけあって、人はまばらだったが、何時間いても飽きそうにない。日常に疲れた時などに、香港まで足を延ばす余裕がないときにぶらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれない、と思った。【2011/9/4追記】
「台場小香港」は、2010年末限りで閉鎖されてしまいました。非常に残念です…。まあその数年前から店の数が激減して急激にしょぼくなってたから、こういう外国のテーマパーク的施設は時代の役割を終えたとみるべきなのかもしれませんが…。
【追記おわり】 -
亀ゼリーを食す
「亀ゼリー」というデザートがあるそうだ。朝、「おはスタ」というテレビ番組を見ていると、そこに出てくる子供たちにこの亀ゼリーを食べさせる企画があった。ヌマガメ科のミスジハコガメ(金銭亀)の腹の甲の部分を干し、それをすりつぶして薬草と混ぜて煮込み、ゼリーにするのだという。コラーゲンたっぷりで美容にも良く、体内の毒素を排出してくれる健康食品としても知られており、香港などでは子供たちを中心に日常的に食べられているのだそうだ。ただ、ちょっと癖のある味がするようで、「おはスタ」の子供たちは変な顔をして食べていたのを見て、どんな怪しい味なのだろうと思い少し興味を引かれたので、先日香港に旅行した際に地元のコンビニやスーパーを探し回って買ってきた。
亀ゼリーのことを現地では「龜苓膏(Guilinggao)」と言うらしい。買ってきたのは黄大仙駅前のスーパー。近くでは肉などがむき出しで売っていてこの世のものとは思えない強烈な臭気を放つ中、端のほうに陳列されていたのを見つけてきた。現地価格で3HKD(45円)。
「立即可食」と書かれており、そのまま缶を開けて食べることができる。プラスチック製のキャップにはスプーンがついている。
しかし、プラスチックキャップを取り外すので一苦労。思い切り力任せに引き剥がさなければならない。こういうところは日本の開けやすい蓋に慣れた身にはこたえる。ようやく開けると、中からぷるんとした黒いゼリーが顔を出した。
匂いをかいでみると、黒蜜の香りがかすかにする。スプーンを入れると、普通のゼリーよりもかなり弾力がある。口に運んでみると、やはり黒蜜がメインの甘い味だった。中華料理で出てくる仙草ゼリーによく似ているようだが、仙草ゼリーのような薬草の香りや苦味はあまりなく、ホントに子供のおやつ用の単純な甘さである。心配していた後味も全然悪くなく、これなら十分いける。あっという間に一缶食べ切ってしまった。ごちそうさま……。
ちなみに国内では、横浜の中華街に行くと缶入りの亀ゼリーを手に入れることができるほか、お客にメニューとして提供している食堂もある。また恵比寿のル・シノワクラブというレストランでも亀ゼリーを出している。ネットの通信販売だと、日本橋古樹軒やエイコム、カラフルコレクション、Yahoo!ショッピング、コクサイマートなどで買うことが可能。
-
香港高飛日記(其参)~大仏を見たかったが…~
香港大仏は世界一の大きさだという。ランタウ島に寶蓮寺(ポーリン寺)という禅寺があって、そこに天壇大佛という露天の大仏さまが座っているのだそうだ。梅窩から近そうだし、空港に戻るまでに立ち寄ってみようと思って、この朝は早めにホテルをチェックアウトした。
梅窩(ムイウォー)から昂平(ゴンピン)行きのバスに乗れば、途中に寶蓮寺のバス停があり、そこで降りると大仏まで行けるようなのだが、いかんせんバスの本数が少なく、1時間~1時間半に1本というありさま。この日は15時の飛行機に乗らなければならない。国際線なので、少なくとも3時間前までには空港に到着しておきたい。天壇大佛が開くのは10時からなので、30分ほど大仏を見たとして、10時半に寶蓮寺を出て梅窩に戻り、そのあと機場行きのバスに乗り換えて空港に着かなければならない。梅窩~機場間の所要時間は約40分。寶蓮寺~梅窩間はよくわからないが、かりに30分を見込んだとしても、バスの本数から考えて、寶蓮寺から空港まで1時間半で移動するというのはどう考えても無理がある。
ということで、今回は残念ながら大仏を見るのは断念し、そのまま梅窩から機場行きのバスに乗って空港へ向かった。
バス停を出るといきなりアップダウンの連続である。ランタウ等は急峻な山が多く、クルマが1台すれ違えるかどうかというような狭い道の急な上り坂を超低速で走る。道路もコンクリート舗装で、バスはガタガタ揺れる。道端には牛が放し飼いで歩いていたりしてなかなか牧歌的な風景である。
30分ほどこのようにして走っていると、東涌(トンチュン)の街に出た。ここはニュータウンであり、今までとは打って変わって整備された道路と高層住宅が現れる。
東涌を10分ほど走っていると、機場の敷地内に入る。この敷地内をぐるぐると走り回り、ようやくバスの降り場に着いた。
空港に着いたのは朝の9時半ごろ。バスターミナルからエレベーターでいっきに7階の出発ロビーに上がる。さっさとカウンターでチェックインしようと思ったのだが、チェックイン開始時間は12時50分からだという。すっかり暇になってしまい、空港の建物内をぶらぶらしたり、土産物屋をはしごしたりした。
売店で新聞や絵葉書などを買う。だいたい香港の新聞は、一面トップに事故処理現場の写真を載せるような超過激な作りになっている(さすがに死体の部分だけはモザイクがかかっていたが)ものなのだが、この日の新聞の一面。
広東語なので正確にはよくわからないが、深圳に行った香港人の旅行者の男性が、現地の女性に麻酔薬を仕掛けられて殺され、金を奪われたとか書いてある。取締りの緩い中国本土ではこの種の麻酔薬が簡単に手に入るそうで、ターゲットの飲み物などに混入されて昏睡状態にさせ、その隙に金を奪うという手口が、これまでわかっているだけでも5件発生したのだという。まことに深圳は何が起こるかわからない。行かなくて正解だった。
空港の外には、中華人民共和国の国旗がはためいていた。もう香港も中国の一部なのである。ただ、中国本土ではなく香港を旅行先に選んだのは正解だったかもしれない。文革の嵐ですっかり変質してしまった本土よりも、香港のほうが古き良き時代の中国情緒に触れることができたのではないだろうか。
土産を買っていると、すっかり昼どきになってしまったので、上の階にあった上海点心レストランで、最後の本場中国料理を味わう。もうすっかり胃が重苦しくなっていたので、粥と肉饅だけですませた。それでも青島ビールだけはしっかり頂いたのだが。
昼食を終えると、全日空のカウンターが開いたので、チェックインして搭乗券をもらい、そのまま出境手続きをすませて手荷物検査を受けた。ここの手荷物検査もアメリカ並みに厳しく、金属探知ゲートでひっかかった僕はすぐさま係員に脇へ寄せられ、両手を挙げさせられて身体のすみずみまで金属探知棒でチェックされた。
ようやく出境エリアに出たので、免税店に立ち寄ってお買い物を始めた。これまで港内では(HSBCでの預金を除いて)交通費含めても1000ドルも使わなかったのだが、ここで財布の紐が一気に緩む!免税品だけで1500ドルぐらい使ったんじゃないかな。買ったのも怪しい高粱酒や霊芝酒みたいなものばっかりだった……。
香港の空港はターミナルビルが1つしかなく、出境手続きの手前まではこじんまりしているのだが、出境エリアの内部は異様に広い。免税品店も数が多く、さんざん買い物をすませてから出発ゲートにたどり着く頃にはすっかり疲れ果ててしまった。そういう人たちを見越して出発ゲート近くに「足ツボマッサージ」の店が用意してあるというところも、香港らしい商魂か。
ゲートのベンチに腰掛けていると、空港職員のお姉さんが寄ってきて、アンケートを取らせてほしいと言ってきた。内容は、今回の訪港の目的、訪問した場所、利用した交通機関、港内で使った金額、訪問した観光地の全体的な印象(5段階評価)などなど、10分程度のものだったが、こうやって少しでも香港を良くしていくために観光客から聞き取り調査を熱心にするという姿勢は、好感の持てるものだった。
15時前にゲートがオープンして搭乗が始まった。15時25分に飛行機がブロックアウトしたのだが、離陸待ちの飛行機がタクシーウェイを数珠繋ぎに並んでいて、結局離陸したのはブロックアウトから20分後のこと。しかしそのあとの飛行はとても速く、あっという間に台湾を通過し、東シナ海を抜け、鹿児島~土佐清水~串本と通り過ぎて、3時間半ほどで成田近辺にたどり着いた。機内食を食べて一息ついたら、もうベルトサインが点灯し、あれよあれよという間に成田空港に着陸してしまった。
入国審査~税関検査はあっという間に通過し、着陸から15分もしないうちに到着ロビーから外に出られたのだが、それから次の成田エクスプレスまで1時間ほど待たされ、結局帰宅したのは成田に着いてから3時間後のことだった。
非常に充実した今回の旅であったが、やはり2泊3日というのは厳しい。もう1日欲しいところだった。しかし香港の様子もわかり、携帯も買い銀行口座もできて香港での足がかりも出来たということで、今回の訪港はそれなりに意義のあるものだったと思う。日本の延長のように気軽に行くことができることがわかったので、また訪れてみたいものである。もちろん次回は大仏を見るのだ。
-
香港高飛日記(其弐)~HSBC口座開設、黄大仙、尖沙咀~
翌朝、ホテルの周辺を散歩してみる。のどかなビーチを犬を連れて散歩する人がいたりする。ここは香港とはいっても喧騒な雰囲気ではなく、千葉か和歌山の海の家といった感じ。
ホテルの裏手を回ると、トタン張りのぼろぼろの家々が連なり、ばあさんが手押し車を押しながら道を歩いている。そして地元のおばちゃんが「ネイホー!」などと言いながらご近所に挨拶して回っている。ここにも、人々の日常の生活があった。
さて今回の香港旅行の大きな目的は、香港の銀行に口座を開設することだ。香港は日本から一番近いオフショア地域と言われており、日本の銀行よりも税制面でメリットが大きいといわれている。また日本の銀行の格付けやひいては政府の信頼性などを考え合わせると、香港あたりに資産の一部を疎開させておくのも悪くないと思われる(まあ僕の「資産」などたかが知れているが)。
香港にもいろいろ銀行があるが、一番代表的なものの1つは英国系の銀行であるHSBC(香港上海滙豐銀行)で、そこに「Easy Savings Account」という口座があり、外国人でもパスポートと住所を証明する書類があれば誰でも口座開設できる。5000HKD(約75000円)以上入れておけば口座維持手数料が免除されるし、インターネットバンキングも可能なので日本に戻ってからも中身をいじることが可能である。ATMカードも発行されるし海外送金制度を使えば日本からでも不自由なくお金の出し入れができるのだが、口座開設だけは香港に出向いて行わなければならないので、今回の訪港をきっかけに口座開設をすることにした。
フェリーで梅窩(ムイウォー)から中環(Central)へ向かう。中環にそびえたつHSBCビルに入っていった。
そこのATMでお金を下ろし、総額5000HKDを握り締めて入口に立っている受付のお兄さんに「I would like to open an Easy Savings Account.」と声をかけた。パスポートと住所を照明するものを見せるよう言われたので、持っていたアメリカの銀行の小切手帳の住所欄を示すと、「オッケイ」と言われて専用ブースへ案内された。
ブースでは40歳ぐらいの女性が口座開設を担当した。「あなたは香港の住民ですか?」「香港で働いていますか?」などと質問してくる。いずれも違うと答えると、パスポートと小切手帳のほかに、「driver's license」を見せるよう言われた。日本の運転免許証でいいですか?と訊くと、それでいいという。免許証を出すと、それを受け取って免許証番号や住所欄などをチェックし、
「小切手帳の銀行からのbank statementはありますか?」
と訊いてきた。そんなものは用意して来ていない。すると、
「本来なら見せてほしいところですが、パスポートと免許証を提示してくれたので、口座の開設は可能です」
と、OKしてくれた。
そのあとは口座開設用のフォームに指示されたことを書き込んでいく。名義人の名前から住所・電話番号に始まり、勤務先とその連絡先、平均月収、独身かどうか、今後の取引利用予定回数、月間予定預け入れ・引き出し金額、などを書いていった。中には「口座開設の目的」「資金の出所」なんていう欄もあって、なんて書いていいのか一瞬とまどったが、目的は「PERSONAL SAVINGS」、資金の出所は「MY OWN CASH」などと適当に書いておいたら、無事に受理された。
担当の女性は書類を持ってブースを離れていき、しばらくして戻ってきて
「ATMカードは登録した住所に後日郵送されます。有人窓口で引き出しなどの取引をするとその都度20ドルが手数料として差し引かれます。また残高が5000ドルを下回ると月40ドルの手数料が引かれます。それではこのあと反対側にあるカウンターに行って預け入れをしてきて下さい」
と言って、A4版2~3枚ほどの説明書類と一緒に、真新しい通帳を渡してくれた。
僕は礼を言って席を立ち、教えてもらった預け入れカウンターに向かった。カウンターがいっぱいあってどこに行けばいいか迷っていると、カウンター越しに行員のお姉さんが手招きしてきたので、そこへ行って5000ドル預金をしたい旨伝えると、手続きをしてくれた。
無事に通帳に5000ドル分が記録され、僕の資産の一部は香港に残ることとなった。まあ5000ドルごときで資産もクソもないが。
HSBCビルをあとにして、中環のスターフェリー乗り場に行き、香港名物のスターフェリーに乗って尖沙咀(チムサアチョイ)に行く。
尖沙咀のフェリーターミナルを降りて、すぐ前の星光行(Star House)ビルに入ってみる。中国風の独特の匂いが鼻を衝く中、PC関係のショップや中国料理店などが入っており、なかなか面白い。
昼食どきになったので、そこの4Fにある「翠園大酒棲.(Jade Garden)」に入り、飲茶。やはり点心は油っぽくて、なかなか食べられない。美味いことは美味いのだが。ということでひたすら中国茶と青島ビールをガバガバ飲んでいた。
食後は星光行ビルを出て、Salisbury Roadを東へ歩いてみた。左手にかの有名なペニンシュラ・ホテルが見えた。1泊2000HKD(約30000円)もする超高級ホテルである。正面には大きな噴水があり、石造りの立派な建物が威容を放っている。
ペニンシュラ・ホテルを左に折れると、彌敦道(ネイザン・ロード)である。
中環の整いぶりとは対照的に、この界隈はかなり猥雑な雰囲気である。重慶大廈(チョンキン・マンション)など、ビルの外壁がはがれおち、まるで解体中かと見まがうほど荒み切っている。怪しげなインド人やマレー人みたいなのがそこここに立っており、歩いていると声をかけてくる。なるほどこんなところで買い物袋いっぱい抱えて歩いていると狙われるわけだ。身の危険を感じ、さっさと地下鉄の入口から下に降りる。
次なる目的地は黄大仙廟(ウォンタイシンミュウ)。かなり大きな道教の寺院とのこと。なかなか日本ではお目にかかれないものだし、ご利益のありそうなところに行って拝んで来るのも一興かと思って。
尖沙咀から赤い地下鉄(荃灣線)で3駅行き、旺角駅まで行くとホームの向かいに緑の地下鉄(觀塘線)の乗り場があるので、そこで觀塘線に乗り換えて、黄大仙駅で降りる。駅の出口を上がると、すぐに黄大仙廟の入口になる。
おじさん、おばさんから若い女の子まで、いろんな人たちがお参りに来ていた。門前で売っている長い線香の束のようなものを買って中に入り、参道の脇に置いてあるガラス張りの油灯の中で燃えている小さな炎に線香の束を突っ込んで火を移し、煙立つ線香を捧げ持って本殿に進み、深々と3回、お辞儀をして拝礼するのだそうだ。
みな真剣そのもの。中にはひざまずき、土下座をするように一心に祈っている人たちもいた。
供え物も日本とは違っていて面白かった。鶏の丸焼き1羽や油などを拝殿の前に置き、その手前で跪いて祈るのである。
僕もためしに3度礼をして、「お金ください」とお願いしてきた。だけど線香も買ってないし、きっと願い事は聞いてもらえてないだろうなー。第一日本語通じないか。
拝殿の脇には、2階建てになっている建物があり、中に入ると占い横丁のようになっている。幅2~3メートルほどの小さな仕切りがいっぱいあってそれぞれに専門の占い師がひかえており、訪れるといろいろと占ってくれるらしい。この2階建ての横丁に実に150人もの占い師がひしめきあっているという。僕は占ってもらわなかったが、建物の中に入ると、まず日本では味わえない独特の甘い神秘的な香りが全体に漂い、この怪しげな雰囲気を楽しむだけで十分満足だった。
道教の寺院では、拝殿の前に賽銭箱は置いていない。その代わりに、参道の途中で寄付金箱のようなものが置いてあって、そこに任意でお金を入れていくようになっている。それとは別に、中国庭園のようなものがあって、そこに入るには2HKD(約30円)必要である。といっても門番がいるわけでもなく、お金を入れる箱が置いてあるだけでそこに勝手にお金を入れていくシステムである。お金を入れずに入ってもとがめる人はいないしきっちり2ドル入れなくても誰もチェックしないのだが、僕はちゃんと2ドル入れていった。
中国庭園はまさに中国風の回廊と風景がいっぱいで、西遊記の中の世界にいるような感覚だった。きっちり回るとゆうに1時間はかかる。
黄大仙廟を出ると、午後3時ごろになっていた。このあとは地下鉄を適当に乗り継いで香港市街地周辺をまわる。觀塘線は黄大仙駅を過ぎてしばらく東へ走ると地上に出るのだが、そこから見える景色は、かなり汚い街という印象がした。もちろん日本にだって下町も汚いところもあるのだが、そういう次元を遥かに通り越した、饐えた街という感じである。おそらくこのあたりは地元の人の住宅地域だと思うのだが、観光客の目に触れない場所は手を入れないというのが露骨に表れているところにこの都市の気質を感じ取った。まあいい加減な観察なので外れているかもしれないが。
觀塘線を再び逆向きに乗り、九龍塘駅で九廣東鐵(KCR)に乗り換えてみる。手元のガイドブックによれば、そこで確か紅磡(ホンハム)というところまで行けるはずである。と思いきや、
K C R は 尖 沙 咀 ま で 延 伸 し て い る
ことが判明。「尖東」という新駅が紅磡の先に出来ていて、そこで地下鉄の尖沙咀駅と連絡しているようである。
KCRの車内は、さすが長距離列車だけあって、非常に乗り心地が快適。車内には中国本土のものらしい簡体字の広告やCHINA UNICOMの広告などが張ってある。5分ほどであっという間に尖東駅に着いてしまった。
夜は尖沙咀の美麗華商場(ミラマー・マーケット)4Fにある雲陽閣川菜館という四川料理レストランで夕食。紹興酒の熱燗に、舌が痺れる本場の麻婆豆腐を堪能した。もたれ気味の重苦しい胃に喝が入り、食が進む。他にダックの丸焼きと小籠包をオーダーし、総額455.40HKD(約6800円)。けっこう高くついた。
そのあとは、湾仔へ足を伸ばし、栄華餅家という有名な月餅屋さんの本店で老婆餅というのを会社へのお土産用に買ってきた後、トラムで中環へ引き返し、フェリーに乗って梅窩に戻った。梅窩の街は相変わらずまったりしており、フェリーターミナル前の安食堂では営業を終えた店の人たちが牌の大きな広東麻雀に打ち興じていた。
-
香港高飛日記(其壱)~梅窩から中環・100万ドルの夜景~
11月22日から24日までの2泊3日の日程で、香港を旅してきた。以前、全日空を使ってワシントンに2度出張したときのマイルがたまっており、そのうちの20000マイルを使うと北アジア(中国、香港)、グアム、サイパンのどこかに行くことができる。そのマイルは年末で失効するため、今年中に消化する必要があるということで、今回の旅とあいなったのだった。本場の中華料理が食べたかったので、できれば中国の北京あたりがよかったのだが、北京はいつも座席がいっぱいで予約不可だったので、香港にすることにしたのだ。まあ香港も中国の一部だし、なにより英語が通じそうだったので。香港なら11月が最高にいいと聞いていたということもあったし。
誰か旅の道連れがいれば一番良かったのだが、マイレージは1人分しか航空券を出してくれないので、今回はお気楽一人旅ということになった。
周囲からは、
「香港は独りで行くのは止めた方がよい、香港や上海などは歴史的に強盗やスリの本場だ、シナ人は相手が独りとか弱いと見れば悪者になる特性があるぞ、しかも金のためなら他人の命をなんとも思わない、大陸は政府が強いし規制が利いているが香港はプロのワルが旅行者を狙っている所だ、日本語は勿論英語もまず通じない、ただ喧しいシナ語が飛び交っているだけだ、悪いことは言わないからキャンセルしたほうがいいぞ、云々……」
と散々おどかされ、果たして無事に生きて帰れるものかとかなりビビリ入っていたのだが、まあきょうび女の子だって香港ぐらいは一人旅するだろうし、野郎が独りで行ったってイラクじゃあるまいし命までは取られまいと思って、行ってみることにした。ホテルは中国関係に強いJCBUSというところに予約を依頼した。最初は郊外の深圳にホテルを取っていたのだが、どうやら深圳は大阪なみの(爆)治安の悪さらしいということをあとになってから知り(なんせ駅前でいきなり囲まれて拉致されて金取られるんだから、たまったもんじゃない)、恐れをなして香港内にホテルを取り直した。出発間際だったのでなかなかホテルが決まらず、出発2日前になってランタウ島の梅窩(ムイウォー)というところにある銀鑛灣酒店(Silvermine Beach Hotel)というところにようやく決まった。
成田発が午前10時と早いので、前日に成田近辺で一泊し、当日は万全の体制で臨む。といっても風邪をひいてしまっており、咳が止まらない状態という、体調的にはあまりよろしくない状態での旅行となった。
0950NRT – 1335HKG
全日空909便。飛行時間は約4時間半。成田を北西に向かって飛び立ったあと、くるっと南西方向へ右旋回して羽田空港の真上を通過し、富士山~大阪~高知~鹿児島の上空を過ぎたあと、沖縄諸島の北方、東シナ海を飛んで台湾を縦断し、香港に至るという飛行ルートだ。途中、機内食が1回出た。機体は香港市街の上空を通過して西に向かったあとしばらくしてぐるりと東へ方向転換し、東向きの空港滑走路にアプローチした。高度が下がるにつれ気圧の変化で耳が痛くなってきたが、喉風邪のせいでうまく耳抜きができず、ついには左耳が全く聞こえない状態になってしまった。これは地上に降りてからも続いた。
着陸し、飛行機から降りる。香港の匂いはこれまで行ったどこの国とも異なっていた。アメリカはシナモンの香り、シンガポールはスパイシーな香りだったが、香港は炒め油の匂いが漂っていた。
入境審査の窓口の前に並ぶ。並び方や並ぶ位置が時々刻々とコロコロ変わり、そのたびに職員のお姉さんがあわただしく動き回って場所を指示していく。その指示の仕方が外国らしく無愛想&事務的なので、後ろに並んでいた日本人の団体などは日本語で思いっきりぼやく始末。
入境審査自体は特に変なことを聞かれるでもなく、すぐに終了。ついに香港の国に入る。空港にあったATMで3000ドルばかり下ろす。スリが狙っていないか。急に緊張感が高まる。
財布を入れたポケットを手で覆いながら空港のロビーに戻る。ここから梅窩まではバスで行くこともできるのだが、せっかく香港に来たのだから一度エアポートエキスプレスとやらに乗ってみることにした。
片道切符を買うこともできたのだが、香港では八連達(オクトパスカード)というICカードが発達していて、これ1枚で全港のほとんどすべての交通機関を利用できるうえ、小銭を気にする必要がないというメリットが大きいので、このカードを買うことにした。といってもどこに売ってるかわからず、ロビーの中にあったインフォメーションデスクのようなところでカードを買える場所を適当に訊いてみると、なんとそこで売ってくれるとのこと。デポジット50HKD込みで総額150HKD(2250円)。
エアポートエキスプレスは空港内に乗り入れており、乗り場がすぐに見える場所にあった。しばらく待っていると電車がやってきた。
電車は4列クロスシート。シートは日本のものよりも少し固い感じはあるが、布張りで快適。内装もとても清潔だ。動き出してからも乗り心地がとても良い。
車窓からは、初めて見る香港の景色が流れる。気持ちよさそうに流れる高速道路、高層住宅街など、窓から見える街並みはどこも非常に整っていて、かつて言われた「魔都」のイメージなどどこにもない。
電車は、途中、「青衣」「九龍」に停車したあと、終点の香港駅に行く。車内アナウンスは広東語、英語、北京語の順で行われる。同じ漢字なのに広東語と北京語で読みが違うのが面白い。「香港」は広東語では「ホンコン」だが、北京語になると「シャンカン」という読み方になる。
機場駅を出てから約20分ほどで終点の香港駅に到着。日本のsuicaと同じ要領で改札機の読取部分にオクトパスカードをタップする。地上に出ると、中環(Central)のスターフェリー乗り場の近くに来た。このあたりの街並みも、とても清潔だ。
少し迷いながら、梅窩行きのフェリー乗り場にたどり着く。ここでもオクトパスカードが使用可能なので、カードをタップさせるのだが、改札が開かない。すかさず係員が飛んできて、有人改札に行けと言う。行ってみると、そこの係員がカードを調べて「No money!」と言う。ここでは金を払わなくてよいのかと思っていると、そうではなく、このカードに残高がないのでチャージしろという意味だった。さっきのエアポート・エクスプレスでなんと100ドルまるまるかかっていたのだった。
窓口でさらに100ドルチャージして、再度改札機を通すと、ちゃんと通ることができた。香港の改札機は、日本のように閉じた扉が開いて通れるようになる方式と違って、側面に大きな円盤があり、そこに3本の鉄の棒が横に伸びて、上にくる棒で人を通せんぼする形となっている。有効なカードを通すとその円盤が動くようになり、上の棒を持って奥に向かって円盤を回しながら一緒に人が通ることができるようになる。
改札をくぐると、船がまさに出港しようとするところだった。走って乗り込み、ぎりぎりセーフ。中環から梅窩まで、ちょうど30分で着いた。ガイドブックには50分かかると書かれていたので、予想外の速さにびっくり。
梅窩のターミナルを降りて右手に海沿いを5分ほど歩くと銀鑛灣酒店に着く。目の前はビーチが広がる、のどかな場所である。ついこないだ高校を出たばかりっぽい若くて可愛らしい男の子がフロントの受付をしていた。もちろん普通に英語が通じる。宿泊料金をクレジットカードで払って鍵をもらい、部屋に入る。あまりきれいな部屋ではなく、これで1泊1000HKDはちょっと高い気もしないではないが、まあ九龍や湾仔などの繁華街のホテルよりもまったりしていていいかもしれない。
しばらく部屋で休んだあと、再び梅窩のターミナルに向かう。セブンイレブンがあった。今回の香港訪問の目的の一つとして、現地のプリペイド携帯電話(SmarTone社のUSIMカード)を購入するというのがある。さっそくセブンイレブンの店員にかけあってみると、あっさりとレジの下の引き出しをごそごそと探し、ビニール袋につつまれた新しいUSIMカードを出してくれた。180HKD(約2700円)。身分確認も何もない。テレホンカードを買うような感覚で、ここではこうして簡単に買うことができるのだ。
ターミナルから再びフェリーに乗って中環へ。フェリーの中でさっき買ったUSIMカードをGSM携帯電話機の中に入れ、電源を入れてみる。ちゃんと「SmarTone」と表示され、認識された。ためしに現地の天気予報(TEL:185-03)に電話をかけてみると、SmarToneからの開通のアナウンスとともに、広東語の天気予報が聞こえてきた。これでこのUSIMカードが携帯電話として使えるようになった。有効期間は180日で、期限までに追加料金をチャージすれば、さらに180日間この電話番号を維持することができる。
国際ローミング可能なので、日本のW-CDMA対応の携帯電話機(NOKIAなどで売っている)にこのUSIMカードを差し込めば、日本でも使えるはずである。今、日本ではおれおれ詐欺が問題になっていて、国内でのプリペイド携帯の販売を規制するとかなんとかいう動きがあるようだが、このように香港で買ったプリペイド携帯をローミングインできるので、そんな規制は全く意味がない。日本のお役人がいかに自国内だけしか見ていないかということがよくわかる。
6月に訪れたシンガポールの街並みはどことなく横浜を思わせるものがあった。シンガポールが横浜なら、同じ港町の香港は神戸に似ている。フェリーが中環に着く直前にフェリーの右手には、香港島の高い山を借景としてその裾野に街が広がるのが見える。まさに神戸の街並みそのものである。まあ神戸にはあんなに高いビルはひしめきあっていないけど。
中環の街も、なんとなく神戸の三宮に似ている。遮打大廈(Charter House)や環球大廈(World Wide House)あたりは渡り廊下で結ばれていて、三宮センタープラザを思わせる。
環球大廈にある両替店で、所持金を両替する。当初、深圳に行く予定で中国元を1000元用意していたのだが、要らなくなったので、100元札1枚だけを記念に残し、残りの900元を香港ドルに両替することにした。レートは0.92と言われ、900元は820HKDほどに替わった。
近くの「鏞記酒家」という広東料理レストランで夕食を摂る。本場の中華料理を前に張り切ってダックの丸焼きをオーダーしたのだが、日本の中華料理とは使っている油が違うのか、食べるとすぐに胃にもたれ、中華料理好きの僕でも全部食べ切れなかった。
食事のあと、やはりここまで来たなら香港100万ドルの夜景を拝まなければ、ということで、急な坂を上ってピークトラムの乗り場に行き、そこから山頂へ上ることにした。ピークトラムでもオクトパスカードが使用可能。摩耶ケーブルのようなケーブルカーが、急峻な坂を力技で上がっていく。
山頂の駅には展望台があり、そこから夜景が見えるようになっていた。日本人の団体もいっぱいいたのだが、夜景を見た印象としては、100万ドルと形容されるほど感動するものでもなく、「ふーん」という程度のものだった。あまりにも高いビルが中腹まで伸びてきていて、それらが下の風景を妨げている格好になっていた。やはり香港の摩天楼は下から見上げたほうが壮観である。
※道端で立っていると、地元の学生風の可愛い女の子に話しかけられること2度。何言ってるかさっぱりわからなかったのでゴメンナサイしてしまったが、惜しいことをした。次までに広東語を勉強するぞ :-p
-
【また】おちおち街も歩けやしねえ……【大阪か】
先月、大阪・梅田の阪急東通り商店街そばで、「起業Web」の管理者の28歳の男性が、飲んだ帰りにタクシーを拾おうと独りで大通りを歩いていたところ、通りがかった3人組の強盗に路地裏に連れ込まれ、財布を奪われ暴行を受け、そのまま亡くなったという事件があった。
その男性には婚約者がおり、プロポーズしてわずか10日後の奇禍だったという。何のかかわりもない一般人を金目当てで殺害する。犯人は鬼畜としか言いようがない。
阪急東通り商店街は、僕も学生時代よく呑みに繰り出したものだが、一度変な集団に殴りかかられそうになったことがあった。即逃げて事無きを得たけど。
その頃から大阪の治安は良くはなかったのだけれど、それでも夜には平気で呑みに行ってたし、一人歩き程度は平気でできるぐらいだった。今は関西から離れて7年になるのだが、最近、帰省ついでに大阪に立ち寄ると、昼間でもなんとなく身の危険を感じる。この前など、伊丹空港を出た瞬間から変なオッサンに怒鳴りつけられそうになったりしたし。
大阪の警察の腐敗度は言わずもがなであるが、大阪にはやかましい人権屋がぎょうさんいてるので、警察もあまり立ち入って捜査ができないのかもしれない。加えて昨今の関西経済の凋落ぶりと失業者の増大。これでは、治安が悪くならないほうがおかしいのかもしれない。
ところで、僕は来週の月曜日に、香港に高飛びをする。いや、単に中華料理を食べに旅行に行くだけなのだが……。
この香港という街は、上記の「高飛び」という表現からもわかるようにかつてはネガティブなイメージのする街だったようで、「暗黒街」だの「魔界都市」だのと言われて人々に恐れられていたそうだが、中国返還後は再開発が進み、また経済成長もあいまって、今ではシンガポールに次ぐ治安の良い都市になったという(シンガポールはアジア一の治安を誇る都市)。
対する日本の治安は、年々下がる一方。大阪と香港・シンガポールあたりを比べれば、ひょっとしたら既に後者に逆転されてしまっているかもしれない。