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Category: Yuki’s Diary 日記
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ノートPCを盗難から守る
最近、個人情報の入った会社のノートPCを置き忘れたり盗難にあったりするケースがよく報道される。個人情報保護法が施行されたこともあり、データの盗難はマスコミの格好のネタになるし、その会社の信用にもつながる。何よりも、金銭的痛手がキツイ。
そこで、Kim Komandoのニュースレターに紹介されていた、ノートPCの盗難防止のためのtipsを紹介しておこう。
一番確実なのが、常にノートPCから目を離さないことだ。旅行するときは、空港の検査場でよく注意すること。泥棒の格好のエサ場になるし、似たようなノートPCを持った人と取り違える可能性もある。
ホテルの部屋には置きっぱなしにせず、フロントのセーフティボックスに預けるか、貴重品入れの中に入れる。車の中に置いておくときは、トランクに入れる。座席の上に置いたりしない。
コンピュータバッグは、中にノートPCが入っていると教えているようなものなので、クッションの入ったコンピュータケースにする。コンピュータケースはブリーフケースやリュックにちょうど入るようになっている。
もちろん、四六時中警戒し続けていることはできない。従って、防犯ツールに投資することになる。
一番シンプルなのが、ケーブルロック。いろんなメーカーから出ており、値段も3000円前後からある。盗難保障のついているものもある。
もっとハイテクに、セキュリティアラームを使う方法もある。プラネックスのSAS-01iは、ノートPCの底面に装着し、セキュリティ状態にセットした状態で誰かが持ち上げようとすると、大音量のアラームが鳴るようになっている。価格はオープンプライス(参考価格¥3,980)。
アメリカでは、ノートPCに”防犯登録”して、その登録情報を専用のデータベースに登録しておいてくれるサイトがあるらしい。ノートPCをそのサイトに登録し、トラッキングソフトをインストールしておけば、万一盗まれても転売が困難だし、それを使ってインターネットに接続すると、そこに入っているトラッキングソフトを使って、信号がデータベースに送られて、その所在がわかるので、持ち主のもとに戻ってくる可能性が高い。日本でもぜひ欲しいサービスだ。
また他にも海外では、ComputraceやCyberAngel、XToolといったトラッキングソフトがあり、年間数十ドル程度の費用で利用することができる。
だが、なによりも一番大事なのが、中の情報を盗み見られないようにすることだ。
まず、PCをパスワードでプロテクトしておくことだ。「admin」などのようなデフォルトのユーザ名を使ってはいけない。管理者アカウントだとバレバレだ。ユーザ名に「admin」という文字を含むダミーのものを何個か作っておいて、泥棒の関心を、それらのアカウントのパスワードクラックに振り向けさせよう。
トラッキングソフトをインストールしているときは、パスワードなしの「guest」アカウントを作っておく。泥棒はそのアカウントを使ってネットにアクセスするかもしれない。そうしたら、そのPCの所在情報は筒抜けだ。
見られて困るファイルは暗号化しておくのも手だ。Windows XP ProfessionalにはCipherがプリインストールされているので、特段ソフトを追加する必要はないが、Windows XP Homeユーザはソフトを追加する必要がある。暗号化ソフトとしてポピュラーなものとして、アメリカ国防総省公認のフリーソフト、EDなどがある。
いかに防犯対策をしているとしても、常にデータのバックアップをとっておくこと。PCは盗まれても最悪また買えばよいが、その中のデータはお金で取り戻せないものだからだ。サーバや会社のコンピュータにバックアップしておこう。 -
我在香港!
といっても、お台場にある「台場小香港」だけど。
お台場にある「デックス東京ビーチ」の6階と7階に、香港を模したテーマパークのようなものがある。もうだいぶ前からあるようだが、先日、初めて足を踏み入れてみた。香港政庁が協力しただけあって、本物の香港の下町のような町並みである。昨年訪港したときに感じた、あの饐えた汚い雰囲気も、カビ臭いレンガの匂いも、そのままだ。
6階は、下町を模した回廊や、屋台、喫茶店、中国グッズの店などがある。
喫茶店「文ちゃんのお茶」。「龜苓膏専門店」と書かれているので亀ゼリーを期待したが、この看板は飾りで、実際には亀ゼリーはなかった。【2005/8/31追記】
この日行ってみると、亀ゼリーを出すようになっていた。練乳のような甘い味がついていて、食べやすくなっている。
【追記おわり】「awang-awang」というマッサージの店があり、香港式の、棒を使ったフットマッサージを受けてきた。足の裏を小さな棒でグリグリするのだが、なかなか痛い。相当内臓が疲れているようだ。
7階は、香港の有名なレストラン「鴻星(Super Star)海鮮酒家」の「日本台場店」が入っているほか、中国・成都の「陳麻婆豆腐」の日本店や、回転点心の店などがある。
鴻星海鮮酒家のダックはそこらにあるペラペラの薄い北京ダックなどと違い、香港で実際に食べたような肉厚のジューシーなものだ。お兄さんもフレンドリーで、なかなか楽しい。陳麻婆豆腐の麻婆豆腐はさすが本場だけあって、山椒がきいてて容赦のない辛さ。やはり麻婆豆腐はこうでなきゃ。
平日の夕方だけあって、人はまばらだったが、何時間いても飽きそうにない。日常に疲れた時などに、香港まで足を延ばす余裕がないときにぶらっと立ち寄ってみるのもいいかもしれない、と思った。【2011/9/4追記】
「台場小香港」は、2010年末限りで閉鎖されてしまいました。非常に残念です…。まあその数年前から店の数が激減して急激にしょぼくなってたから、こういう外国のテーマパーク的施設は時代の役割を終えたとみるべきなのかもしれませんが…。
【追記おわり】 -
あれから1ヶ月経ってしまったわけだが
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故からちょうど1ヶ月が過ぎたが、現場は電車の復旧はおろか、まだ事故の爪痕を生々しく残した状態が続いている。
JR西日本の組織のいろいろな問題点が浮き彫りにされた。運転士に対する過酷な”日勤教育”と称する懲罰、過度に時間に厳格すぎるダイヤ、効率最優先で安全対策が等閑視された経営戦略、事故原因の隠蔽体質……などなど、JRの糞な体質が次々と世間の批判の槍玉に挙げられた。
しかし、このようなJR憎し的な批判的な論調がマスコミを中心に展開されてきた影響か、JRに関することなら何でも叩いて構わないかのような風潮が生まれてきた。
まず、事故現場に居合わせながら、現場にとどまって救助活動をせずにそのまま出勤した2人の運転士について批判されているが、彼らはそんなに責められるべきなのか? 「非常事態にあっては、これからの予定を変更してでも現場で救助活動や乗客の安全な誘導にあたること」というマニュアルがあったにもかかわらず、それに反して出勤したというのであれば、批判されても仕方ないが、彼らはその場で勤務先の上司に連絡し、その指示に従ってそのまま出勤したとのことである。であれば、彼らを責めるのは全くの筋違いだ。
もし上司の指示に従わず、または勤務先に連絡することもせず、勝手に現場に居残ったために、彼らの本来の配置である路線の乗務に影響が出たら、その路線の利用者が迷惑したのではないか。勝手に乗務員が抜けて穴が開いたら、今度はそこで混乱が発生して、それが二次事故に結びつく可能性だってないわけじゃない。それに、とりあえずはまず職場に行って、そこで作られた特別の救助体制みたいなものに組み込まれて、その中で組織的に動いたほうがより効率良い活動ができるだろうと予測して、あえて出勤という選択肢を選んだのかもしれない。
それを、あたかも持ち場を投げ出して逃げたかのように報道され、世間にさんざんバッシングされたあげく、新聞社に”反省文”まで出させられていた。仮にそうであったとしても、彼らとて人間、未曾有の大惨事に接して、同じように事故に遭った一般人と同様に、パニック状態になっていたとしても不思議ではない(そういう事態に備えた訓練を実施するプログラムが会社に用意されていなかったという点は批判に値するかもしれないが)。眼前に広がる阿鼻叫喚の修羅場を目にして、冷静に行動できる人など、そうそういるもんじゃないだろう。この2人の運転士も、どうしてよいか自分で判断がつかなかったから、上司の指示を仰いだのではないか。
問題なのは、非常時におけるマニュアルや訓練体制が未整備であったことであって、現場の個人の行動をあんまり責めるのは、酷というものだろう。あとになってから、ああすべきだった、こうすべきだったといろいろあげつらって他人を批判することは非常に簡単だが、批判する前に、自分が同じ立場に居合わせたら果たしてどうしただろうかということを、もう一度振り返ってみたいものだ。
また、事故があってから社内で予定されていた飲み会や宴会を中止しなかったことも批判を浴びているが、自分の会社の組織では果たしてどうだっただろう。「若手社員が『中止しよう』という声をあげなかったことは情けない」などと言った人もいたようだけど、その人の勤める組織はさぞかし風通しがよく、大先輩の勤続30年の慰労会でいろいろな部署から偉い部長やら本部長やらに調整つけて忙しいスケジュールを押さえてもらって出ていただく予定のものを「止めませんか」と進言できるんだろう。全然一緒に仕事したことのない別の部署で何か不祥事があっても、会社全体の問題と考えて、自分の組織でも楽しい飲み会は遠慮するような配慮を見せられるに違いない。正義漢ぶって拳を振り上げて批判記事を書き、記者会見で罵声を浴びせる記者はいても、JRを批判する前に自分の周りを振り返って反省してみるという雰囲気をみせた報道は、ひとつも見たことがないが、みんな相当素晴らしい組織に所属してるようだ。
遺族や被害者など、事故の当事者が怒りにまかせて感情的にJRを叱責するのは理解できるが、マスコミまでがそのお先棒を担いでセンセーショナルな報道を繰り返し、JRに対する敵意を煽り立てているのは、どういうわけか。そのほうが、読者の受けがよいからだろう。
その結果、JR関係なら何でも攻撃してよいかのような雰囲気ができてしまった。現場の駅員が、事故の被害者でもない乗客に殴られたり、女性運転士が線路に蹴り落とされたり、それこそ何の関係もない阪急の線路に置き石されたりする。つか置き石とかしてる奴、まじ氏ねよ。それでまた事故でも起こって死者とか出たら、それこそ今度は誰のせいになるんだ。
JR西日本を庇うつもりはさらさらないけど、一連のマスコミの論調を見て、ちょっとグチってみたくなった。もっともマスコミのほうはもう飽きてきたみたいで、ずぶぬれの謎のピアノマンやら立って歩くレッサーパンダやらに興味が移っちゃったようだけど。ま、「一ヶ月ぐらい困らないネタを提供してくれてありがとう」っていうところなんじゃないか。