東京に住んで10年以上になるにもかかわらず未だ一度も靖國神社に参ったことがなかったので、紀元節の今日、思い切って行ってきました。
九段下駅から地上に出ると、神社の前の歩道でいかにも右翼と思しき人たちが「国籍法改正反対」の署名活動をやってました。趣旨は理解できなくもないですが素性が怪しい上になんとなく怖いのでスルーしました。他にも門前には右翼団体の車がいーっぱい。なるべく目を合わせないように入口の鳥居をくぐります。
明治の陸軍の祖、大村益次郎の銅像です。靖国神社の創建にも功績があったとか。
参道をしばらく歩くと、鳥居が見え、その先に拝殿がありました。
いつも神社でお願いすることといえば「金運」しかないんですが、祖国を守るために散っていった数多の英霊を前にそんな下世話なお願いをするのも気が引けるので、皇室の弥栄と国運の隆昌を祈念して参りました。
参拝の後は、「遊就館」に立ち寄ってきました。
入口を入ると、零戦や泰緬鉄道の機関車などが展示されています。
入館料は800円。中は写真撮影禁止なのでこれ以降の写真はないですが、幕末から終戦までの日本軍の歴史が日本の立場から説明されています。ちょっと過去の戦争を美化しすぎな感じもないでもないですが、祖国を思い、家族を案じて散っていった英霊の遺品や遺書などを目にするとやはりうるうるっときてしまいます。立場は全く違いますが、一昨年訪れたハワイのパールハーバーの博物館と同じく、国のために勇敢に戦って散った兵士を讃え、顕彰しています。アメリカも日本もどこの国も、人の気持ちには変わりはないと感じました。
館内には英語表記も充実しており、日本の立場を世界に訴えようという意欲を感じました。
じいさんが孫を連れて来て展示物を解説している図式はハワイのときと同じでしたが、若い男女のグループや、デートで来ているカップルも多かったです。最近増えてきた愛国派の若者たちにとってデートコースにちょうどいいかもしれません。一通り回ると半日はゆうにかかります。
付設のレストランで「海軍カレー」をいただきました。
明治41年当時と同じレシピで作ったカレーライスだそうです。素朴な味でおいしかったです。