作家、ミュージシャン、劇団主宰者などマルチな方面で活躍した中島らも(本名・中島裕之=なかじま・ゆうし)さんが7月26日午前8時16分、脳挫傷による外傷性脳内血腫のため神戸市内の病院で死去。享年52歳。
10日前に神戸の居酒屋で酔って階段から落ち、病院に運ばれたものの、頭を強く打っており、ついに意識を戻すことはなかったという。
灘中、灘高という関西の一流進学校に進んだが、灘高時代に白土三平のマンガに熱中し、成績不良で放校処分になったあと、大阪芸大に進んで印刷会社・広告代理店を経たあと、朝日新聞の身上相談回答者として物書きの道に入ったとのこと。「今夜、すべてのバーで」で1992年吉川英治文学新人賞、94年に「ガダラの豚」で日本推理作家協会賞を受賞した。
作家のご多分に漏れず、生活ぶりは破天荒なところがあったようで、2003年に大麻取締法違反で懲役10月、執行猶予3年の判決を受けたほか、うつ病、アルコール依存症、対人恐怖症に悩まされていたという。
「52歳は『失っていく』年。けれど逆に一種のすがすがしさがある」(「異人伝」帯) 執筆、音楽活動に本腰を入れ始めた最中の突然の奇禍。ご冥福をお祈りしたい。
中島らも氏死去
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