「夜伽草紙」移転完了

遊機のホームページとブログをホストするサーバをロリポップからアメリカのDreamHostへ移転するプロジェクトがようやっと完了し、「夜伽草紙」もDreamHostのyuki.la上に移すことが出来た。
今まで「夜伽草紙」の作成用ブログツールとしてMovable Type(MT) 2.661を使っていたのだが、そのMTが先月3.0にバージョンアップされ、それとともにライセンス体系が大幅に変更された。2.661までは、個人が非商用目的で利用する場合には無料(寄付は歓迎されていたが)で、商用利用時にのみ有料でライセンスを得ることになっていた。3.0でも個人非商用利用は無料であることは変わらないが、その際は無料ライセンス版をダウンロードしなければならない。そして、この無料ライセンス版というのは、Authorが1人のみ、ブログは3個までという制限がついている。
ブログはこの1個きりしかないので問題ないのだが、Authorが1人だけしか登録できないというのが少し引っかかった。書くときはYukiという名前しか使っていないのでAuthorが1人でも別にかまわないのだが、moblogを使って携帯から投稿する場合にはもう1つアカウントが必要になってくるので、moblogを利用する必要が出てきたときに、Author数の制限が邪魔になってくる懸念があった。
無料ライセンス版はこのように制約がきつく、さりとて有料ライセンス版にしようとするとライセンス料が約US$60以上もして、個人で使うには決して安い値段ではない。このような不便を強いられるぐらいなら今までのMT2.661で十分なのだが、MTのサイトからはMT2.661のパッケージはキレイに消えていて、ダウンロードできなくなってしまっていた。
そのため、このたびのサーバ移転を機に、MT以外のブログツールを検討することにした。MT以外のツールにはbloxsomとかNucleusとかWordPressとか華式などいろいろあるが、Webなどで調べてみた結果、アメリカのサーバでも使え(RubyやPythonなど海外のサーバにインストールされてなさそうなのが必須のものは却下)、日本語化ツールや日本語の情報に恵まれており、日本人にとってとっつきやすそうなNucleusとWordPressの2つにしぼってみた。
いずれもPHPベースの動的生成型ツールで、MySQLを使ってデータベースを構築するものである。GNUのポリシーに則って作られているので、その利用は完全に無料だ。インストールもそれほど苦もなく、動作自体も速いのだが、なにしろ今までがMTを使ったブログしか知らないものだから、他のブログツールだとどうしても使い勝手が違い、違和感を感じてしまう。それに、動的生成型のブログはアクセスするたびにいちいちデータベースを呼び出してHTMLページをその場で作成するので、再構築の手間が省ける反面、サーバの調子が悪いとちゃんとHTMLを吐き出してくれなかったりする。
また、NucleusはMTからのインポートツールがないので、過去の資産をインポートするのが困難だという問題があり、そしてWordPressは日本語がEUC-JPベースになっていて、UTF-8で運用しようとすると少しやっかいだという欠点がある。
ということで、やっぱりMTを引き続き使うことにした。
MT3.0は少しだけGUIが変わっているのだが、違和感を感じるほどではない。ただ、再構築などの処理速度がこころもち重めになっているのは、慣れるまでストレスになるかもしれない。
今使っているのは日本語版の3.0beta版で、「一般にアクセス可能なサイトには使わないこと」というライセンス条件がある。つまりこのブログは思いっきりライセンス違反なのだが、まあ正式版が出るまでのつなぎということで、あまり大っぴらに宣伝せずひっそりと運営するということで大目に見てもらうことにしよう。


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