THOUGHTS & URLS: ガイジンになってしまった

飛行機は、いよいよカナダの領空を抜け、アメリカ国内に入る。
トロントからニューヨーク州に入ると、眼下に広大な大地が見えてきた。一面、雪におおわれた土地らしく、スキー場らしきものがあったりする。ニューヨーク州を抜けメリーランドに入るぐらいになると、飛行機も着陸の準備を始め、高度を徐々に落とし始めた。それとともに、眼下の景色もはっきりと見えるようになり、道路を走る車とかもくっきり見えるようになってきた。当たり前だけど、右側を走っている!それだけでももう感動ものである。周りの建物も日本で見るのとは全然形も雰囲気も違う。
ダレスに着陸したのは朝の9時30分。ジャスト・オン・タイムである。
駐機場に向かう途中、化け物みたいなバスともトラックともつかないどでかい車が行き交っている。をををさすがアメリカ!とここでも度肝を抜かれた。
Mobile Lounge
飛行機が駐機場に着き、降機を促されて降りる。降りた瞬間、オー、イッツ、アメ~リカ! 外国ってホントにあるんだー!!!っと感動ものだった。
到着ゲートを通ると、案内も、周りの店とかも全部英語オンリー。あたりまえなんだけど、外国に来たんだなーってあらためて実感。
降りたところからメインターミナルまでを結ぶシャトルの乗り場に通される。で、そのシャトルというのが、さっき化け物みたいと思った、そのトラックなのである。
黒人のにいちゃんが手動で運転している。中に入ると、広告はすべて英語。
2~3分ぐらい走ると、メインターミナルに着く。そこで降ろされ、入国審査場に通される。
US CitizensとNo US Citizensとで受付の窓口が違っていて、自分を含む日本人たちはもちろんNo US Citizens用の窓口の前で並ばされた。ここでも入国審査時と同じく、1人(または1家族)ずつ審査官に審査を受け、次の人は後ろの黄色い線の手前で立って並んでいなければいけない。
「米国訪問を歓迎します」とか書かれたカードと、関税の申告のカードの書き方の例が英語で書かれたものが天井から吊り下がっていた。氏名を書く欄に例として「TRAVELER, JOHN」とか書かれている。日本でいうとさしずめ「旅行 太郎」みたいなものか。
窓口にはもう1つ、「CREW」と書かれた窓口があり、ひょっとしたらこれって飛行機の乗員用の入国審査窓口なのかな~と思ってたら、しばらくするとさっきまで一緒だった全日空のCAさんたちがゾロゾロとやってきて、そこの窓口に並び始めた。CAといっても、外国の前には乗客と立場が一緒。私たちと一緒に並んで同じように入国審査を受ける身なのだ。そう思うと、CAさんもとても身近な存在に感じるのであった。
入国審査自体は、日本での出国審査と同じように、わりとあっけなかった。肌の浅黒い検査官の兄ちゃんが無言でおもむろにパスポートとカードを受け取ると、パスポートを機械に通して「査証」欄やらカードにガチャガチャとスタンプを押し始め、「米国訪問を歓迎します」カードの半券をパスポートにホチキス留めしてパスポートと関税申告カードを返された。返されても、どうしていいのかわからずたたずんでいると、その兄ちゃんは無言のまま親指を横に向けて「行け」というしぐさを見せた。なんかその態度からして日本と違うんだよな~・・・ここでまたカルチャーショックを受けながら、バゲージクレームに向かう。
もうベルトコンベヤは止まっていて、荷物は全部出されて床に置かれていた。預けていたピギーバックを取り出し、盗られないように注意しながらピギーバックを引っ張って係官のところに向かう。黒人の女性係官が関税申告カードを回収し、一瞥したあとで「オッケイ」と行って次の場所に移動するように指示される。
アメリカはセキュリティチェックが厳しいと聞いてたんだけど、荷物を開けさせられることもなく案外すんなりとチェックを通ったのでちょっとびっくり。そのまま順路を移動していくと、そのうち後戻りできない出口をくぐらされて、ロビーに出た。入国のための一連の儀式は終わって、いよいよ夢にまで見たアメリカの国に入ることができたのである。
審査審査ですっかり疲れ果てた私は喉が渇いてきたので、近くにたまたま見つけた「GUAVA & JAVA」とかいうパン屋さんのような店をのぞいてみた。オレンジジュースが$1.65。レジにいる黒人のお姉ちゃんにジュースを渡して「This one, please」とか言ってみると、レジを打ち始めて、「ワン、シックスティファイブ」とか言う。おそるおそる1ドル札2枚出すと、そのお金を受け取りまたレジを打って、おつりを渡してくれた。生まれて初めてアメリカでドルを使った買い物がちゃんとできた。その嬉しかったことといったらないねぇ・・・
すっかり嬉しくなったので、ジュースを飲んだあと、隣のNEWSSTANDをのぞく。雑誌やらお菓子やらチューインガムやらが並ぶ。とりあえずアメリカのチューインガムが欲しかったので、日本で売ってなさそうな珍しいガムを探して、シナモンフレーバーの赤いやつを選び、レジにいる浅黒い肌のオジサンに見せると、「one dollar and fifty」と言う。1ドル札と、コインを50セント分用意しようと思ったんだけど、どのコインが何セントかわからないぞー! しょうがないのでそのオヤジさんに、どのコインがいくらなのか聞いてみると、「これが10セント、こっちの大きいのが5セントだ」と言われた。手持ちのコインをそれで計算してみると、さっきのジュースを買ったときのお釣りの35セントしかない。50セントには足りないと思って、仕方なくもう1ドル出して釣り銭をもらおうとしたら、そのオヤジさんは10セントのコインと5セントのコインを1枚ずつ取って、「これでいい」と言った。どうやらfiftyとfifteenとを聞き間違えたらしい。30前のオッサンになってなんか小さい子供の「はじめてのおつかい」状態だったのた(;´Д`)
周りを歩いているのは当然のことながら外人ばっかり。つーか

自分のほうこそ「外人」

なんだよなー。今まで日本でアメリカの真似をした物や場所は数多く見てきたけど、ここは何の真似でもない、ほんとうのアメリカなんだよねー。店の看板からちょっとした備品に張られた注意書きに至るまで、何もかもが英語。当たり前のことなんだけど、こうして現実に目の前に突きつけられると、やっぱり新鮮な感じがしたのだ。
朝早かったので、空港の中をうろうろしてみる。ダレスは国際空港のわりにこじんまりとしてるみたいで、人の数もまばらだった。つーか成田のが異常に人が多いだけなのかもしれないけどね。空港の規模からすると成田よりもJFKとかヒースローのほうが大きいらしいけど。
2階に上がると、おみやげ物屋さんが何軒かあった。とりあえず頼まれていたものをいくつか買ってみる。今度はカードを使って買ってみた。日本みたいに専用のカード売上票に刻印されるのではなく、レシートをちょっと大きくしたような紙が2枚、金額と内訳が同じように打ち出され、そこの1枚にサインしてもう1枚を控えとして受け取る形になっている。店員のおばさんはとても気さくな感じの人で、なかなか良かったぞよ。
次に、また喉が渇いてきたので、コークでも買って来ようと思って、近くのフードコートに行き、コークの20Fl.oz(500mlよりちょっと多いぐらい)入りペットボトルを買ってくる。2ドルちょっと。今度はカードで支払ってみた。機械にカードを通されただけで、レシートもなくサインする場面もなかった。
近所にATMがあったので、ちょっとお金をおろしてみることにした。
シティバンクのキャッシュカードがあったのだが、日本のようにキャッシュカードを先っちょだけ挿入すると機械が飲み込むような形ではなく、磁気ストライプをセンサーの中に入れて上から下に通してカードを認識させる形になっていた。お金の下ろし方も、日本のように任意の金額を入力するのではなく、40ドル、60ドル、100ドルの中から選択する形式になっている。とりあえず40ドルを選ぶと、20ドル紙幣が2枚出てきた。
とりあえずホテルに向かおうと思い、タクシーを拾うことにした。受付で立っているお姉ちゃんにタクシーを拾いたいと告げると、どこまで行くのか聞かれたので、「メリーランド」と言うと、空港の外に案内されて、外に止まっていたタクシーに連れて行かれた。
トランクにピギーバックを詰めてもらい、出発。GermantownのHampton Innというところに行ってほしいと頼んだのだが、どこにあるのかよくわからなかったらしいので、ホテルの電話番号を聞かれ、答えると、車を走らせながら携帯電話を取り出し、ホテルに電話を始めた。そしてホテルまでの行き方を聞いていた。
その運転手、けっこういろいろ話し掛けてくる。アメリカじゃけっこういろいろ会話する機会があるって聞いてたけど、その人はフライトはどうだったとか、いつまでアメリカに滞在するのかとか、いろいろ聞いてきた。金曜日の朝11時の飛行機に乗って帰ると言うと、
「そうか、11時発の便に乗るんだったら、遅くとも8時半にはホテルを出ないと間に合わないぞ。空港でおみやげ買ったりするんだったら、8時には出た方がいいだろうな。よし、俺が8時にホテルに迎えに行ってやる」
と言ってくれた。どうせ帰りはタクシーになるだろうし、ホテルからタクシーを呼ぶ手間を考えると、そのほうが手っ取り早いと思ったので、そうしてもらうことにした。
運転手さんは名刺をくれて、「予定が変更になったらここに連絡しろ」と言って、ホテルに車を着けてくれた。
Hampton Innというホテルはヒルトン系列の中級チェーンモーテルらしく、日本でいうとビジネスホテルぐらいのクラスだそうだ。フロントのおばさんもフレンドリーな感じで、けっこうイイ感じだった。設備もゴージャスだし(あくまで日本の同クラスのビジネスホテルと比べてだけど)、ベッドも3人ぐらいが寝られるほどの広さだし;
洋画で見た世界が現実に目の前に展開されてるってのは、なんか変な感じがしたね。
Hampton Inn Germantown Bedroom Bedroom
夜は、ホテルの1階にあるレストランで取る。
とりあえず、チキンシーザーサラダを頼んでみる。
かなり大味で臭味がし、チキンはカチカチに固くて、お世辞にも美味いと言える代物じゃなかった。なるほど、これがアメリカの味なのか・・・しかもカウンターに立ってた姉ちゃんはデ○な上に愛想悪いし(怒)フォーク・ナイフを持ってくるなり乱暴な置き方するし・・・
日本の「いらっしゃいませ。・・・でございます」形式の接客は、日本だけのものなのかと痛感したのだった。
さて、アメリカでは特に未成年者の飲酒に厳しくて、童顔に見える日本人はとっくに成年になってる人でもIDカードの提示を求められると聞いてたんだけど、漏れに対してはそんなこと要求されたことはない。
一方、漏れの後に入ってきた若そうなアメリカ人のカップルには運転免許証を出させていた。
俺ってそんなに老けて見えるってことなのか・・・まあいいけど;

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