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  • 「てるてる家族」終了

    NHKの朝の連続テレビ小説「てるてる家族」が今日で終了。朝ドラ初のミュージカル風ドラマということで、どんな内容になるかと思ったが、大森寿美男さんのしっかりした脚本や出演者の名演技に助けられ、半年間、飽きることなく楽しませてもらった。朝ドラを最初から最後まで欠かさずに見たというのは、おそらくこれが初めてではないだろうか。
    最近の数年間の朝ドラは、特に大阪放送局制作のドラマは、総じて脚本や演出がつまらなかったり、最初は良くても後半になってから失速したりプロットが暴走したりするパターンが多かったが、今回の作品ではそれがなく、最後の最後まで丁寧な作りで感心した。
    関係者の皆さん、半年間お疲れ様。来月からの「天花」は、どのような出来になるだろうか。

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  • もうひとりの長さん

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00001069-mai-peo
    「太陽にほえろ!」の長さんを演じた下川辰平さん、3月25日、敗血症のため死去。73歳。

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  • いかりや長介さん死去

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040321-00000102-yom-soci
    ザ・ドリフターズのリーダー、いかりや長介さんが頸部リンパ節がんのため3月20日午後3時30分、死去。享年72歳。

    僕らの世代の人間にとって、「8時だヨ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などのコントは、自我形成期に欠かせないアイテムだった。これらとともに育ってきたといっても過言ではない。何といっても小学生の大好きな「うんこネタ」を思いっきり炸裂させていたのが痛快で、土曜日の夜8時にはカセットテープをセットして、「8時だヨ!全員集合」を録音し、折に触れ聞いて楽しんだものだった。

    お下劣なギャグやケーキを顔にぶつけるコントなど満載で、当然、PTAや学校の先生たちからは目の敵にされていたのだが、実績を重ねていくにつれその時代の〈文化〉に昇華し、2001年には紅白歌合戦のアトラクションに出るほどにまでなった。

    最近のTV番組は浄化が進んで、こんな〈俗悪番組〉はすっかり見かけなくなってしまった。お下劣なものから人為的に遠ざけられて育っている最近の子供たちと、僕らの世代と、はたしてどちらが乱れているのだろうか。

    ともあれ、一時代を作り上げた巨匠の死に、合掌。

  • ブログ再構築

    松永英明氏「ウェブログ@ことのは」の手法「ジェームズ・アレン・ネットをMovableTypeで構築」を参考にして、僕のブログを再構築した。
    ひめみこ*WEB」のニュース部分(時系列で更新される部分)とデータベース部分(時系列に並べる性質でない部分)とを別々のブログに分け、ニュースブログの内部にデータベースブログを読み込ませる方法をとった。Global ListingsMTOtherBlogをプラグインに追加することによって実現可能となる。

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  • しまなみ幻想

    フジ「金曜エンタテイメント 浅見光彦シリーズ しまなみ幻想殺人事件」を見る。中村俊介の浅見光彦4作目。

    ぶっちゃけ、脚本がしょぼかった。セリフの語尾を省略しすぎでイライラする。原作を2時間の枠内に詰め込むためには冗長な語尾をカットするのもしょうがないかもしれないが、それにしてももう少し工夫が欲しかった。そしてクライマックスで犯人を追及するときの光彦、熱すぎ。もっと冷徹にスパッと切り込むのが光彦じゃないのか。

    ハッキリ言って、最初の30分ほどで見るのが厭になるほどだった。どうも中村光彦は何度見ても違和感ばかり残る。僕としては榎木孝明の光彦が一番しっくりくる。早くビデオ化されてほしいものだ。

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  • 地下鉄ナンバリング作戦

    最近、地下鉄に乗っていると、柱や駅名標に、妙な番号がついたマークがはられているのに気づく。

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    4月に営団地下鉄が「東京メトロ」に変わるのを機に、外国人や地方からの上京者にとって複雑で悪名高い東京の地下鉄の駅に番号を振ることによって、わかりやすい案内を目指すというもの。

    アルファベットと数字2桁で駅名を表す。アルファベットは以下の通り。
     銀座線:G 丸ノ内線(池袋~荻窪):M
     丸ノ内線(方南町~中野新橋):m
     日比谷線:H 東西線:T 千代田線:C
     有楽町線:Y 半蔵門線:Z 南北線:N
     都営浅草線:A 都営三田線:I
     都営新宿線:S 都営大江戸線:E

    数字は、西端・南端の駅を01とし、東、北へ向かうにつれて老番になっていく。つまり、アルファベットと数字の組み合わせで、路線と駅を一意に特定することができるのである。上の写真の例は、千代田線の日比谷駅(C09)。ここから、たとえば湯島駅(C13)へ行こうとすれば、番号の上がる向き(北向き)に4駅乗ればよいことがわかる。

    ちなみに大阪の地下鉄でも同様の試みをするということである。
    てつおのあれこれいろいろ:東京・大阪の地下鉄で駅ナンバリングを導入

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  • 水金地火木土天海冥…セドナ!

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040316-00001025-mai-soci
    太陽系第10惑星を発見。NASA。セドナと命名。

    太陽から最大1300億km離れた楕円軌道を公転周期15000年で周回。直径は約1700km、地表部の気温は最も低いときで摂氏-240度以下という。

    1930年に冥王星が発見されて以来、74年ぶり。

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  • 女子マラソン選考会

    今日行われた女子マラソンのアテネ五輪出場代表選手選考会で、野口みずき選手(グローバリー)、坂本直子選手(天満屋)、土佐礼子選手(三井住友海上)の3名が代表に選ばれた。野口選手は昨年のパリ世界陸上で銀メダル、坂本選手は今年の大阪国際女子マラソンで優勝、そして土佐選手は昨日の名古屋国際女子マラソンで逆転優勝を果たした。注目の高橋尚子選手(スカイネットアジア航空)は、昨年の東京国際女子マラソンで失敗したのが響き、選に漏れた。

    今回の選考は、昨年の世界選手権と国内3レース(東京、大阪、名古屋)の計4レースが代表選考会に指定されており、(1)世界選手権でメダルを獲得した中で日本人最上位(2)それ以外は選考レースの上位者の中で五輪でメダル獲得もしくは入賞が期待できる――の基準で選考が行われたという。野口選手は(1)を満たしたため早々に内定を決めていたが、(2)の基準を満たす選手をどのように決めるかが今回の焦点となった。

    坂本選手は、大阪でぶっちぎりの独走で文句なしの優勝していた。残る一人は、名古屋で優勝するか、優勝者がなければ高橋尚子選手が最有力候補と目されていた。高橋選手は昨年の東京で後半失速して2位に終わっており、名古屋で再挑戦するかどうかが注目されていたが、名古屋大会はアテネ本番に日程的に近く、名古屋に出場して仮に優勝し代表に選ばれたとしても、本番への調整が難しくなることが懸念されるということで、名古屋への出場を見送った。名古屋に出場する選手はあまり知名度の高くない選手ばかりで、さほど好記録が出ることもないだろうという計算も働いたのかもしれない。しかし、ふたを開けてみると、土佐選手が選考4レース中最高記録で優勝する結果となった。

    選考では、野口選手、土佐選手が早々に決まり、坂本選手と高橋選手のどちらにするかで接戦だったという。坂本選手は確かに大阪で独走優勝だったが、タイムは4レース中最も遅かった。むろん、大阪大会のときは雪まじりで気温が極端に低く、コースコンディションが最悪だったという悪条件のためではあったが、まだ若くてマラソン出場回数も少なく経験も浅い彼女が果たしてオリンピックという大舞台に立って大丈夫なのか、実績のある高橋選手のほうがふさわしいのではないか、という意見もあった。しかし、最終的には、選考レースの結果を重視し、坂本選手のほうを選んだとのことである。

    選考方法としては、一番すっきりして、順当なやり方だったのではないだろうか。落選した高橋選手は不運だったであろうが、名古屋に出場してすっきり優勝していれば文句なしに選ばれていたものを、あえてそれを選択せず、運を天に任せたのであるから、その賭けが外れたのは本人の選択の結果であり、彼女自身も納得しているに違いない。

    実は、坂本選手は、僕と同じ高校の出身なのである。もちろん僕よりずっとあとになってから入学してきたので、直接顔を合わせたことがあるわけではないのだが、同じ高校の卒業生ということで、親近感がわいていた。だからというわけではないが、坂本選手については、これまでのレースをずっと見てきており、今年の大阪はぜひとも大活躍してくれることを期待していた。その期待に応え、今回、代表に選出されたことは、先輩としてとても嬉しく、同郷の人間として非常に誇らしい。おめでとう、後輩よ。アテネでも活躍を祈っている。

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  • 翻訳入門

    辻谷真一郎「翻訳入門」を読む。プロの翻訳家を目指す人のための、翻訳の考え方と実践方法についての解説書である。この本は単なる翻訳の技術の指導書ではなく、英語を日本語に翻訳するにあたっての考え方、心構えから説いている。

    著者は、翻訳とは「日本人ならどう言うか、どう書くか」を基本とするべきだと説く。たとえば、I am a teacher. という文をどう訳すか。受験英語に慣れた感覚で見ると、「私は先生です」という訳にしたいところだが、普通、日本人が自分のことを「先生」と言うかどうか。「私は教師をしています」と言うのではないか。いや、もっと簡単に「教師をしてます」で良い。要は、英語の翻訳だからといって〈よそいきの日本語〉を使うのではなく、我々が本来使っている日本語を使って表現するべきなのだということである。

    著者は、この手法をバドミントンになぞらえて説明する。バドミントンでは、シャトルをラケットで打つとき、ラケットの面を相手のコートに向け、シャトルとラケットを同時に見ながらラケットをシャトルに当てていく方法が最も簡単である。それに対して、包丁を持つような握り方でラケットを持って打つ方法があり、このフォームは物を投げるときのフォームに近いため、前者の打ち方よりも強い球を打つことができるので、実戦向きである。その代わり、この「包丁持ち」は、うまくなるまでは空振りが多い。そのため、いざコートに立ってシャトルを見ると、ついつい当てなければと思う気持ちから、前者の「フライパン持ち」になってしまうことが多い。

    翻訳でも同じことで、英文をそのまま逐語訳していくやり方が「フライパン持ち」にあたる。簡単だし、とっつきやすいのでついついそのようにしたくなりがちだが、そのような癖が一旦ついてしまうと、あとで矯正することがむずかしくなり、途中でいつか壁にぶちあたることになりかねない。翻訳家として世に出るためには、最初は空振りしても、失敗しても、ひたすら最終的にめざすゴールだけを考えて練習しなければならない、それには著者の提唱する「包丁持ち」、つまり最初から本来の日本語で表現するように翻訳する練習を積む以外にはあり得ない、と説いている。

    「コンピュータのオペレーティング システム、ソフトウェア プログラム、およびハードウェアの利用可能な最新の更新を入手してください。Windows Update は、コンピュータをスキャンしてお使いのコンピュータのためだけに選ばれた更新を提供します」などと平気な顔をして書いているどこかの会社の担当者に、この本を読ませたくなった。