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  • 香港高飛日記(其壱)~梅窩から中環・100万ドルの夜景~

    11月22日から24日までの2泊3日の日程で、香港を旅してきた。以前、全日空を使ってワシントンに2度出張したときのマイルがたまっており、そのうちの20000マイルを使うと北アジア(中国、香港)、グアム、サイパンのどこかに行くことができる。そのマイルは年末で失効するため、今年中に消化する必要があるということで、今回の旅とあいなったのだった。本場の中華料理が食べたかったので、できれば中国の北京あたりがよかったのだが、北京はいつも座席がいっぱいで予約不可だったので、香港にすることにしたのだ。まあ香港も中国の一部だし、なにより英語が通じそうだったので。香港なら11月が最高にいいと聞いていたということもあったし。

    誰か旅の道連れがいれば一番良かったのだが、マイレージは1人分しか航空券を出してくれないので、今回はお気楽一人旅ということになった。

    周囲からは、
    「香港は独りで行くのは止めた方がよい、香港や上海などは歴史的に強盗やスリの本場だ、シナ人は相手が独りとか弱いと見れば悪者になる特性があるぞ、しかも金のためなら他人の命をなんとも思わない、大陸は政府が強いし規制が利いているが香港はプロのワルが旅行者を狙っている所だ、日本語は勿論英語もまず通じない、ただ喧しいシナ語が飛び交っているだけだ、悪いことは言わないからキャンセルしたほうがいいぞ、云々……」
    と散々おどかされ、果たして無事に生きて帰れるものかとかなりビビリ入っていたのだが、まあきょうび女の子だって香港ぐらいは一人旅するだろうし、野郎が独りで行ったってイラクじゃあるまいし命までは取られまいと思って、行ってみることにした。

    ホテルは中国関係に強いJCBUSというところに予約を依頼した。最初は郊外の深圳にホテルを取っていたのだが、どうやら深圳は大阪なみの(爆)治安の悪さらしいということをあとになってから知り(なんせ駅前でいきなり囲まれて拉致されて金取られるんだから、たまったもんじゃない)、恐れをなして香港内にホテルを取り直した。出発間際だったのでなかなかホテルが決まらず、出発2日前になってランタウ島の梅窩(ムイウォー)というところにある銀鑛灣酒店(Silvermine Beach Hotel)というところにようやく決まった。

    成田発が午前10時と早いので、前日に成田近辺で一泊し、当日は万全の体制で臨む。といっても風邪をひいてしまっており、咳が止まらない状態という、体調的にはあまりよろしくない状態での旅行となった。

    0950NRT – 1335HKG
    全日空909便。飛行時間は約4時間半。成田を北西に向かって飛び立ったあと、くるっと南西方向へ右旋回して羽田空港の真上を通過し、富士山~大阪~高知~鹿児島の上空を過ぎたあと、沖縄諸島の北方、東シナ海を飛んで台湾を縦断し、香港に至るという飛行ルートだ。途中、機内食が1回出た。

    機体は香港市街の上空を通過して西に向かったあとしばらくしてぐるりと東へ方向転換し、東向きの空港滑走路にアプローチした。高度が下がるにつれ気圧の変化で耳が痛くなってきたが、喉風邪のせいでうまく耳抜きができず、ついには左耳が全く聞こえない状態になってしまった。これは地上に降りてからも続いた。

    着陸し、飛行機から降りる。香港の匂いはこれまで行ったどこの国とも異なっていた。アメリカはシナモンの香り、シンガポールはスパイシーな香りだったが、香港は炒め油の匂いが漂っていた。

    入境審査の窓口の前に並ぶ。並び方や並ぶ位置が時々刻々とコロコロ変わり、そのたびに職員のお姉さんがあわただしく動き回って場所を指示していく。その指示の仕方が外国らしく無愛想&事務的なので、後ろに並んでいた日本人の団体などは日本語で思いっきりぼやく始末。

    入境審査自体は特に変なことを聞かれるでもなく、すぐに終了。ついに香港の国に入る。空港にあったATMで3000ドルばかり下ろす。スリが狙っていないか。急に緊張感が高まる。

    Hong Kong International Airport

    財布を入れたポケットを手で覆いながら空港のロビーに戻る。ここから梅窩まではバスで行くこともできるのだが、せっかく香港に来たのだから一度エアポートエキスプレスとやらに乗ってみることにした。

    片道切符を買うこともできたのだが、香港では八連達(オクトパスカード)というICカードが発達していて、これ1枚で全港のほとんどすべての交通機関を利用できるうえ、小銭を気にする必要がないというメリットが大きいので、このカードを買うことにした。といってもどこに売ってるかわからず、ロビーの中にあったインフォメーションデスクのようなところでカードを買える場所を適当に訊いてみると、なんとそこで売ってくれるとのこと。デポジット50HKD込みで総額150HKD(2250円)。

    エアポートエキスプレスは空港内に乗り入れており、乗り場がすぐに見える場所にあった。しばらく待っていると電車がやってきた。

    電車は4列クロスシート。シートは日本のものよりも少し固い感じはあるが、布張りで快適。内装もとても清潔だ。動き出してからも乗り心地がとても良い。

    Airport Express

    車窓からは、初めて見る香港の景色が流れる。気持ちよさそうに流れる高速道路、高層住宅街など、窓から見える街並みはどこも非常に整っていて、かつて言われた「魔都」のイメージなどどこにもない。

    電車は、途中、「青衣」「九龍」に停車したあと、終点の香港駅に行く。車内アナウンスは広東語、英語、北京語の順で行われる。同じ漢字なのに広東語と北京語で読みが違うのが面白い。「香港」は広東語では「ホンコン」だが、北京語になると「シャンカン」という読み方になる。

    機場駅を出てから約20分ほどで終点の香港駅に到着。日本のsuicaと同じ要領で改札機の読取部分にオクトパスカードをタップする。地上に出ると、中環(Central)のスターフェリー乗り場の近くに来た。このあたりの街並みも、とても清潔だ。

    少し迷いながら、梅窩行きのフェリー乗り場にたどり着く。ここでもオクトパスカードが使用可能なので、カードをタップさせるのだが、改札が開かない。すかさず係員が飛んできて、有人改札に行けと言う。行ってみると、そこの係員がカードを調べて「No money!」と言う。ここでは金を払わなくてよいのかと思っていると、そうではなく、このカードに残高がないのでチャージしろという意味だった。さっきのエアポート・エクスプレスでなんと100ドルまるまるかかっていたのだった。

    窓口でさらに100ドルチャージして、再度改札機を通すと、ちゃんと通ることができた。香港の改札機は、日本のように閉じた扉が開いて通れるようになる方式と違って、側面に大きな円盤があり、そこに3本の鉄の棒が横に伸びて、上にくる棒で人を通せんぼする形となっている。有効なカードを通すとその円盤が動くようになり、上の棒を持って奥に向かって円盤を回しながら一緒に人が通ることができるようになる。
    改札をくぐると、船がまさに出港しようとするところだった。走って乗り込み、ぎりぎりセーフ。

    中環から梅窩まで、ちょうど30分で着いた。ガイドブックには50分かかると書かれていたので、予想外の速さにびっくり。

    梅窩のターミナルを降りて右手に海沿いを5分ほど歩くと銀鑛灣酒店に着く。目の前はビーチが広がる、のどかな場所である。ついこないだ高校を出たばかりっぽい若くて可愛らしい男の子がフロントの受付をしていた。もちろん普通に英語が通じる。宿泊料金をクレジットカードで払って鍵をもらい、部屋に入る。あまりきれいな部屋ではなく、これで1泊1000HKDはちょっと高い気もしないではないが、まあ九龍や湾仔などの繁華街のホテルよりもまったりしていていいかもしれない。

    Silvermine Beach
    Silvermine Beach Hotel

    しばらく部屋で休んだあと、再び梅窩のターミナルに向かう。セブンイレブンがあった。今回の香港訪問の目的の一つとして、現地のプリペイド携帯電話(SmarTone社のUSIMカード)を購入するというのがある。さっそくセブンイレブンの店員にかけあってみると、あっさりとレジの下の引き出しをごそごそと探し、ビニール袋につつまれた新しいUSIMカードを出してくれた。180HKD(約2700円)。身分確認も何もない。テレホンカードを買うような感覚で、ここではこうして簡単に買うことができるのだ。

    ターミナルから再びフェリーに乗って中環へ。フェリーの中でさっき買ったUSIMカードをGSM携帯電話機の中に入れ、電源を入れてみる。ちゃんと「SmarTone」と表示され、認識された。ためしに現地の天気予報(TEL:185-03)に電話をかけてみると、SmarToneからの開通のアナウンスとともに、広東語の天気予報が聞こえてきた。これでこのUSIMカードが携帯電話として使えるようになった。有効期間は180日で、期限までに追加料金をチャージすれば、さらに180日間この電話番号を維持することができる。

    国際ローミング可能なので、日本のW-CDMA対応の携帯電話機(NOKIAなどで売っている)にこのUSIMカードを差し込めば、日本でも使えるはずである。今、日本ではおれおれ詐欺が問題になっていて、国内でのプリペイド携帯の販売を規制するとかなんとかいう動きがあるようだが、このように香港で買ったプリペイド携帯をローミングインできるので、そんな規制は全く意味がない。日本のお役人がいかに自国内だけしか見ていないかということがよくわかる。

    6月に訪れたシンガポールの街並みはどことなく横浜を思わせるものがあった。シンガポールが横浜なら、同じ港町の香港は神戸に似ている。フェリーが中環に着く直前にフェリーの右手には、香港島の高い山を借景としてその裾野に街が広がるのが見える。まさに神戸の街並みそのものである。まあ神戸にはあんなに高いビルはひしめきあっていないけど。

    Bayside view

    中環の街も、なんとなく神戸の三宮に似ている。遮打大廈(Charter House)や環球大廈(World Wide House)あたりは渡り廊下で結ばれていて、三宮センタープラザを思わせる。

    環球大廈にある両替店で、所持金を両替する。当初、深圳に行く予定で中国元を1000元用意していたのだが、要らなくなったので、100元札1枚だけを記念に残し、残りの900元を香港ドルに両替することにした。レートは0.92と言われ、900元は820HKDほどに替わった。

    近くの「鏞記酒家」という広東料理レストランで夕食を摂る。本場の中華料理を前に張り切ってダックの丸焼きをオーダーしたのだが、日本の中華料理とは使っている油が違うのか、食べるとすぐに胃にもたれ、中華料理好きの僕でも全部食べ切れなかった。

    食事のあと、やはりここまで来たなら香港100万ドルの夜景を拝まなければ、ということで、急な坂を上ってピークトラムの乗り場に行き、そこから山頂へ上ることにした。ピークトラムでもオクトパスカードが使用可能。摩耶ケーブルのようなケーブルカーが、急峻な坂を力技で上がっていく。

    山頂の駅には展望台があり、そこから夜景が見えるようになっていた。日本人の団体もいっぱいいたのだが、夜景を見た印象としては、100万ドルと形容されるほど感動するものでもなく、「ふーん」という程度のものだった。あまりにも高いビルが中腹まで伸びてきていて、それらが下の風景を妨げている格好になっていた。やはり香港の摩天楼は下から見上げたほうが壮観である。

    Downtown view from Victoria Peak
    Central

    ※道端で立っていると、地元の学生風の可愛い女の子に話しかけられること2度。何言ってるかさっぱりわからなかったのでゴメンナサイしてしまったが、惜しいことをした。次までに広東語を勉強するぞ :-p

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  • 【また】おちおち街も歩けやしねえ……【大阪か】

    先月、大阪・梅田の阪急東通り商店街そばで、「起業Web」の管理者の28歳の男性が、飲んだ帰りにタクシーを拾おうと独りで大通りを歩いていたところ、通りがかった3人組の強盗に路地裏に連れ込まれ、財布を奪われ暴行を受け、そのまま亡くなったという事件があった。

    その男性には婚約者がおり、プロポーズしてわずか10日後の奇禍だったという。何のかかわりもない一般人を金目当てで殺害する。犯人は鬼畜としか言いようがない。

    阪急東通り商店街は、僕も学生時代よく呑みに繰り出したものだが、一度変な集団に殴りかかられそうになったことがあった。即逃げて事無きを得たけど。

    その頃から大阪の治安は良くはなかったのだけれど、それでも夜には平気で呑みに行ってたし、一人歩き程度は平気でできるぐらいだった。今は関西から離れて7年になるのだが、最近、帰省ついでに大阪に立ち寄ると、昼間でもなんとなく身の危険を感じる。この前など、伊丹空港を出た瞬間から変なオッサンに怒鳴りつけられそうになったりしたし。

    大阪の警察の腐敗度は言わずもがなであるが、大阪にはやかましい人権屋がぎょうさんいてるので、警察もあまり立ち入って捜査ができないのかもしれない。加えて昨今の関西経済の凋落ぶりと失業者の増大。これでは、治安が悪くならないほうがおかしいのかもしれない。

    ところで、僕は来週の月曜日に、香港に高飛びをする。いや、単に中華料理を食べに旅行に行くだけなのだが……。

    この香港という街は、上記の「高飛び」という表現からもわかるようにかつてはネガティブなイメージのする街だったようで、「暗黒街」だの「魔界都市」だのと言われて人々に恐れられていたそうだが、中国返還後は再開発が進み、また経済成長もあいまって、今ではシンガポールに次ぐ治安の良い都市になったという(シンガポールはアジア一の治安を誇る都市)。

    対する日本の治安は、年々下がる一方。大阪と香港・シンガポールあたりを比べれば、ひょっとしたら既に後者に逆転されてしまっているかもしれない。

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  • 大いなる勘違い

    飲み会の席などで、得意げに自らの恋愛論、女性論を語りたがる男がいたりする。「仕事のデキル人間は、女性の扱い方もうまいんだ」などと調子こきながら、自らの仕事自慢+女性関係自慢を滔々と語ったりするのだが、当の女性たちのその人に対する評判は実はすこぶる悪かったりする。

    自分はモテるんだ、自分には女性は好意を抱いているはずだ等と思って変な気を起こしたりすると、大ヤケドをすることになりかねない。

    ホークスタウンの社長だった高塚猛容疑者(57)。「平成の再建請負人」と呼ばれ、福岡ドームや隣接ホテル、ダイエー球団など旧ダイエー福岡事業の再建に腕をふるい、経営指南本も多数執筆するなどの辣腕振りで鳴らした実績を買われ、福岡ドームの社長となった。

    そのあとは「オレはすごいんだ」とばかりに社長の立場を利用し、自分の会社の女性社員に対してやりたい放題。「通路で抱きついたり、口にキスをするのは日常茶飯事」とも言われるほどで、果ては朝礼中や業務報告中に一緒に居合わせた女性社員を抱き寄せて衆人環視のもとで舌を口に挿れるわ、胸は揉むわ大腿は触るわその奥まで触るわ、あげくは携帯で女性の陰部を撮影してそれを待ち受け画面にして女性社員に見せて喜ぶわといったご乱行ぶりだったという。そして本人はそれを「スキンシップ」だと悪びれずに言っていたそうだ。ついには、「自分は初対面の女性とでさえキスをしてもセクハラどころか、むしろ喜ばれるのだ」などとうそぶくようになり、その"極意"をご丁寧に「抱擁力」という本にまでして出す始末。

    ところが、キスをされた当の女性たちは、喜ぶどころか、セクハラで高塚容疑者を告訴。2人の女性社員に抱きついたり肩を抱き寄せたりしたという「強制わいせつ容疑」で、高塚容疑者はあえなくお縄になってしまった。被害者はこの2人だけではなく、他にも多数の類似行為を行っていたという疑いが強まってきたとして、福岡県警は近いうちに再逮捕する方針だという。

    高塚容疑者は「抱きついたりしたことは認めるが、スキンシップの一環であり、わいせつ行為ではない」などと供述し、犯意を否認しているらしい。おそらく彼は本心からそう思っているのだろう。「このオレが、若くて可愛い女性に何をしたって、喜ばれこそすれ、どうして訴えられるなどということがありえようか」とでも信じていたのではないか。

    問題の「抱擁力」(こんなタイトルからして十分キモイのだが)は、「もてる男は、いいかっこしない」「もてる男は、女性から学ぶ」「太ももは、手前から奥へではなく、奥から手前に撫でると抵抗されない」などと解説しながら、女性部下の心をつかむ(ワラ ための極意を手ほどきするという内容で、あの「面接の達人」中谷彰宏氏との共著。

    高塚さんは、キス魔です。
    ところが、それがセクハラにならないのです。
    「私は、まだしてもらってないから、嫌われているのかしら」
    と、心配するほどです。
    高塚さんの人徳を知らない人は、
    キスだけをとりあげて、セクハラと勘違いするでしょう。
    セクハラになるかどうかは、その行為がどうかではありません。
    尊敬があるかどうかです。
    尊敬がないのに、高塚さんのマネをすると、セクハラになります。
    キスをしても、嫌われないくらい心配りができるようになるには、
    かなりの修行が必要です。
    さすが、高塚さんの人徳です。

    という中谷氏の絶賛コメントつきだ。

    こんなアフォなことを得意げに本にする前に、鏡に自分の顔をよーく写して見てみるべきだった。そうすれば、間違いを起こさなかったかもしれない。

    若い頃はそれなりに見られた顔でも、だんだん年をとってくると肌が老け、顔立ちが崩れ、体形がオヤジ化する。特にこれまでモテてきた(あるいは、そう思い込んでいる)男性諸氏は、この哀れなセクハラオヤジの醜いザマを見て、わがふり直そう。

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  • また冤罪か!

    大阪の地下鉄御堂筋線で当時18歳の女性の股間に足を差し入れたとされて逮捕・起訴された35歳の会社員に対する判決があり、大阪高裁は1審の有罪判決を覆して無罪判決を言い渡した。

    大阪市営地下鉄の電車内で乗客の女性=当時(18)=に痴漢行為をしたとして、大阪府迷惑防止条例違反の罪に問われた奈良県の男性会社員(35)の控訴審判決で、大阪高裁(瀧川義道裁判長)は9日、懲役4月、執行猶予5年とした1審大阪地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。
     1審判決は女性の証言について「具体的で生々しく不合理な点はない」と信用性を認めて男性を有罪としたが、瀧川裁判長は「証言は被告を犯人とする方向で具体的、詳細になるなど不自然に変遷しており、信用できない」と判断した。
    (共同通信)

    痴漢冤罪事件の傾向と対策については既にこのエントリなどでも何度も書いているのだが、警察・検察の調べ方がイイカゲンな現状のままで、罰だけを重くしたところで、このような例が増えるだけなのだ。
    こういうことが増えてくると、痴漢事件が起こるたびに、冤罪ではないかと疑いたくなってしまう。世間の見方がそういう傾向に流れてしまうと、本当に痴漢に遭っている被害者が声を上げて犯人を訴えても、周りに相手にしてもらえない、などということになりかねない。
    ところで、アメリカのサイトに面白いものを見つけた。「HTML入門」などの著書でおなじみのローラ・リメイ女史のブログ「limon」から。
    No Contact Jacket
    No Contact Jacketという女性用ジャケットで、マサチューセッツ工科大学とAdvanced Research Apparelの共同研究によるもの。左の袖口に隠されたスイッチを押すと、生地から80000ボルトの電気ショックが与えられ、痴漢を撃退できるという。
    武器や催涙スプレーと違って、奪い取られて反撃されるおそれもない。実に画期的なジャケットなのだが、満員電車の中で使われると周りの無関係の人たちにも迷惑が及びそうだ罠。

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  • 劇団A Musical Note次回ミュージカル公演

    僕がホームページアドバイザーをしている劇団A Musical Noteの次回公演のタイトルと日程が決定した。

    「Happy Birthday! ~鍵の行方~」
    大人と子供。大人と人間。当たり前の日常。もしもそこに愛情だけがなかったら・・・夢と希望、それさえも持つことができず暖かい愛に包まれることなく生きている人々。
     双子を身ごもり、幸せに包まれている若い夫婦がいた(正信と真里子)。子供1人が生まれ、妻ともう1人の子供を失った正信。そこから逃げ出す正信。残された未幸と生まれられなかった未花。運命は悲しく動き始める。
     未幸が求めた安らぎは覚せい剤だった。心のキズは限界を超えなければやり直せる。でも体の取り返しはつかない。正信、真里子、未幸、未花。それぞれの願いは強い想いによって歩き始める。
    (劇団ホームページより)

    かわずおとしとのコラボレーションによるAMN初のコメディタッチのミュージカルとのこと。AMN主宰の三枝幹音サンは、これまでの主演/脚本/振付に加え、今回はかわずおとし主宰の小田切久氏とともに演出も担当。これまでAMNの公演で演出を務めていた劇団東演の辰巳次郎氏は今回は舞台監督にまわる。
    12月16日(木)~19日(木)、「シアターバビロンの流れのほとりにて」(地下鉄南北線「王子神谷」駅下車)にて。さていつ見に行こうか……。

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  • 合掌 香田証生さん

    数日前にイラクでザルカウィ一味と思われるグループに捕らわれ人質となって殺害された香田証生さんの最期の瞬間の映像が、犯人グループによってネット上にアップされた。
    http://www.almjlah.net/vb/showthread.php?t=2179
    http://www.ogrish.com/
    http://www.ogrish.com/a/shosei_koda_beheading_video_on_american_flag.html
    かなり残酷な映像なので、全ての人に見ることはあえてすすめないが、日頃平和ボケしていてイラク情勢もゲーム感覚で見てしまいがちな我々にとって、戦争とは、テロとは、等々、色々と考えさせられた。散々言われて頭では分かっているはずの「イラクは危険」という言葉の意味が、この映像を見ることによってあらためて肌身にしみた。
    およそ人間の所業とは思えないテロリストたちの行為には憤りを禁じ得ないが、それが実際に行われたという事実、そして、今も世界のどこかで現実に似たようなことが繰り返されているということには、目を背けてはならないと思った。
    今回殺された香田さんは、いわゆる「自分探し」のためワーキングホリデー制度を利用してニュージーランドに渡り、そこから中東経由でイラクに入ったのだという。「今イラクで現実に何が行われているのか見てみたい」と周囲に語っていたのだそうだ。
    周囲が止めるのもきかず危機感なしにイラク入りした軽率さを責めるのは簡単だ。しかし、香田さんは、テロの犠牲者であると同時に、ちまたで流行りの「自分探し」の犠牲者ではないか、という見方もある。若い人が将来の希望を持てない、自分を見つけられない、生きる意義を感じられない、そういうものを与えることができなかった日本の社会、日本の教育の問題点、などを考えると、第二第三の香田さんが出てきても不思議ではない、と感じた。
    あらためて、香田さんの冥福をお祈りしたい。

  • 熱い!ヤバい!

    間違いない!などと気勢を上げながら、裏では女子大生を酒で酔わせて強姦していた早稲田大学のイベントサークル「スーパーフリー」の代表・和田真一郎被告の判決公判が今日、東京地裁で開かれ、和田被告に懲役14年の判決が下された。

    人一人殺しても14年も食らわないご時勢にあって、今回のこの判決は非常に厳しい。何をやったかというと、イベントに参加した女子大生を2次会に誘い込み、そこで強い酒を密かに飲ませてベロベロにさせ、意識混濁させて抗拒不能の状態にしたうえで、サークルの幹部ら十数人とともに、人目につかない飲み屋の階段の踊り場やサークルの事務所などにその女性を引きずっていってそこで集団で輪姦(マワシ)したというもの(詳しくはWikipediaのこのページを参照)。裁判で立件されたのは3件だったが、実際にマワシを行ったのは百件以上ともいわれ、被害者の女性は数百人にのぼるとみられる。

    今回の事件では、和田被告とともにマワシに参加したサークル幹部ら13人も併せて逮捕・起訴され、全員に実刑判決が出ている。

    やった本人らにしてみれば、悪ノリの延長ぐらいにしか思っていないかもしれない。他のサークルだって似たようなことをやっているのに、なぜ自分たちだけが見せしめにされなければならないのかと思っているだろう。しかし、地方から上京したばかりで右も左も分からない新入生を言葉巧みに誘いこみ、強い酒を無理強いして泥酔させ、見張り役や友達の女性のブロック役まで用意したうえで人目につかない場所に引っ張り出し、靴の泥を落とすマットの上に寝かせて10人以上もの大人数でレイプしたうえ、事後に口止め工作までしている。しかも、サークル幹部対象の合宿を定期的に開いてスペシャルドリンクの作り方やレイプのテクニックを伝授し合うなどまでしている。これらは到底、"悪フザケ"といった枠でくくれるものではない。

    被害に遭った女性たちは今も過食症や過換気症候群などに悩まされ、家族ともども苦悩の日々を送っているという。公判で明らかにされなかったものも含めれば、実際にはこの何十倍、何百倍もの女性たちがこれ以上の傷を受け、しかも表に出されないまま今も苦しみ続けているはずだ。彼女たちはことによるともう生涯、マトモな恋愛はおろか、普通の社会生活すら送ることができなくなるかもしれない。彼女たちの抱えた心の傷は、永久に癒えることはないのである。

    時代劇の筋書きでもヤクザVシネの世界でもどんな世界でも、女性を傷つける男というのは不逞の輩と決まっている。女性は、傷つけるものではない。悦ばせるものである。

    自分は我慢しても、相手をキモチ良くさせてこそ、真の漢ではないか。

    己の快楽充足のみのために、相手の女性の人格を一顧だにせず、まるで道具のように弄んだこれらの連中に贈る言葉として、このサイトの序文を引用して、しめくくりたい。

    挽歌に代えて
    稲門に学んだ者として、誇りある、気高い最期を見せてはどうか
    人は生きるために生きるのではない
    社会的生命を剥奪され、生き恥をさらし、余生といってよい冗長な時を過ごすことに何の意味があるというのか
    償いは、現世でなさなければならぬ必然性はどこにもない
    涅槃の永劫の刻を贖罪に費やすという選択もある
    そして、そうすることによって初めて、いつ果てるともしれぬ彼女たちの疼痛は刹那の和らぎを見せるのである

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  • 西部警察スペシャル

    最近の子供たちに「太陽にほえろ!」を見せると、「ボスって係長なのにどうしてあんなに偉そうなの?」と質問されるらしい。刑事ドラマでは、現場の平刑事たちが(ときには独断専行で)突っ走り、係長や課長は後方でオロオロしているもの、という固定観念があるようだ。
    確かに、昨今の刑事ドラマの傾向としては、そのような作りになっているものが多い。しかし、故石原裕次郎健在の70年~80年代では、刑事ドラマとは、リーダー(石原裕次郎・渡哲也)の指揮のもとに刑事たちがアクションシーンバリバリの大活躍をみせる、というのが定番だった。
    特に、「太陽にほえろ!」と「西部警察」はその両巨頭だった。そのころ子供だった僕たちは、「太陽にほえろ!」の渋い刑事たちに惚れ、「西部警察」の型破りなアクションシーンに圧倒されたものだった。
    その「西部警察」が、番組終了から20年の時を経てリメイクされたものが今日の午後9時からテレビ朝日系で放送された。本来は去年放送されるはずだったものが、撮影のときに事故を起こしてしまったため放映が1年延長されたのだ。
    「西部警察」本放送の頃は平刑事だった鳩村刑事(舘ひろし)が新団長で、その配下に若手の刑事がいる形だった。部下の1人に戸田菜穂演じる女性刑事(爆弾処理係)がおり、若き日の古手川祐子(大門団長の妹の役)の雰囲気を髣髴とさせていた。そして、死んだはずの大門団長(渡哲也)はなんと課長として蘇っていた。
    さてストーリーだが、女性刑事の父親(警察庁の要職にある)らが参加するサミットが開かれている宮崎県のホテルに、神田正輝演じるテロリスト集団が侵入し、その父親らを人質にとって占拠する。そしてテロリストの要求を呑まなければ人質を処刑する、と通告される。「テロには絶対に屈しない」という警察庁上層部の方針のもと、人質の救出を西部署に委ねられる……というもの。まさにイラク戦争まっただ中の時代に非常にタイムリーなネタであった。
    人質になっていた父親は結局“処刑”されてしまうのだが、ちょうど今日イラクで人質になっていた日本人が殺されたことが明らかになったこともあり、微妙な気分にさせられた。
    銃撃戦などのアクションシーンは迫力満点だったが、爆破シーンは無理やり入れたような、無駄に爆発するシーンが多かったように思えた。
    新人の橘刑事役の徳重聡は「21世紀の石原裕次郎」というふれこみでの登場だったというが、やはり渡や舘の前では存在感がかすんでいたようだ。セリフの語尾切りも気になったし、一般に若手刑事たちは演技力が???といった印象であった。
    特撮技術は昔よりはるかに進化しているはずの今回のリメイク版であったが、総合的に見ると、実写ですべてこなしていた昔の「西部警察」には到底及ばない、という感じである。そういえば「太陽にほえろ!」も数年前にリメイクされたことがあるが、やはりパッとしなかった。石原裕次郎は永遠に不滅といったところか。

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  • 生まれ変わったPC

    ここ最近、家のPCが不調で困っていた。
    PCを起動すると、WindowsXPの起動画面が現れた直後、突然画面が乱れ、そのまま処理が全く進まずに止まってしまう。キーボードやマウスからの入力も全く受け付けない。しかたがないのでパワーボタンを長押しして一旦PCの電源を強制的に切り、再度電源を投入すると、今度は正常に起動する。
    さらに数日前からは、Windows起動後の通常の作業中にも突然上記のような症状が発生するようになった。何の前触れもなく、である。そうなると一切の処理が止まってしまうから、電源を強制的に切るしかなくなる。当然それまで作業中のものはすべてオシャカになる。
    ウイルスの感染を疑ったが、ウイルススキャンしてもそれらしき形跡はなし。ハードディスクをチェックしたりデフラグを動かしても、症状は改善せず。
    困り果てて、世間に類似事象がないかどうかWebで検索してみると、どうやら原因はマザーボードの不調にあるらしいとの結論。確かに一昨年の末にこのPCを買ってから2年近く酷使してきたので、そろそろそこかしこに不具合が出てきてもおかしくないのかもしれない。
    そういうわけで、ビックカメラに行ってマザーボードを入手した。ASUSのP4P800SE。税込み12400円也。
    さっそくマニュアルと解説本首っぴきになりながらボードを交換。電源ケーブルやIDEケーブルその他もろもろのケーブル類も接続し、ケースを閉じ、いざ周辺機器と接続しよう!としたところ、
    デ ィ ス プ レ イ に 接 続 で き な い
    ことに気づいた。前のマザーボードにはオンボードでCRTポートが付属していたのだが、このマザーボードには搭載されていないので、ディスプレイと接続するためには別にビデオカードを買わなければならないということなのだ。
    それに気づいたときには夜もすっかり更けてしまっていたので、翌日、近所のPC DEPOTでビデオカードを物色。高級なものは2万円以上もするのもあり、どれもなかなかいい値段がするのだが、特にハードな描画を必要とする作業をすることもないので、中堅クラスのATI RADEON 9600PROを選択。税込み12970円也。
    ビデオカードをマザーボードに装着し、周辺機器を接続してPCの電源を投入すると、エラーが出てWindowsXPが起動しなくなった。マザーボードを換えてしまうと、BIOSやチップセットなどが変わってしまいそのままでは正常動作しなくなるので、WindowsXPを再インストールする必要があるのだ。とはいっても、クリーンインストールしてしまうと今までの環境やデータがすべて失われてしまうのでそれは避けたい。これまで使っていた環境を引き継ぎつつ再インストールするためには、「修復インストール」という方法をとる。
    修復インストールの方法はこのサイトの情報を参考にした。
    まずBIOSの設定を変更してブートの順位をCD-ROMドライブがHDDよりも先になるようにする。そしてWindowsXPのCD-ROMを挿入し、CD-ROMドライブから起動させると、WindowsXPのインストール画面になる。
    最初の画面で、Windowsを新規インストールするか、回復コンソールを使って修復するかの選択を求められるので、ここでは「新規インストール」を選ぶ。
    そうすると、しばらくハードディスクをスキャンしたあと、既にインストールされているWindowsのバージョンを検出し、そこに新規にインストールするか、Rキーを押して修復インストールするかを選択する画面になる。ここで修復を選んでRキーを押す。2回目の修復を求められたときにRキーを押すのがコツだ。
    そうすると、ファイルのコピーが始まってインストールが行われる。時間にしておよそ40分程度。僕の場合は、途中でファイルのコピーが止まっちゃってそのまま固まってしまったため、一度強制電源オフしてしまったのだが、再起動させると何事もなかったようにインストールが続行された。
    そうしてインストールが終了し、再起動すると、アカウントもちゃんと残っており、ログオンするとちゃんといつもの壁紙が表示された。
    あとは、マザーボードとビデオカードのドライバをインストールして、Windows Updateで必要な更新をすれば、できあがり。
    前よりも画面がシャープになったような感じがする。フライトシミュレータを使ってみても、画面描画がこころもち滑らかになったようだ。もちろん、従来のような不具合は、もうない。