Category: People 人

  • 鈴木善幸氏死去

    元首相の鈴木善幸氏が7月19日午後9時15分、肺炎のため死去。93歳。
    鈴木首相のニュースとしては「鈴木首相退陣、中曽根首相就任」のニュースしか知らないのだが……ハハハ;

  • 鈴木義司氏死去

    読売新聞夕刊に4コマ漫画「サンワリ君」を38年間11240回にわたって連載し続けてきた鈴木義司氏が7月17日午後2時45分、悪性リンパ腫のため死去。75歳。
    また重鎮が1人逝ってしまった。

  • 魅惑の酒 アブサン

    残業を終え、会社の人たちと呑みに行った。

    高架下のとある洒落たイングリッシュ・バーに入り、メニューを見る。「天国への階段」という名前の、オリジナルカクテルを見つけた。アブサンがベースの、強烈な香りとアルコール度数のカクテル。とはいっても本物のアブサンではなく、ペルノーを使っているそうだが。

    アブサン……ニガヨモギを主成分とする、禁断の酒。常用すると神経系が侵され「アブサンティズム」と呼ばれる幻覚を伴う中毒になるという。退廃的な雰囲気の19世紀ヨーロッパでは、ゴッホ、ゴーギャン、ドガ、モネ、ヘミングウェイなど多くの芸術家がこの味に魅せられ、そして廃人になったという。いまでは製造が中止され、代用品としてアニスという薬草が主成分のペルノーにとってかわられた。

    さてそんなアブサン(ペルノー)のカクテルだが、居合わせた面々は一口でみんな天国に逝ってしまったようだった。

    (more…)

  • 横山光輝さん死去

    全60巻の長編漫画「三国志」で知られる漫画家の横山光輝さんが、自宅の火事のため亡くなった。69歳。
    「三国志」で有名なこの方だが、「鉄人28号」や「魔法使いサリー」「バビル2世」も描いていたとは知らなかった。
    ここ1ヶ月ほどの間で、有名な方々が相次いで亡くなっている。ここまで連鎖的だと、単なる偶然を超えた何らかの外部的な〈力〉の作用を感じざるを得ない。

  • 鷺沢萠さん急死

    作家の鷺沢萠さんが急死。35歳。当初は「心不全」と報じられていたが、自宅で首を吊って自殺とのこと。予想通りというべきか。
    以前にも書いたことがあるが、物書きというのは自殺が多い職業だそうである。執筆というのは特に神経を最大限に集中させる作業で、長編の小説などを書いていると、長期間にわたって緊張を強いられるため、書き終わったあともその緊張状態が解けず、精神的なバランスを崩してしまう。そしてそれを強制的に鎮めるために、酒に頼ったり、クスリを飲んだりする。そうすると余計に体調を悪くする。この悪循環である。
    公式ホームページには彼女自身の日記があり、約1週間前まで書かれていた。最近は風邪がなかなか治らず、それについての愚痴めいたことが書き綴られていたようだ。独り暮らしをしている人が風邪などひいて身体が辛いときは、だんだん気力も萎えていき、このまま楽になれたらなあ……などとつい考えてしまうものである。彼女も体調を崩し、ふと生きるのが厭になったのだろうか。
    彼女は学生時代に鮮烈なデビューを飾り、芥川賞こそ取れなかったが、〈美人作家〉としてずいぶん鳴らしたそうだ。そして若くして結婚し、数年で離婚。そのあとは鳴かず飛ばず。祖母が韓国系であることが後に判明したあと、母なる国韓国をテーマにした作品を何作か出したものの、あまりパッとすることはなかった。〈美人作家〉というイメージ先行で売り出され、旬を過ぎると見事に使い捨てられてしまった典型のように思えた。
    今年も若い女性2人が芥川賞を取って話題になったが、どうかこのようにならないでもらいたい。そう思いながら、今日発売の金原ひとみ「アッシュベイビー」を買って帰った。

  • もうひとりの長さん

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040325-00001069-mai-peo
    「太陽にほえろ!」の長さんを演じた下川辰平さん、3月25日、敗血症のため死去。73歳。

    (more…)

  • いかりや長介さん死去

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040321-00000102-yom-soci
    ザ・ドリフターズのリーダー、いかりや長介さんが頸部リンパ節がんのため3月20日午後3時30分、死去。享年72歳。

    僕らの世代の人間にとって、「8時だヨ!全員集合」や「ドリフ大爆笑」などのコントは、自我形成期に欠かせないアイテムだった。これらとともに育ってきたといっても過言ではない。何といっても小学生の大好きな「うんこネタ」を思いっきり炸裂させていたのが痛快で、土曜日の夜8時にはカセットテープをセットして、「8時だヨ!全員集合」を録音し、折に触れ聞いて楽しんだものだった。

    お下劣なギャグやケーキを顔にぶつけるコントなど満載で、当然、PTAや学校の先生たちからは目の敵にされていたのだが、実績を重ねていくにつれその時代の〈文化〉に昇華し、2001年には紅白歌合戦のアトラクションに出るほどにまでなった。

    最近のTV番組は浄化が進んで、こんな〈俗悪番組〉はすっかり見かけなくなってしまった。お下劣なものから人為的に遠ざけられて育っている最近の子供たちと、僕らの世代と、はたしてどちらが乱れているのだろうか。

    ともあれ、一時代を作り上げた巨匠の死に、合掌。