TV地上波で初公開されたアカデミー賞ノミネート映画「たそがれ清兵衛」(TBS 21:03~)を見た。
真田広之演じる、妻に先立たれ、内職をしながら幼い娘二人と年老いた母親を養う貧しい平侍の物語。ある時、その剣の腕を買われ、ある人物を殺すよう藩から特命を受ける。その人物もまた剣の達人。果たし合いに行けば逆に命を落とすかもしれない。残される幼い娘たち、そして密かに思いを寄せる女性(宮沢りえ)との出会い、別れ、そして再会……。それぞれの人物の葛藤や心の動きが、抑制のきいた演技の中にもしっかりと描かれていた。最後の岸恵子の独白と井上陽水のエンディングテーマが心を搏つ。
決してハッピーな結末ばかりでもなかったのだが、見た後で心温まるものが残った。きめ細かで美しい映像の作りで、いかにも日本人の琴線に触れそうなストーリー展開だったが、アカデミー賞の選考で一、二を争ったほどなのだから、感動したのは日本人だけではないのだろう。良い作品は誰にとってもやはり良いのだ、と再認識させられる映画だった。
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2 responses to “トワイライト・サムライ”
たそがれ清兵衛
テレビですけど、現在観賞中。
こないだは「The Last Samurai」でしたけど、本日は「Twilight Samurai」でがんす。
全然関係ないけど清兵衛を、ずっと「キヨベエ」だと思ってたあっし�…
映画 「たそがれ清兵衛」
映画 「たそがれ清兵衛」