それでは,お次は僕自身の恋愛観について,ちょっと言わせてもらおう。
僕にとって,恋とは,すなわち
憧れ
であり,中世ヨーロッパの騎士道恋愛(宮廷恋愛:amour courtois)こそが「恋」の理想形だ。
騎士道恋愛は,騎士である若い男性が,王妃や女王などの,自分よりも身分の高い女性に恋する形をとる。彼は,その女性を慕い,自分の青春の情熱を彼女に向ける。しかし,その女性はしばしば残酷なまでにつれない。恋する騎士は悩み,彼女に自分の存在を認めてもらおうと,自分を磨き,あらゆる手段をもって自分の思いを告げようとする。
そうして,晴れて彼の想いが受け入れられたとき,二人は秘密のうちに愛を交わす。障害が大きく,さらに秘密であることが条件ということで,それだけ愛の悦びも情熱も激しいものとなるのだ。
僕にとっては,恋の理想とは,こういうものだ。つまり,とても手の届きそうもない女性になんとか自分を少しでも認めてもらいたい,そのプロセスとそれにかける情熱こそが,さまざまな障害や苦しみを克服し,仕事や自己研鑽の大きな原動力となるわけだね(別に不倫したいわけではないが)。
まあ,こんなこと言ってるから,いつまでたっても彼女ができないんだろうなあ(笑)