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  • 熱い!ヤバい!

    間違いない!などと気勢を上げながら、裏では女子大生を酒で酔わせて強姦していた早稲田大学のイベントサークル「スーパーフリー」の代表・和田真一郎被告の判決公判が今日、東京地裁で開かれ、和田被告に懲役14年の判決が下された。 人一人殺しても14年も食らわないご時勢にあって、今回のこの判決は非常に厳しい。何をやったかというと、イベントに参加した女子大生を2次会に誘い込み、そこで強い酒を密かに飲ませてベロベロにさせ、意識混濁させて抗拒不能の状態にしたうえで、サークルの幹部ら十数人とともに、人目につかない飲み屋の階段の踊り場やサークルの事務所などにその女性を引きずっていってそこで集団で輪姦(マワシ)したというもの(詳しくはWikipediaのこのページを参照)。裁判で立件されたのは3件だったが、実際にマワシを行ったのは百件以上ともいわれ、被害者の女性は数百人にのぼるとみられる。 今回の事件では、和田被告とともにマワシに参加したサークル幹部ら13人も併せて逮捕・起訴され、全員に実刑判決が出ている。 やった本人らにしてみれば、悪ノリの延長ぐらいにしか思っていないかもしれない。他のサークルだって似たようなことをやっているのに、なぜ自分たちだけが見せしめにされなければならないのかと思っているだろう。しかし、地方から上京したばかりで右も左も分からない新入生を言葉巧みに誘いこみ、強い酒を無理強いして泥酔させ、見張り役や友達の女性のブロック役まで用意したうえで人目につかない場所に引っ張り出し、靴の泥を落とすマットの上に寝かせて10人以上もの大人数でレイプしたうえ、事後に口止め工作までしている。しかも、サークル幹部対象の合宿を定期的に開いてスペシャルドリンクの作り方やレイプのテクニックを伝授し合うなどまでしている。これらは到底、"悪フザケ"といった枠でくくれるものではない。 被害に遭った女性たちは今も過食症や過換気症候群などに悩まされ、家族ともども苦悩の日々を送っているという。公判で明らかにされなかったものも含めれば、実際にはこの何十倍、何百倍もの女性たちがこれ以上の傷を受け、しかも表に出されないまま今も苦しみ続けているはずだ。彼女たちはことによるともう生涯、マトモな恋愛はおろか、普通の社会生活すら送ることができなくなるかもしれない。彼女たちの抱えた心の傷は、永久に癒えることはないのである。 時代劇の筋書きでもヤクザVシネの世界でもどんな世界でも、女性を傷つける男というのは不逞の輩と決まっている。女性は、傷つけるものではない。悦ばせるものである。 自分は我慢しても、相手をキモチ良くさせてこそ、真の漢ではないか。 己の快楽充足のみのために、相手の女性の人格を一顧だにせず、まるで道具のように弄んだこれらの連中に贈る言葉として、このサイトの序文を引用して、しめくくりたい。 挽歌に代えて 稲門に学んだ者として、誇りある、気高い最期を見せてはどうか 人は生きるために生きるのではない 社会的生命を剥奪され、生き恥をさらし、余生といってよい冗長な時を過ごすことに何の意味があるというのか 償いは、現世でなさなければならぬ必然性はどこにもない 涅槃の永劫の刻を贖罪に費やすという選択もある そして、そうすることによって初めて、いつ果てるともしれぬ彼女たちの疼痛は刹那の和らぎを見せるのである Technoratiタグ: 社会 | 早稲田 | スーフリ | 性犯罪 | 雑感 |

  • 西部警察スペシャル

    最近の子供たちに「太陽にほえろ!」を見せると、「ボスって係長なのにどうしてあんなに偉そうなの?」と質問されるらしい。刑事ドラマでは、現場の平刑事たちが(ときには独断専行で)突っ走り、係長や課長は後方でオロオロしているもの、という固定観念があるようだ。 確かに、昨今の刑事ドラマの傾向としては、そのような作りになっているものが多い。しかし、故石原裕次郎健在の70年~80年代では、刑事ドラマとは、リーダー(石原裕次郎・渡哲也)の指揮のもとに刑事たちがアクションシーンバリバリの大活躍をみせる、というのが定番だった。 特に、「太陽にほえろ!」と「西部警察」はその両巨頭だった。そのころ子供だった僕たちは、「太陽にほえろ!」の渋い刑事たちに惚れ、「西部警察」の型破りなアクションシーンに圧倒されたものだった。 その「西部警察」が、番組終了から20年の時を経てリメイクされたものが今日の午後9時からテレビ朝日系で放送された。本来は去年放送されるはずだったものが、撮影のときに事故を起こしてしまったため放映が1年延長されたのだ。 「西部警察」本放送の頃は平刑事だった鳩村刑事(舘ひろし)が新団長で、その配下に若手の刑事がいる形だった。部下の1人に戸田菜穂演じる女性刑事(爆弾処理係)がおり、若き日の古手川祐子(大門団長の妹の役)の雰囲気を髣髴とさせていた。そして、死んだはずの大門団長(渡哲也)はなんと課長として蘇っていた。 さてストーリーだが、女性刑事の父親(警察庁の要職にある)らが参加するサミットが開かれている宮崎県のホテルに、神田正輝演じるテロリスト集団が侵入し、その父親らを人質にとって占拠する。そしてテロリストの要求を呑まなければ人質を処刑する、と通告される。「テロには絶対に屈しない」という警察庁上層部の方針のもと、人質の救出を西部署に委ねられる……というもの。まさにイラク戦争まっただ中の時代に非常にタイムリーなネタであった。 人質になっていた父親は結局“処刑”されてしまうのだが、ちょうど今日イラクで人質になっていた日本人が殺されたことが明らかになったこともあり、微妙な気分にさせられた。 銃撃戦などのアクションシーンは迫力満点だったが、爆破シーンは無理やり入れたような、無駄に爆発するシーンが多かったように思えた。 新人の橘刑事役の徳重聡は「21世紀の石原裕次郎」というふれこみでの登場だったというが、やはり渡や舘の前では存在感がかすんでいたようだ。セリフの語尾切りも気になったし、一般に若手刑事たちは演技力が???といった印象であった。 特撮技術は昔よりはるかに進化しているはずの今回のリメイク版であったが、総合的に見ると、実写ですべてこなしていた昔の「西部警察」には到底及ばない、という感じである。そういえば「太陽にほえろ!」も数年前にリメイクされたことがあるが、やはりパッとしなかった。石原裕次郎は永遠に不滅といったところか。 Technoratiタグ: テレビ番組 | 西部警察 | 雑感 |