大阪の地下鉄御堂筋線で当時18歳の女性の股間に足を差し入れたとされて逮捕・起訴された35歳の会社員に対する判決があり、大阪高裁は1審の有罪判決を覆して無罪判決を言い渡した。
大阪市営地下鉄の電車内で乗客の女性=当時(18)=に痴漢行為をしたとして、大阪府迷惑防止条例違反の罪に問われた奈良県の男性会社員(35)の控訴審判決で、大阪高裁(瀧川義道裁判長)は9日、懲役4月、執行猶予5年とした1審大阪地裁判決を破棄、無罪を言い渡した。
1審判決は女性の証言について「具体的で生々しく不合理な点はない」と信用性を認めて男性を有罪としたが、瀧川裁判長は「証言は被告を犯人とする方向で具体的、詳細になるなど不自然に変遷しており、信用できない」と判断した。
(共同通信)
痴漢冤罪事件の傾向と対策については既にこのエントリなどでも何度も書いているのだが、警察・検察の調べ方がイイカゲンな現状のままで、罰だけを重くしたところで、このような例が増えるだけなのだ。
こういうことが増えてくると、痴漢事件が起こるたびに、冤罪ではないかと疑いたくなってしまう。世間の見方がそういう傾向に流れてしまうと、本当に痴漢に遭っている被害者が声を上げて犯人を訴えても、周りに相手にしてもらえない、などということになりかねない。
ところで、アメリカのサイトに面白いものを見つけた。「HTML入門」などの著書でおなじみのローラ・リメイ女史のブログ「limon」から。
No Contact Jacketという女性用ジャケットで、マサチューセッツ工科大学とAdvanced Research Apparelの共同研究によるもの。左の袖口に隠されたスイッチを押すと、生地から80000ボルトの電気ショックが与えられ、痴漢を撃退できるという。
武器や催涙スプレーと違って、奪い取られて反撃されるおそれもない。実に画期的なジャケットなのだが、満員電車の中で使われると周りの無関係の人たちにも迷惑が及びそうだ罠。
Comments コメント
One response to “また冤罪か!”
捜査機関に信用が置けないところが問題ですね。彼らを監視するシステムを作らねばなりません