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  • An unhappy New Year / 明けましておめでたくない

    An unhappy New Year / 明けましておめでたくない

    日本文が後ろに続きます。

    On New Year’s Day, as I do every year, I paid a New Year’s visit to a local shrine to pray to the deities enshrined there for the development and prosperity of the Imperial nation and the happiness of all the people, to buy a shrine calendar to check my good fortune around my star for this year and to draw an omikuji to predict my fortune for this year. Then, I gathered around a festive meal with my relatives to celebrate each other’s health and pray for a safe and peaceful year ahead…until we heard the news of the earthquake and tsunami centered on the Noto Peninsula in the afternoon.

    As reported worldwide, on New Year’s Day afternoon, a magnitude-7.6 earthquake centered on the Noto Peninsula, followed by intermittent aftershocks, devastated the cities of Wajima and Suzu and surrounding towns. The following massive tsunamis swept away some parts of those towns. Residential houses and commercial buildings were destroyed. The morning market in Wajima was burnt down. Dozens were reported dead, and rescue efforts are underway for hundreds of people believed to be buried alive. Those who escaped death fled to shelters, enduring the cold and inadequate water and food rations. They will have to live in squalor for years to come until they can rebuild their homes.

    On January 2, a Japan Airlines airplane collided with a smaller plane of the Japan Coast Guard at Haneda Airport in Tokyo. All crew and passengers of JAL miraculously managed to evacuate off the plane alive, but 5 out of 6 crew members of the JCG were confirmed dead.

    https://twitter.com/GaijinMommy/status/1742133389048856734

    On January 3, a believed-to-be-mentally-ill young woman on the train approaching Akihabara, Tokyo, stabbed at random several men near her on the same train simply because she wanted to attempt to kill somebody. The victims were hospitalized, but all of their lives were not in danger.

    On the fourth day, a 12-story building in Nishi-Shinjuku, Tokyo, was on fire, injuring seven people.

    https://twitter.com/mrjeffu/status/1742828258356580854

    As mentioned above, some misfortune has struck Japan every day since the beginning of this year. Has this country finally been cursed?


    元日には毎年、地元の神社に初詣に行き、皇国の隆昌と国運の発展、国民みなの幸福を祈念したあと、神社暦を買って私の星である九紫火星の今年の運勢をチェックし、それからおみくじを引くというのが習慣になっています。今年はそのあと親戚一同が集まって今年一年良い年であれかしと祈りあったのでした…午後に能登半島の大地震と津波のニュースを見るまでは。

    すでに世界中で報じられているように、能登半島を中心にマグニチュード7.6の大地震とそれに引き続く断続的な余震が発生し、輪島市や珠洲市、周辺の町が壊滅、それに続く津波がこれらの町のいくつかに到達しました。住宅やビルが倒壊し、輪島の朝市は阪神大震災時の神戸・長田の菅原市場のように火災ですべて焼失しました。すでに数十人の死亡が報じられ、数百人が生き埋めになっているとのこと。助かった人たちも避難所で、寒さと不十分な水や食料に耐えています。このあと向こう数年間、家を再建するまでは、不自由な生活を送らなければなりません。

    1月2日には、羽田空港の滑走路で日本航空の飛行機が海上保安庁の小型機と衝突・炎上、日航機側のほうは乗員乗客ともに全員、奇跡的に助かりましたが、海保側の搭乗員は6人中5人が死亡が確認されたとのことです。

    1月3日には、秋葉原駅に入線しようとする山手線の車内で、基地の外と思われる若い女が刃物で同じ車両の周囲の男性たちを無差別に刺したと報じられました。被害者は病院に搬送されましたが全員、命に別状はないとのことです。

    4日には、東京・西新宿の12階建てのビルで火災が発生、7人がけがをした模様。

    このように、今年が始まってから毎日のように日本で何かしらの災難が襲っています。とうとうこの国は呪われてしまったのか、と暗澹とさせられます。

  • 新潟ガンガレ、超ガンガレ

    まず、新潟県で被災された方々には、心からお見舞い申し上げたい。
    地震発生の時、僕は東京の自宅で横になっていたのだが、いきなり強い揺れを受け、たじろいだ。僕はあの阪神大震災の折、西宮で被災した経験がある。そのため、地震については、ちょっとの揺れでも敏感になってしまう身体になっているのだ。
    その揺れは、震度的にはそれほど強い揺れではなかったのだが、ゆうに1分を超える長い揺れだった。神戸の震災の時は、その小さな揺れがだんだん大きくなっていき、ご存知の震度6~7に発展してしまったのを体験したので、この1分の間、その揺れ幅が大きくなっていくことだけをひたすら恐れ、揺れている間は生きた心地がしなかった。
    幸いなことに、東京ではそれほど大きく揺れることなく収まった。安堵してTVをつけてみると、「新潟県のほうで震度6強」の地震だったと報じているのが目に留まった。震度6強といえば、阪神大震災と同レベルである。これはただごとではないのではないか――と胸騒ぎがした。
    その懸念は不幸なことに現実となった。それからというもの、TVは地震特番一色となった。次々に明らかになっていく現地の被災状況、だんだん増えていく死傷者の数……事態は、まさに9年10ヶ月前の阪神淡路地域の再来であった。
    被災した家屋の片付けもままならず車で寝泊りした家庭、電気もガスも水道も使えなくなって食料の調達もままならなくなり、避難所で食料の配給を待つ人々……僕たちが経験したそのままのことが、今まさに起こっているのである。
    今回の地震は、ある面では神戸の震災よりも悲惨なのかもしれない。
    まず、山古志村などでは村の外に出る道路が土砂崩れで塞がったことで外部との交通が完全に断たれてしまい、孤立状態に陥ってしまった。村民はヘリコプターで長岡市などの大きな街に避難することはできたが、当分の間は家に戻ることも叶わず、避難所生活を余儀なくされることになるだろう。
    次に、被災者の大多数がお年寄りだということ。走って逃げることもままならない上に、急激な環境の変化でショックを起こし、地震そのものよりも、その後になってから亡くなってしまう方が増えているという。避難所の食事は十分に行き渡らない上にお年寄りの口には合わないものも少なくない。トイレも不十分で衛生面も心配だ。またこれから寒くなってくると風邪の流行も心配だし、特に日本海側では豪雪に見舞われることが予想され、ともすると命に直接かかわる。
    避難生活が長引くと健康への影響も懸念される。震災直後は気が張っているからよいが、一週間ほどたって落ち着いてきた頃、ふと緊張が緩んだ時が一番危ない(僕も震災の一週間後に風邪をひいた)。
    現地の工場や事務所の被害も深刻である。特に中小の酒蔵などが倒壊し、致命的な被害を負ったところも少なくない。阪神のときもそうだが、ある程度大きな会社なら別の安全な場所に臨時に勤務することも可能だが、被災地にしか勤務場所がないような会社の場合、直接その存立にかかわる事態ともなろう。
    交通機関の寸断も問題だ。特に新潟などでは通勤や日常の足にクルマを使っていることが多いだろうから、その手段が断たれるということは、足をもがれたにも等しい不便を強いられることになる。
    しかし、救いもある。頼りない政権政党だった阪神と異なり、今回は政権が(良くも悪くも)しっかりした体制だったので、緊急事態に即応することができたのはさすがだと思う。まだまだ不十分な面も多々あろうが、復旧作業に一生懸命になっている人たちを前にして、不手際を安易に責めることはできない。
    阪神のときはNifty-Serveなどのパソコン通信が安否情報などの提供に大活躍した。時代が下ってインターネット全盛となった現在では、2chなどを中心に情報集積拠点が作成され、情報が持ち寄られて共有されている。ITを使ったこうした草の根的な活動は、何よりの力だ。
    今回の地震は僕にとってはとても他人事とは思えないので、とりあえず僕にできることをしようと考え、ささやかながら赤十字と共同募金に義捐金を送った。しかし、今はこのように県外の人たちが注目し同情してくれているが、あと数ヶ月して、誰も見向きもしなくなった時が被災者にとってはるかに辛く苦しいのである。特に家を失くした人たちにとっては、何ヶ月もの避難所生活に加え、家が再建されるか恒久住宅に入れるまで長ければ何年もの仮設住宅での生活を余儀なくされるだろう。十年単位の息の長い支援が求められる。
    そして、忘れてはならないのは、台風23号の被害もまだ終わったわけではないということだ。

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