Tag: パソコン・インターネット うんちく・小ネタ おすすめサイト HOSTS

  • カスタムHOSTSファイルのススメ

    PCのセキュリティを高めるために、HOSTSというファイルをカスタマイズするという方法があるらしい。 まず、HOSTSファイルとはどういうものか説明しよう。HOSTSファイルとは、IPアドレスと、それに対応する名前(URL)を関連付けるための設定ファイルである。ご存知の通り、インターネット上のすべてのコンピュータにはIPアドレスが割り振られている。このサイトの場合は、66.33.205.82だ。 IPアドレスは覚えにくいので、ウェブサイトなどは、アルファベットの名前の形(URL)にして扱うのが基本だ。たとえばこのサイトの場合、「blog.yuki.la」という形だ。URLをブラウザから入力した場合、それをIPアドレスの形に変換する必要がある。DNS(ドメインネームシステム)サーバは、URLとIPアドレスとを相互に関連づけている。 ブラウザからURLを入力した場合、まず最初にそのPCの内部のHOSTSファイルを読みに行き、対応するIPアドレスを探すわけだが、HOSTSファイルは通常何も書かれていないので、HOSTSファイルからIPアドレスを見つけることはできない。そこで次に、DNSサーバに行き、対応するIPアドレスが見つかるまで、DNSサーバを順にたどっていく。 HOSTSファイルを応用すると、悪意のあるサイトや広告サイトなどをブロックすることができる。どうするかというと、ブロックしたいサイトのURLを記述し、それに対応するIPアドレスを「127.0.0.1」にするのだ。この127.0.0.1とは、そのPC自身のIPアドレス(ループバックアドレス)を意味するので、そのサイトへのリクエストはPCから外に出て行かない。つまり、そのサイトへアクセスができなくなる、というしくみだ。 このように設定しておいた状態でWebサイトにアクセスすると、サイト上の必要なファイルはPCにダウンロードされるが、それ以外の(広告ページの)ファイルについては、他のWebサーバに格納されているので、広告ページの入ったWebサーバへのリクエストを通さないようにしておけば、広告部分を除いたページだけがブラウザに表示される、という使い方ができる。 HOSTSファイルは、スパイウェアからPCを保護するのにも使うことができる。スパイウェアは、ブラウザを利用して、そのPCのアクセス状況をある特定のネット上のコンピュータにレポートするものだが、これもHOSTSファイルを適切に編集することによって、ブロックすることができる。 従って、HOSTSファイルを適切にカスタマイズすることは、セキュリティ上、非常に重要なことなのである。 フリーのカスタムHOSTSファイルがMike Burgess氏のサイトからダウンロードできる(海外サイト)。 Technoratiタグ: パソコン・インターネット | うんちく・小ネタ | おすすめサイト | HOSTS |