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いよいよ日本に戻る日になりました。もう少しいたかったんですが、チケット代の関係でこの日程で戻るのが一番安上がりだったので。
ポートランドから日本への直行便はないため、デトロイト、シアトルと2回乗り換え、シアトルから羽田まで直行便に乗ります。全行程、デルタ航空です。

モーテルから空港まで直行し、空港のRental Returnの標識に従って地下駐車場まで走らせ、そこにクルマを置きます。そしてレンタカーのカウンターに立ち寄り、キーを返却します。「特に問題なかった?」ときかれただけで、「はい」と答えると、それで終わり。返却時もたいしたこときかれずにあっさりと手続きは完了です。ヒヤリハットは何度かありましたが、とにかく3日間事故なく乗れて何よりでした。
つづいてデルタ航空のチェックインカウンターへ行き、チェックインの手続きをすませ、キャリーバッグを預けます。この荷物は羽田までピックアップすることなく運ばれます。


一階のコンコースは、メイン州の名産品や名士の紹介などの展示がありました。



コンコースの中を歩きながら展示など見ていると、場内放送で私の名前が呼ばれたように聞こえました。が、その続きが何を言っているか聞き取れなかったので、まあどうせ搭乗ゲートの前ででももう一度呼び出されるだろうと、さっさとセキュリティチェックをすませて搭乗ゲートまで行っちゃうことにしました。



二階に上がるとセキュリティチェックがあります。ここのセキュリティが超厳しく、ポケットの中の物をお金からハンカチから全部出されてトレイの中に入れさせられます。係官がトレイに入れるのを手伝ってくれるのですが、脱がされた靴をトレイの中のお金の上にドン!と置かれてげんなり…。そしてスキャナーの中に入り、両手を上に挙げて全身スキャン。さらに脇へ寄らされて全身ボディチェック。そして手の平をガーゼのようなものでこすられて、そのガーゼを試験器のようのものにかけて何やらチェック。そこまでやられてやっとOKが出ました。


制限エリアの中はこんな感じ。メイン州のお土産が売っているお店がありました。国際線は出ていないので免税店はありませんでした。
しばらく中を歩いていると、場内放送で私の名前がもう一度呼ばれました。今度は「チケットカウンターへ来るように」とはっきり聞き取れました。せっかくあの厳重なセキュリティチェックをクリアしてここまでやってきたのにまたチケットカウンターに戻るのは気が重かったですが、そうも言っていられないので、係官に事情を説明してもう一度制限エリアから出してもらいました。
チケットカウンターへ行くと、TSA(運輸保安庁)から電話がかかってきているから話すようにと言われ、そのまま受話器を手渡されました。曰く、預け荷物のキャリーバッグにかけた錠が開けられないので中身の検査ができないから、錠の暗証番号を教えてくれとのこと。あの錠、TSA対応かと思ってたんですが、どうもそうじゃなかったみたいです。で、暗証番号を教えると、無事に錠が開けられたということで、一件落着とあいなりました。
再び二階へ上がり、セキュリティチェック。一度しっかりチェックしたのを向こうも承知していたのか、今度は簡単な検査だけでパスできました。

制限エリア内にある、ロブスターのレストランです。

メイン州での最後の食事。タラのフライとイカのフライに、ロブスターの身の入ったスープ。やっぱり最後までロブスターづくし! もうクルマもないので酒も飲める、ということで、キュウリ風味のカクテル。なかなかさっぱりしててGoodでした。


また行きの時と同じ、小さな機体。これでデトロイトまで約2時間。乗客は地元の人ばっかり。でっぷりしたアメリカ人たちが窮屈そうに小さな機体の小さな座席におさまる姿はなかなかシュールでした。
機内ではこれまたでっぷりした黒人の女性CAが1人でサービス。飲み物1本飲み終えて回収し終わるころにはもう着陸態勢に入りました。
眼下に見えるデトロイトの街は、メイン州とは違って桁違いに大きく広く見えました。これがあの没落しようとしているデトロイトとはにわかに信じがたいです。
着陸前に機体が思い切り揺れ、ちょっと命の危険を感じるほどだったのですが、なんとかデトロイト・ウェインカウンティ空港に着陸できました。

次のシアトル行きの便は到着便とは別のターミナルにとまっており、そこまで長い廊下をくぐっていかなければなりませんでした。しかも乗り継ぎ時間が45分ほどしかなく、小走りで移動しないと間に合わないぐらいでした。

なんとかゲートにたどりついた頃にはもう搭乗手続きが始まっていました。

ところでこの空港、案内標識の表示が英語と日本語の併記になっていました。英語と、日本語だけ! 日本と何か深い関係でもあるんでしょうか。

今度の機体はさっきより少し大きく、座席モニターもついてました。飛行時間も4時間ほどあるので、さしずめ東京から香港あたりまでに相当するフライトです。乗客も、仕事で移動する人が多かったさっきよりも少しカジュアルな感じでした。
飛行機はデトロイトから中西部の広大なプレーリーを抜け、モンタナ州を過ぎて壮大なロッキー山脈を超えるさまは圧巻でした。
ちなみにデルタ航空の機内安全ビデオはこんな感じ
だったんですが、アメリカンジョーク満載らしく、ゲラゲラ笑ってた乗客がいました。そんなに面白いんでしょうか。
シアトルに着く頃は、すっかり日も傾いていました。

シアトルは完全に国際空港なので、このように免税店もあります。ポートランドでは外国人は皆無に近かったですが、シアトルまでくるとまわりに日本人も目立ち始めました。西海岸は、日本へのゲートウェイなんだとあらためて感じた次第でした。
シアトルはマイクロソフトのお膝元なので、ひょっとしたら空港内にマイクロソフトストアなんかあったりしないかな〜とちょっと期待したんですが、アメリカの空港はそういうことはしないようです。免税店も、アメリカの地場のバーボンなんかがあったらお土産に買おうと思ったのですが、どこにでもあるウイスキーやブランデーなどしか売ってなかったので、買うのをやめました。

最後の羽田行きの便の搭乗ゲート番号をモニターでチェックしようとしたんですが、どこにも出ていません。なぜだかわかりませんが、羽田便だけすっぽりと忘れられていたみたいで、ついに最後までモニターに表示されることはありませんでした。まあ私はTripItを使っているのでスマホに情報が飛んでくるからいいんですが。

で、その幻のS8ゲートです。ここから羽田便が出るのでした。

免税品はほとんど買わなかったんですが、アメリカ最後の場所なので、ここぞとばかりにニューススタンドでアメリカンなお菓子やら薬やら日用品なんかを爆買いしちゃいました。調子に乗って100ドル近く使っちゃいました。さすがに使いすぎかも。

乗客は日本人が大半。CAも日本人がほとんど。今までアウェイ感満載だったのが、やっと帰ってきたという感じで機内からほっとしたのでした。
ちなみに機内は1万フィート以上のところで有償ですがWiFiが利用できるようになっていました。おかげさまで羽田までの10時間、退屈せずにすみました…。
※フォートラベルにも旅行記を掲載しています。
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