3日目は、いよいよマレーシアへわたりました。
オーチャードのマネーチェンジャーで手持ちの100ドル札をマレーシア・リンギへ両替。100USドル=299リンギ也。
MRTでウッドランズへ行き、そこでSMRT950系統のバスに乗ります。シンガポールとマレーシアとはコーズウェイという橋のようなものでつながっているので、ちょっと前までは歩いて国境越えができたんですが、今は歩くのは禁止されているようです。
薄暗いバス停には、これまでのような多国籍な華やかな顔ぶれとは違い、癖のありそうな独特な雰囲気の面々がずらーっと並んでいます。
待つこと数十分、やっとバスがやってきました。EZ−Linkカードをタップすれば乗れます。中は超満員。大荷物の自分はかなり迷惑かけちゃいました。。。
バスはマーシリング駅を経由し、いよいよコーズウェイを渡ります。といっても超満員なので外の景色を楽しむ余裕などなかったですが。
と思ったら、コーズウェイの手前で停止し、全員下ろされました。いよいよイミグレーションを通過です。階段を上がると、シンガポールの出国手続きの窓口があり、そこでシンガポールの出入国カードの半券を回収され、同時にパスポートにシンガポールの出国スタンプが押されました。
窓口を抜けると、フードをかぶったおばちゃんにつかまっちゃいました。アンケートをとりたいとか。まあ暇だったしちゃんとオーソライズされた身分証明書も示してくれたのでつきあうことにしました。
シンガポールへ来た飛行機、滞在日数、1日に買い物や食事に使った金額、シンガポールの街の印象などをいろいろ聴かれ、終わったあとは携帯ストラップのようなものをくれました。
階段を降りてバス停に行くと、アンケートに時間がかかっている間に、乗っていた950系統のバスはもう行ってしまっていました。すぐに後続のバスが来たのでそれに乗り込みました。こちらはさっきのよりは少しすいてました。ここでもEZ−Linkカードをタップして乗り込みます。
ちょっと余裕があったので車窓からコーズウェイを渡っている写真です。あんまり国境がどこかはわかりませんでしたが、しばらく走っていると「Welcome to Malaysia」の表示が見えてきたので、そのあたりからマレーシアなんでしょう。
コーズウェイを渡り切ると、またバスが停まり全員下ろされました。今度はマレーシアの入国手続きのようです。
さっきと同じように階段を上がると、マレーシアの入国審査ブースがずらーっと並んでいます。ブースの手前で入国カードをもらって記入し、パスポートと一緒にブースの係員に提示すると、マレーシアの入国スタンプがパスポートに捺され、入国カードの半券と一緒に返されます。これで晴れてマレーシア入国が完了です。
ここからタクシーでKTMのジョホールバル駅まで行くこともできるんですが、バス停に行ってバスに乗り続けることにしました。本当は950系統でコタラヤというバスターミナルへ行く予定だったんですが、950系統はしばらく来なそうだし、ラーキンバスターミナル行きのほうがメジャーそうなので、予定変更してラーキン行きのバスに乗ることにしました。
今度来たバスはブギスから来た星柔快車で、エアコンが効いてて気持ちよく、座席もがらがらで座れました。ただしここからはEZ−Linkカードは使えず、1リンギを現金で渡して乗り込みます。
高速道路のような広い道路をしばらく走ったあと、ラーキンバスターミナルに到着しました。
バスが着くなり汚い身なりの客引きがわらわらっと寄ってきて、バスの降り口付近で大声でタクシーの客引きを始め、のっけから度肝を抜かれました。まあ無視して降りれば何ともないんですが、降りたあとも停留所付近に客引きがいっぱいいるし、それ以外にも目つきの悪そうな連中が所在なさげにうろうろしてたりで、シンガポールとはえらい違い、とんでもない世界に来ちゃったな〜という感じですが、それでも小一時間もいればこんな怪しさ爆発の世界にもすっかり慣れてしまいました。客引きも「No!」って言えばそれ以上しつこく付きまとってこないし、近くにポリスがいるので何かあったらそこに駆け込めるようなので。
余裕が出るとバスターミナルの中の世界にも立ち入れるようになりました。汚そうな売店、市場、携帯ショップなどが臭気を漂わせながらひしめきあっています。土産物屋のようなものを期待して絵葉書でも買って行こうかと思ってたんですがとてもそんな雰囲気ではなさそうです。
当然、真っ先に立ち寄ったのは携帯ショップ。DiGi PrepaidのSIMカードを10リンギで買い、開通してもらいました。
バスターミナルは2階建てになっていて、1階に携帯ショップや売店などが、2階にセブンイレブンや衣類の店などがあります。
ラーキンといっても地理感覚がまったくつかめないので、ジョホールバルのどのあたりなのか皆目検討がつかず、これはタクシーに乗ったら延々連れ回されてぼられるかな〜と思ったんですが、他に方法がないので覚悟を決めて乗ることにしました。とりあえず赤いタクシーなら正規のタクシーのようなので、客引きを振り切って赤いタクシーの乗り場まで行き、そこで今夜の宿「シスルホテル」に行きたいと運転手さんに言ったんですが、1台目のタクシーには「シスルホテル? 知らない。いくらかかるかもわかんない」と言われる始末。すぐ後ろのタクシーの運転手に同じことを伝えると、今度はわかる人だったので、そのタクシーに乗ることにしました。
ほんの10分ほどでシスルホテルに到着。料金は6.1リンギほど。相場がわからないので妥当なのかぼられてるのかわかりませんが、まあメーターはちゃんと動いていたし、200円ぐらいなのでまあいいかと。
シスルホテルは英国系で、世界各地にホテルがあるようです。
ホテルの窓から見下ろす風景。典型的なマレーシアの家並みなのでしょうか。。。
途中スコールにやられたりもしましたが、とりあえず夜になると治安が悪くなるそうなのでそれまでに市内を散策することにしました。
まずはホテルのあるスンガイ・チャ通りからアブ・バカール通りへ出ます。噂通り、JBの街は歩行者に優しくない、ということで、歩道は途中で途切れていたりボロボロに崩壊していたりして、とても歩けるものじゃなかったですが、それでもめげずに車に轢かれそうになりながら頑張って歩きました。
アブ・バカール通りはジョホール水道に沿って走っているはずなので、さぞかし美しい海を眺めながらビーチリゾート感覚で散策できるのかと思っていましたが、ごらんの通り海側は全面工事中で風情も何もあったもんじゃありません。
しかし反対側はイスラ〜ムの独特のきらびやかなモスクやら建物やらが続き、エキゾチックな気分に浸れます。
マレーシア関係のスルタン(王)の博物館のようです。時間があればゆっくり入ってみたかったんですが。。。それにしてもここにしても他の施設にしても、芝生敷きのスペースを贅沢に取って、東京に住む者としてはうらやましい限りです。
あとはいろいろと(道に迷いながらも)中心部に向けてお散歩しました。
テレコムマレーシア(マレーシアのNTTのようなところ)のビルと鉄塔です。
バンクイスラム。ちょっと前にはやったイスラム金融でもやってるんでしょうか。
「プラザ・コタラヤ」というショッピングモールです。中にはスーパーから専門店からいろいろ入っており、日本でいうところのサティかイトーヨーカドーみたいなもんでしょうか。
シーク教寺院。中にはターバン巻いたおっさんたちがたむろしてました。
KTMのジョホールバル駅です。田舎の駅舎みたいなさびれた構内でしたが、ここで翌日の切符を買っておきました。
メルリンタワー(左)とシティスクエア(右)。ジョホールバルは治安が悪いと聞いていましたが、見た限り全然そんなことはなく、店の人もいい人が多く、身の危険もまったく感じませんでした。とはいっても用心のために夜にならないうちにホテルに戻りましたが。
夜のシスルホテル。シンガポールよりもはるかに安い値段でトロピカルな木の下で南国情緒満点な気分が味わえます。また泊まりたいな。