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  • 新選組!! 土方歳三 最期の一日

    2004年のNHK大河ドラマ「新選組!!」の続編「新選組!! 土方歳三 最期の一日」が正月時代劇ということでこの年明けに放映されたので、ビデオに録画しておいた。大河ドラマの最終回で近藤勇が処刑されたあと、会津、箱館と転戦して最後の五稜郭での戦争における土方歳三とその周辺を描いた、本当の意味での”完結編”となっている。ちなみに大河ドラマの続編はこれが初めてとのこと。 会津以降、土方歳三のエピソードはいっぱいなのだそうだが、ドラマ枠が1時間30分しかないということで、そのあたりのエピソードはばっさり省いて、五稜郭での最後の一日に絞ってドラマは展開していく。 蝦夷共和国で陸軍奉行並として新政府軍と戦う土方歳三は、いよいよ新政府軍の総攻撃が翌日に控えていることを知る。決戦を前に死を覚悟した土方は、部下の島田魁らに函館の警護を命じ、側にいた市村鉄之助を呼んで、新選組時代の思い出のつまった自分の遺品を生まれ故郷の多摩へ送るよう伝える。そして五稜郭へ戻る途上、総裁の榎本武揚が新政府軍に降伏することを決めたことを伝えられる。戦わずして降伏することに反対した土方は、五稜郭の榎本の部屋へ押し入り、彼に直談判する……。 ドラマの大半は土方と榎本の二人のシーンに割かれており、その丁々発止のやり合いは迫力満点。三谷幸喜脚本だけあって、狭い舞台でセリフだけで場を展開させることにかけては一級。「ラスト・サムライ」のようにド派手な合戦シーンにお金をかけられないだけに、このような細かいところでの緻密な作りがものをいう。 初めは榎本を斬ると息巻いていた土方は榎本の”新しい国造り”の構想を聞いて感服し、その新しい国を作るために戦おうと提案、榎本も納得する。和解した二人は、陸軍奉行の大鳥圭介を交え、翌日の決戦のための軍議を始める。 ついに決戦の日。土方は奇策を練って敵の裏をかこうと出陣するが、敵はさらに裏をかいていた。前夜のうちに函館山を占拠していた新政府軍は、函館市街に奇襲をかけ、そこを守っていた島田らを敗走させる。計算の狂った土方は五稜郭へ戻り、榎本と最後の挨拶をしてから、最期の地となる一本木へ向かう……。 最後は土方の死で終わるのだが、正月ドラマらしく、明るい希望をもたせる終わり方になっている。土方の遺志を、残された島田らや、遺品を持って多摩へ走る市村へ託して……。そして、「新選組!!」は、これで名実ともに完結したのである。 関連サイト NHK公式ホームページ Shinsengumi Express!!快速!新選組!!サイト!!! Technoratiタグ: テレビ | 大河ドラマ | 新選組 | 土方歳三 | 正月ドラマ |