Category: Japanese Policy 日本の制度

  • パスポートの要らない韓国

    日本国内に、韓国と呼ばれる場所がある。韓国→大韓民国→大ハン民国→大阪民国、つまり、大阪のことである。事実、大阪近辺には在日コリアンも多いし、大阪の地域性も朝鮮半島のそれによく似ていると言われているのが、日本の中の韓国と呼ばれる所以だ。 その大阪のとある焼肉屋に大学のサークルのOBたちが集まって新年会を開いた。年齢層も職業もばらばらで一種の「異業種交流会」の様相を呈していたのだが、まあ雑談に興じるというのが本来の目的といったところだろう。 僕が座っていたテーブルには教員や学校事務関係の人たちがおり、その人たちの話に耳を傾ける。いわゆる大阪近辺のDQN校といわれる中学校で、学級崩壊の凄まじさを教育現場の目から訴えていた。ワルの限りを尽くす生徒たち。注意すると反抗するばかりか、暴力まで振るってくる。教員側は手を出すことはもちろん、生徒の暴力行為を防ぐことさえ、下手をすればそのDQNの保護者による糾弾の対象となるので、何もすることができない。生徒は相手が何もできないことを知った上で、さらに輪をかけて舐めてかかってくる。 「最近『ゆとり教育』がどうのこうの問題になっているけど、こっちはそれどころの話じゃない。中央のお役人が学校に視察したりするけど、あんなのみんな『上位校』に行って適当に上辺を見て回ってるだけ。もっと現場を見てから議論せえっちゅーねん!」と息巻いていた。 森だけでなく、木を見ることの大切さを痛感した次第である。

  • 架空請求を無視し続けると……

    最近問題になっている架空請求。対策は、「ひたすら無視」するのが定石とされてきたが、無視し続けると大変なことになることもある。 カギは、最近制度化された「少額訴訟制度」。これは、60万円以下の金銭の支払いを求める訴えについて、通常の裁判よりも少ない訴訟費用で迅速に手続きができるというものである。この制度を利用して、簡易裁判所に対して架空請求の金額の支払いを求める申し立てを行う業者がいるという。 申し立てを受けると、簡易裁判所は、被告(架空請求される人)に対し、訴状と審理の日程などが書かれた書類を特別送達で送る。この特別送達郵便を受け取ってもなお無視して、審理の日に出廷しないと、「欠席裁判」ということになり自動的に被告敗訴の判決が下される(通常、その日のうちに判決が言い渡される)。 そうなると、これまで「架空請求」だったものが、裁判所の裏付けのある「正当な請求」に変わり、それを支払わなければならなくなってしまうのである。 しかも、少額訴訟制度を利用した裁判の判決に対しては、控訴することができないことになっている。判決に不服があるときはその簡易裁判所に対して異議を申し立てることは可能だが、異議申し立てによる再審理(異議審)はほとんどの場合少額訴訟を担当したのと同じ裁判官によって担当されることが多いため、異議審によって元の判決が変わることは非常に稀と考えられる。つまり、一度被告敗訴が言い渡されたものは、よほどのことがない限り覆ることがないのである。 通常の架空請求は無視してもよいが、裁判所から特別送達がもし届いたら、絶対に無視してはいけない。弁護士か消費生活センターに相談しよう。 Technoratiタグ: 社会 | 裁判 | 架空請求 |

  • 悪質な訪問販売を法規制せよ

    盛岡市で、大学の名誉教授の83歳の男性が自宅に訪れた下水道工事の訪問販売員に日本刀で斬りつける事件が発生した。 そのためこの名誉教授は殺人未遂罪で逮捕されることになったのだが、僕に言わせれば、お年寄りを食い物にする悪徳訪問販売の連中を成敗して、表彰こそされ、なぜ逮捕などされなければならないのか。 むしろ、「あっぱれ、サムライ!」と快哉を叫びたいくらいだ。 訪問販売によるトラブルが問題となっている。シロアリ駆除・高級ふとん・リフォーム・新聞・生命保険・消火器・健康食品・化粧品・宗教……彼らはいきなり自宅を訪ね、口八丁手八丁、はては脅迫まがいの口調で契約を迫る。こんな連中は斬り殺されて当然なのである。 そもそも、飛び込みのセールスが許されているのは、世界でも日本だけである。欧米先進国なら、他人の私有地に無断で立ち入れば、たちどころに射殺されても文句は言えないのである。 訪問販売を装った強盗事件も懸念される。このような形態の販売方法は、ただちに法により規制されるべきである。

  • 裁判員法案

    以前、東京地裁に裁判の傍聴に行ったことがある。特に目的があったわけではなく、ただなんとなく法廷というものを見てみたかっただけだ。 傷害致死事件の公判だった。被告人は2人で、いかにも人ぐらい殺しそうな人相をしたオッサン。被害者は元ホームレスで、被告人らに拾われて世話をされていたらしい。それで、被害者が酒を飲んで被告人に反抗的な態度を取ったとかで逆上した被告人が、被害者を凶器で殴り殺したとして起訴されていた。 被告人質問であくまでシラを切り通す被告人と、それを追及する検察官の丁々発止のやりとりがなかなか面白かったのだが、傍聴人の中に、20歳ぐらいの学生ふうの女の子数人のグループがいた。おそらく社会見学か何かで法廷の傍聴に来ているのだろうが、初めての法廷に興奮気味で、開廷前などは携帯のカメラで廷内の写真を撮ったりして大はしゃぎだった。 ところが、殴られた被害者の死体写真を被告人に見せながら殺害状況を追及する段に及んで、件のミーハー女子学生たちは恐れをなしたのか、そそくさと退廷していった。他殺体の写真は、さすがに一般人にとっては刺激が強すぎたようだ。 しかし、一般人であっても、これからはこういう写真を見なければならなくなるのだ。 裁判の審理に一般国民が参加する裁判員法案が今日、国会で可決・成立した。これによると、殺人事件や故意によって人を死亡させてしまった事件の裁判では、一般国民から選ばれた裁判員を交えて審理を行うことになる。裁判員は選挙人名簿から無作為に抽出される。ただし学生や未成年者、中学未卒業者、裁判官、法曹関係者、弁理士、司法書士、警察官、自衛官、国会議員、自治体首長、国の行政機関の幹部職員、70歳以上の高齢者、心身の故障で職務に支障をきたす人などは、裁判員から除外される。 こうして抽出された裁判員候補者は、裁判官と面接し、裁判員として選任されるかどうかが決められる。ここで、偏った思想を持った人や、不公平な裁判をしそうな人は、除外される。また、育児・介護に携わっている人や、思想・信条的に人を裁きたくないと思っている人などは、申し出て認められれば、裁判員を辞退できる。 選任されると、その事件の審理に参加することになる。法廷への出廷、評議、量刑の設定までを、裁判官と共同して行うことになる。1日出廷するごとに、日当(8000円の予定)が支払われる。 裁判員の業務は「国民の義務」とされ、選任されると拒絶することはできない。正当な理由なく拒絶すると、10万円以下の過料に処せられる。 また裁判員が審理中、審理後に評議内容を第三者に漏らせば、6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。 このような制度ができる背景としては、裁判官の判決がしばしば国民意識とかけ離れたトンデモ判決が多発しているということがあって、裁判員制度によって裁判の審理に国民の目を入れることによって、より国民に納得できる判決をめざそうというのが趣旨らしい。言ってみれば、医療事故が多発しているから、医師の診断に素人の意見を加えようとしているようなものである。 誰がこんなお馬鹿な制度を言い出したのか知らないが、まったくもって迷惑としか言いようがない。一体こんなことをして誰のメリットになるのかがいまいち見えてこない。日弁連や一部市民団体は「裁判に国民の良識が反映される画期的な制度だ」と絶賛しているようだが、本当にそう思っているのだとしたら、実にオメデタイとしか言いようがない。 だいたい、国民がみんな良識を持っているとでも思っているのだろうか。公立中学校のクラスメートの編成を思い出してもらえればわかるだろうが、世の中には高い教養を備えた者ばかりがいるわけではなく、教養どころか首相の名前すらろくに知らない人や、常識を知らない馬鹿、いわゆる「ドキュン」と呼ばれる層の人間もいる。別に見下すわけではないが、頭が悪い、つまり物事を論理的に考えることのできない人というのは、確実にいるのである。そういう人も引っ張ってきて、同じように審理に加わらせるつもりだろうか。 ひとたび裁判員に選任されれば、よほどのことがない限り辞退できない。「思想・信条により人を裁きたくない人」は裁判員を辞退できるとされているが、これを野放図に認めてしまうと裁判員のなり手がなくなってしまうから、相当厳格な基準を設けることになるだろう。ただ「イヤだから」という理由だけでは、到底認めてもらえそうにない。 仕事をしている人は、仕事を休んで出廷しなければならない。サラリーマンなら、会社を休むということもできるし、会社はそれによって不利益な取り扱いをしてはならないことになっているが、取引先のお客様にそれで理解してもらえるのか。大事な商談の日に、裁判に行かされて商談に出られなかったために、破談になってしまうことはないのか。またサラリーマンではなく自営業者だったら、仕事ができなくなることによる損害は甚大なものとなろう。 有名歌手が、そのコンサートの日に裁判に当たってしまったら、コンサートに穴を開けることによる各方面の損害は億単位ではすまなくなるだろう。そのような事情なら裁判員の辞退が認められるかもしれないが、これが有名人ではなく、たとえば小劇団の公演とか、ちょっとしたバンドのライブなどの場合なら、ひょっとしたら辞退が認められないかもしれない。たとえ小規模の劇団の公演とはいえ、もし主役が抜けてしまうことになったら、いろんな方面に相当の迷惑をかけることになるだろう。 選挙にもろくに行かないどころか、年金すら払わない人も多い中で、裁判員として徴用されたからといって、仕事を休んでまで好きこのんで裁判所に出てくる人が、果たしてどれだけいるだろうか。仮に全員出てきたとしても、イヤイヤ連れ出された烏合の衆に、まともな審理などできるのか。 仕事を休んで呼ばれた人は、仕事のことで気もそぞろになり、審理に集中できないのではないか。逆に無職の人などが、日当欲しさから必要以上に審理を引き伸ばしたりすることはないか。 新聞記事によると、妻が夫を殺した殺人事件(被告は容疑を認めている)のような単純な事件の審理でさえ、証拠資料が400ページを超えるそうだ。これが否認事件や、複数の事件の併合罪の審理などになると、書証だけで数メートルを超えることも珍しくない。クレジットカードの会員規約もろくに読まない人がほとんどなのに、これだけの証拠書類をくまなく読み込み、精査し、事実認定することが出来るのか。 めんどくさいから、証拠書類などろくに読まないで新聞や週刊誌や2chを適当に拾い読みして判断する、ということになりはしないか。 裁判員の身の安全の確保も重要な課題だ。裁判員に対する脅迫や圧力は処罰の対象とするそうだが、それが果たしてどこまで運用上徹底されるか不明確である。ヤクザが人を脅すときは、えてして法律スレスレのところで合法的な手段で脅してくるものである。資金力も武装力も巨大な組織に付け狙われて、一個人が身を守ることができるのか。警察が生涯、護衛でもつけて守ってくれるとでも言うのだろうか。 審理が終わってだいぶたってから、裁判員だった者が逆恨みに遭うことはないのか。被告側からの圧力に対しては相当厳しく臨むだろうが、被害者だって無辜の市民ばかりとは限らない。被害者からの圧力に対しても、対応策を考えているのだろうか。 いかに同情の余地のない被告人であっても、自らの手で死刑を言い渡すのは、相当の精神的負担となるだろう。「人殺し」などと心無い中傷を受けるかもしれないし、その刑が執行されてしまったら、「自分が殺した」などと悩むことにもなりかねない。精神的ケアの体制は整っているのか。 またマスコミの論調と異なった判決になった場合、特に週刊誌などにその裁判員が叩かれたりすることにもなりかねない。市井の一市民に過ぎない裁判員がどこまで耐えられるか。 また、裁かれるほうにとっても、知らないおばさんとか下品そうなオヤジに審判されて出された判決に、納得できるのか。 ざっと挙げただけでもこれだけの問題点・疑問点が浮かび上がるのに、それらについてマスコミは問題意識を持たないどころか、取り上げすらしないというのも、不思議な話である。 何より恐ろしいのは、このような、リスクばかりで何のメリットもない制度を、ほとんど何も議論もなくすんなり通してしまった国会である。それを無批判にスルーさせたマスコミも、同じように恐ろしい。 裁判員制度の運用開始は5年後である。この制度は何のためのもので、どんなメリットとなるのか、新聞やTV、「anan」や「PLAYBOY」などの雑誌を使って、納得できるまで徹底的に説明すべきだ。それができないのなら、このような馬鹿げた制度は即刻、中止してもらいたい。

  • 自動車税

    ゆうべやっと納めてきた。51000円也。 イタタタタ……。

  • 市外局番04

    千葉県柏市が、市外局番を04という2桁にすると発表したのが約2年前のこと。それを聞いたときは、市外局番03の東京へのコンプレックスかと半ば呆れていたものだった。 今日、西武線に乗っていたら、電車の吊り広告に西武系のリゾート施設の広告があり、その連絡先に、04で始まる電話番号が書かれているのが目に留まった。そのときは、一瞬、柏にその施設があるのかと思ったのだが、よく見ると、(04)2925-****などという番号で、明らかに所沢なのである。 所沢地区の以前の番号帯は(042)9**-****だったのに、いつの間に所沢が市外局番04になったんだろうと思い、総務省のHPを調べてみると、今年の1月11日に所沢市・狭山市・入間市内は04化されたのだという。知らなかった……

  • 地下鉄ナンバリング作戦

    最近、地下鉄に乗っていると、柱や駅名標に、妙な番号がついたマークがはられているのに気づく。 4月に営団地下鉄が「東京メトロ」に変わるのを機に、外国人や地方からの上京者にとって複雑で悪名高い東京の地下鉄の駅に番号を振ることによって、わかりやすい案内を目指すというもの。 アルファベットと数字2桁で駅名を表す。アルファベットは以下の通り。  銀座線:G 丸ノ内線(池袋~荻窪):M  丸ノ内線(方南町~中野新橋):m  日比谷線:H 東西線:T 千代田線:C  有楽町線:Y 半蔵門線:Z 南北線:N  都営浅草線:A 都営三田線:I  都営新宿線:S 都営大江戸線:E 数字は、西端・南端の駅を01とし、東、北へ向かうにつれて老番になっていく。つまり、アルファベットと数字の組み合わせで、路線と駅を一意に特定することができるのである。上の写真の例は、千代田線の日比谷駅(C09)。ここから、たとえば湯島駅(C13)へ行こうとすれば、番号の上がる向き(北向き)に4駅乗ればよいことがわかる。 ちなみに大阪の地下鉄でも同様の試みをするということである。 てつおのあれこれいろいろ:東京・大阪の地下鉄で駅ナンバリングを導入

  • 兄貴と弟分

    泥棒の兄貴と弟分が話をしている。 「おう、どうだい、最近」 「兄貴ィ、さっぱりです。最近、不景気で、シノギもろくにできやしません」 「んなことあるめえよ。カネなんてあるところにはたーんとうなってるもんさ。退職金かかえてる年寄りなんて、大金持て余してンだろうよ。そういう奴から、奪っちまうのよ」 「どうやってやるんですか」 「銀行の機械とか、デパートの機械とかでカネ下ろしたところ、狙っちまえばいいのよ」 「そううまくいくもんですかい。第一、そういう機械じゃ、防犯カメラだってあるだろうし、すぐ足ついちまいますよ」 「女使やあいいのよ。それも子連れの女がいいな。よもやガキ連れた女が強盗するなんて、誰も思わねえだろうよ」 「だけど、女に強盗なんてできるんですかい」 「なあに、抵抗されたら、『泥棒!』とでも叫んでやりゃいいのよ。そしたら周りの正義感強い連中がわらわら寄ってきて、そのジイサンを捕まえてくれるさ。日本人ってのはフェミニストが多いからよ、女のほうが被害者みたいにしてたら、みんな女の味方さ」 「なるほど、さすが兄貴っすね」 「んで、どさくさにまぎれて、ジイサンが下ろしたカネでもつかんで適当にトンズラこきゃ、大成功だ」 「でも、途中で警察が来たりしたら厄介じゃねえすか」 「警察が来たって、状況からすりゃとっ捕まるのはジイサンのほうさ。女の言い分とジイサンの言い分じゃ、どう考えても女のほうを信じるって。女の味方して、ジイサンが逃げないように押さえつけててくれるだろうよ。うまくすりゃ、絞め殺してくれるかもしれねえぜ。なぁに、三重県警ならそのぐらいやるんじゃねえか」 「だけど、そのジイサン、浮かばれねえな」 「なぁに、誰も責任なんて取りゃしねえんだから、気にすることねえって」 「防犯カメラに証拠が写ってるっしょ」 「警官が無抵抗の一般人をボコボコに殴り倒して制圧してるところなんか、警察が公開するかよ。そんなのマスコミの手に渡ったりしたら、えらいことだぜ。適当にもみ消して、オクラにするに決まってらあ。どうだい、これで完全犯罪だ」 「さすが兄貴、あったまいい!」 そこへやってきた三重県警の警察官。 「オイコラ、おまえたち! 良からぬこと考えてんじゃねえだろうな! 変なことしやがると、うつぶせにして後ろ手錠で床に20分間押し付けるぞ! 文句があるか! 文句があるならここに言え!」