Month: May 2003

  • Diary: 三十路突入

    とうとう来るべきものが来た、って感じだけど、OGNA(当時のHN)も明日が30歳の誕生日なのだ。今までは誕生日というと無条件で嬉しい日だったんだけど、30歳の誕生日というのは今までと違って特別な意味をもっているような感じがする。 他人には「人間、30歳からが本番だよ~」とか言ってたんだけど、いざ自分がそういう立場になってみると、「よっしゃ、これからが人生のスタートだな」という期待と「もう20代のように体も若くないんだな」という喪失感とがないまぜになって、なかなか複雑な心境だなあ。ともあれ一番感じたのは もうガキじゃないんだな というところかな。 一応、法律上は20歳で成人ということになってるんだけど、それは50~60年前ぐらいに決められたことで、もっと以前には14、5歳ぐらいで元服して大人になってたわけだけど、現代のように社会が複雑になってきたら、本当の意味での「成人」っていうのは、30歳ぐらいなのかもしれないね。まあ確かに今の20代の連中を見てると10代と変わんないもんな。 周りにも、30歳の誕生日を機に自分を見つめなおす人が多いみたいで、Webの日記なんか見てると、30歳になった自分の気持ちをいろいろと綴っている人をちらほら見かけたりするんだけど、自分もそれにならってみることにしよう。 振り返れば、0歳でオギャーと生まれてから、最初の10年は無邪気な子供時代、その次の10年は、人間としての基礎を固める時期で、楽しいもの、苦しいもの、腹立たしいもの、甘いもの辛いもの酸っぱいもの、政治、経済、法律、制度、世の中にいろんなものや仕組みや感情が存在することを学んだ。 それが終わって、20歳になったとき(正確には大学に入ったぐらいの頃かな)、はちきれんばかりのみずみずしい体と、これから何でもできるという(良い意味で)怖いもの知らずの心で、世の中に飛び出していった。 20代で学んだことは、それまでの20年間に学んだことと比べ物にならないほどの、いろいろなことだった。 「彼女をつくる」というのが、20代最大のメインテーマだった。若い頃は、女性の気を引くために、自分がいかにすごい仕事(研究)をしていて、いかに有能な人間かというのをアピールしていたんだけど、そういうことは実は求められていないのだということを知った。 自分の能力をアピールすることではなく、相手の能力を認めてあげることが大切だということを学んだ。 会社でエリートコースに乗ってバリバリ仕事に燃えることよりも、相手と楽しい時間を共有できることのほうがはるかに大切だということに気づいた。 自分のキャリアを持ち、一人暮らしをし、車を持ち、自分で生活すること、一人の独立した責任ある大人の男として必要なことだと憧れていたことが、自分にだってやれば出来るんだということがわかった。 酒の飲み方もわかった。アルコールの限界も、限界に達する前に止める方法も会得した。 親の援助や助力を、自分でできるからといって全部撥ね付けず、特に親元から離れて住んでいるときは、実家の親に適度に甘えることが最大の親孝行であることを悟った。 20代の目標は 一人暮らし 就職 上京 クルマ 彼女 だった。「5. 彼女」以外の目標はすべて実現することができた。「彼女」のほうは必ずしも満足いく結果にはなっていないが、これまでに数え切れないほどの女性との出会いがあって、自分なりに刺激を受けた部分が多分にあると思っている。 30代の夢としては、一番大きいのはなんといっても「結婚」だろうね。別に結婚しなきゃいけないワケでもないし、あせって結婚するものでもないんだろうけど、やっぱり自分の家庭を持つというのは、一個の人間として大事なことなのかな、と思うようになってきた。 あとは、仕事でも早く一人前になりたいし、経済的にももう少しゆとりが欲しい。マイホームだって持てるものなら持ってみたい。要は、 経済面・仕事面・プライベートの基盤を固める という一言で言い表せるのかな。 うーん、まだまだハードルは高そうだなあ・・・だからこそ人生、面白い。