THOUGHTS & URLS: 万葉の歌垣

津を出て、一志に向かう。
とことめの里一志でマターリ温泉にでもつかろうかと思ったけど、あんまり時間もなかったので温泉はやめて、一志町立図書館へ。
「一志町史」を見ると、十市皇女の記述があったので、コピーを頼む。
一志から国道165号を西に行き、名張の夏見廃寺へ。
ここは公園として整備されており、史料館のようなものがあったが、史料館はあいにく休館日だったので、仕方なく寺の遺構だけ見て飛鳥へ向かう。
Natsumi Temple historic site
Natsumi Temple site directory
Natsumi Temple site
名張を出るころにはぱらぱら雨が降り出し、飛鳥につくころにはすっかり雨脚も強くなってきた。これじゃ外を歩き回るわけにもいかんなーということで、最近できた県立万葉文化館の中に入る。
ここは万葉ミュージアムともよばれ、飛鳥池遺跡の上に建物を作る形になっているので、遺跡を保存する団体から反対運動がわきおこり、それを押し切る形で強引に建設が進められた経緯がある。
1階と地階に展示場があり、1階の入り口から入ると、日本画の特別展示がある。
日本画家が万葉ゆかりの人物や風景を絵に描き、万葉歌がそえられている。
十市皇女を題材にした作品も2点ばかりあった。
地階の展示室は、万葉時代の人々の風俗や歌の習慣について、立体模型ありTVゲームあり映像展示あり劇場あり、ありとあらゆるメディアを使って解説がなされている。
斎宮歴史博物館にもあったマジックビジョンもあり、漏れの後ろで眺めていた初老の団体が「うまいことできてるもんやなー」と感歎の声をあげていた。
斎宮歴史博物館もおもしろかったけど、ここは金のかけ方も気合の入り方も全然違う。
一番印象に残ったのは、「歌垣」の習慣。
古代には、若い男女が集まって歌を詠み掛け合うことによって、結婚相手を探す集まりがあったとのこと。
現代の日本ではすっかりすたれてしまったが、中国の少数民族の間などでは依然としてこういう習慣が残っているそうで、中国の歌垣の模様をビデオで解説していた。
この日の宿は、橿原ロイヤルホテル。
とてもゴージャスなシティホテルだったけど、コーポレートレートで1泊素泊まり5000円で済むのがありがたいっす。


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