善悪の区別

このあいだから、ライブドア事件の判決がたてつづけに出ました。
ホリエモン筆頭に3人もの関係者が実刑判決で、過去のこの種の事件と比べてもかなり厳しい結果になってます。
経済犯罪に対して厳しくあたる、ということなんでしょうけど、なかなか私たちにとって、経済犯罪ってピンと来ないんですよね。
人を殺すことは悪いこと。人のものを盗ることは悪いこと。人の家に火をつけることは悪いこと。麻薬を覚せい剤を打ったり人に売ったりすることは悪いこと・・・これらは、私たちは小さい頃から親にしつけられたり刑事ドラマで見たりしてよーくわかっており、そういった行為を憎み、忌み嫌う気持ちが身体で身についています。
でも、粉飾決算とか、インサイダー取引とか、ライセンスのないパソコンソフトのコピーが「悪いこと」だというのは、そもそも小さい頃にはパソコンや個人の株取引自体ほとんどなかったわけで、幼児期のしつけによってこれらの行為を「悪」と認識する機会なく今に至っているわけです。
なので、経済犯罪で捕まった人を見ても、「そんなに悪いコトしたのかな~?」「これしきのことで実刑なんて、かわいそう」「駐車違反で死刑になるようなもの」という気持ちになってしまいがちです。中には、手の込んだ経済犯罪を、どこか知的で、カッコイイことのように錯覚してしまったりする者もいるかもしれません。暴力犯罪のように、被害者が目に見えにくいというのもあるでしょう。同じ経済犯罪でも、詐欺とかニセ札造りなんかは昔からある犯罪で、「悪」と認識する気持ちはわりと大きいでしょうから、年月が経てばだんだんライブドア事件のような行為もはっきり「犯罪」だという認識が人々に浸透してくるのかもしれません。
ともあれ、社会がだんだん複雑化してきて、新しく「悪いこと」になることがどんどん増えてきています。罪の意識なく犯罪に手を染めてしまうことがないように、時代が変わっても意識を新たにしていきたいものです。

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