ひとりごと:キャリアデザイン

日本は、社会に出てナンボの世界である。高校ポッと出の19歳会社員や、茶髪で暴走族に出入りしている17歳塗装工のほうが、30歳の大学院生よりも社会的な信用度が高く、「大人」とみなされる。たとえ東大のドクターコースで宇宙工学を研究していようと、学生である限り、成人していても大人とはみてもらえない(社会人ドクターは除く)。
「学生は大人だと思ってはいけない。世間を知らぬ子供としての自覚を持って、子供として振る舞うべきだ」と公言する人さえいる。
確かに、実際に仕事をやってみても、僕のように大学院を出て専門分野の勉強をしてきた者よりも、同い年でも学部を出て2年早く就職した人のほうが先輩風を吹かせるし、経験が多い分仕事もできる。同い年の高卒の人なら、6年分僕らよりも先を行っていることになる。
大学や大学院の6年間は、全くのモラトリアムだったと痛感した。ましてや、学歴なんて社会じゃ何のクソ役にも立たないのだ。大学や院で勉強することと、仕事ができるということは、全く関係がない。学部を出てすぐ就職しておけばよかったのかも、と思うこともある。
一方で、高卒や学卒で就職しながら、数年勤めるとその会社を辞め、新たなキャリアをめざして大学に入り直して勉強を始める人が僕の周りに増えてきた。社会にもまれて世間のことがある程度わかると、本当に自分のやりたいことが見えてくるのかもしれない。
もう、これからは

高校の延長で大学に進む

というのは時代遅れなのかもしれないね。高校を出たらすぐ就職して社会経験を積み、しかる後に自分の本当の進路を見つける。そして、必要なら大学に入って勉強する。もちろん学費はそれまで働いて貯金した金を充てる。このほうが合理的なんじゃないだろうか。
大学側としても、高校を出て「なんとなく」大学に進んだ目的意識のない学生よりも、自分の意思で意欲的に取り組む学生が増えれば、教え方も変わってくるだろうし、また世間の学生を見る目も変わってくるんじゃないかと思うね。
もちろん、勉強する必要がなければ、無理して大学に進む必要なんてない。大卒と高卒とで賃金にそんなに大きな差があるわけでもなし、生涯賃金の面から考えると、高卒で働いたほうがオトクなのかもしれない。
ともあれ、生き方に多様な選択肢が増えてきたというのは、とてもいいことなんじゃないかと思う。僕だって、今の会社にずっと居続けるという保障はないし、5年先には何してるかわからない。まあ、せいぜい
クビにならないように

ちゃんと仕事しよ(爆)。

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