インターネット社会

インターネットもだいぶ一般に普及してきたみたいで,今や単なる学術ネットの域を超えて,それなしでは社会生活が成り立たなくなるぐらい重要な生活インフラの1つにまで成長してきたようだね。それはそれで非常に喜ばしいことなんだけど,それとともにインターネットは年々腐ってきているような気がするね。
 特に気になるのが,ろくにユーザ教育も受けないでネットにアクセスしてくる,いわゆる「ネット初心者」だ。僕らの時代なら(といってもほんの4~5年前だが),大学の先生や,いわゆるネット常連とよばれる人たちに(ときには厳しく叱られながら)ネットの使い方についてしっかり教育してもらい,怪我をしないような技術を身につけてから使っていたものだが,最近ではパソコンさえ買えば自分で特に設定しなくてもネットにアクセスできる上に,儲け先行型の商用プロバイダは自分のプロバイダを使ってくれさえすればいいもんだから,ろくにユーザを啓蒙しない。
 その結果,コンピュータリテラシーはおろか,一般常識さえおぼつかないようなネットサーファーが増えてきた。一度他人が聞いて解決済みの質問をFAQや過去ログも読まずに同じ質問を繰り返すなどは序の口で,改行しないでメールを送り付けてくる奴,ナンパしか考えないネットオタク,掲示板にエッチ画像を張り付けて荒らすバカ,ひどいのになるとマイナーなブラウザやゲーム機のインターネット機能を使ってアクセスしてきて,チャットができないからとWebマスターを責める奴。呆れ果てて物が言えないね。おまえら馬鹿か,と言いたい。ゲーム機で,パソコンと同じ機能を期待するほうが無理なんだよ。チャットができないのなら,チャットができる環境を用意すればいいだけのことだ。自分の環境が適してないのに,Webマスターに文句言うのは,筋違いもはなはだしいね。
 クルマだって,ちゃんと教習所に通って免許を取ってから運転するのと同じように,ネットだって,RFCを読めとまでは言わないけど,せめてユーザ権限としての使い方ぐらい勉強してから使え,と言いたいね。ろくに勉強もしないネットビギナーに,ネチケットも何も考えずに,あたりまえのように使われると,迷惑このうえない。
 あと,もう一つ気になる点。それは,ハンドルネームを使ってインターネットでモノを言う人間が増えてきたことだ。ネットの世界に限らず,公の場で意見を言うときは,素性と名前をちゃんと名乗ってから言うのが礼儀であり,常識だ。意見箱への投書だって,匿名でやると怪文書扱いになるしね。
 インターネットでも,たいていのMLとかfjニュースグループとかに投稿するときには,所属(会社名・学校名)と本名をシグネチャに明記することになっている。喧嘩したり,罵り合ったりするときでさえも,お互いに素性がわかった状態でやっていた。それが,いつのまにかパソ通の影響でみんなハンドルネームを使うようになってしまった。
 パソ通なら,いくら普段ハンドルを使って話をしようが,パソ通業者が全会員の個人情報を把握しているので,万一会員間でトラブっても,最悪,パソ業者が対応してくれるけど,インターネットでハンドルネームを使われると,その人の素性を調べるすべがないので,それをいいことに変なことをする輩が出てくる。匿名の人間が好き勝手してひっかき回すと収拾がつかなくなってしまう。
 別に住所や電話番号までネットで公開しろというつもりはないけど,自分の名前さえ満足に出せないような風通しの悪い今のインターネット環境は,病んでいるとしか言いようがないね。

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